季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

彼岸花(ひがんばな)」

2019-09-01 04:47:25 | 暮らし
名言名句(714)

「備えあれば憂いなし」『左 伝』

ある有名な作家は、長い年月、兵隊にとられていました。その時

身に染みて感じたことは、乾パン一袋あれば、二、三日は生き延

びられるという体験でした。そこで、外に出かけて災害の遭った

ときの用意として、外出時には、必ず乾パン一袋を背広のポケット

にしのばせて出かけるのだという話を聞いたことがあります。

もしもの災害とか災難は、私たちの暮らしには付き物です。常に、

備えに万全を期したいものです。

歳時記

二百十日


9月1日。立春から数えて210日目。 

この時季は稲が開花・結実する大事なときですが、台風が相次いで

襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり、厄日とか

荒れ日などといわれています。一つの目安として警戒を呼びかけて

いたようです。

立春から数えて220日目の二百二十日も厄日と考えられています。

二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたと

いわれています。雑節として暦に記載されたのは江戸時代。

先人たちの経験に基づいた生活の知恵が暦となっているのですね。

農作物を風雨の被害から守るため、各地で風鎮めの儀式や祭が

行われていて、風祭りもその一つです。

=========================

9月から咲く花彼岸花(ひがんばな)」

開花時期は、 9/15 ~ 9/末頃。
・原産地中国。
・ちょうど秋のお彼岸の頃に咲く。


★お彼岸の時期
 春のお彼岸
  = 春分の日を含む、前後7日間
  = 3/17頃~3/23頃
    (彼岸の入り~彼岸の明け)

 秋のお彼岸
  = 秋分の日を含む、前後7日間
  = 9/20頃~9/26頃
    (彼岸の入り~彼岸の明け)

 お彼岸の頃は、
 昼と夜の時間が12時間ずつで
 同じになり、
 太陽は真東から昇って真西に沈む。


★彼岸(ひがん)と此岸(しがん)
 彼岸(ひがん)= 浄土
  (向こう岸。極楽浄土。
   仏教では
   彼岸はちょうど西方にある、
   と考えられてきた)

 此岸(しがん)= 現世
  (こちら側の世の中。
   迷いが満ちた世界)


・「暑さ寒さも彼岸まで」。
 ちょっと涼しくなってきた
 9月中旬頃、
 突然茎が伸びてきて
 鮮やかな色の花を咲かせ、
 数日で花が終わって茎だけになる。
 花が白い種類もある。
 (白花曼珠沙華
  (しろばなまんじゅしゃげ))。
 ちなみに、
 黄色い花なら鍾馗水仙かも。


・花のあとで葉が伸びてくるが、
 冬と春を越して夏近くなると
 葉は全く消えてしまう
  (不思議♪)。
 花と葉を
 同時に見ることはできない。
 葉のあるときには花はなく、
 花のときには葉がない。
 このことから韓国では
 「サンチョ(相思華)」と呼ぶ。
 「花は葉を思い、葉は花を思う」
 という意味から。


・根のところには
 リコリンという毒があるが、
 この毒は
 水で何回もさらせばとれるので
 昔の人はこの根の部分から
 デンプンをとって
 飢饉の際の食料とした。

・お彼岸の季節、
 田んぼのあぜ道や土手で
 見かけることが多いが、
 これは、
 ノネズミがあぜ道や土手に
 穴を開けるのを
 彼岸花の毒性のある球根を
 植えることで防ぐためとか、
 彼岸花の根茎は強いので
 田んぼのあぜ部分に植えて
 あぜの作りを強くするため、
 とか言われている。

 田んぼ → 稲(いね)


・別名
 「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)
    ”天上の花”という意味。
 おめでたい事が起こる兆しに、
 赤い花が天から
 ふってくるという
 仏教の経典による。


・「路(みち)の辺(へ)の
  壱師(いちし)の花の
  灼(いちしろ)く
  人皆知りぬ わが恋ふる妻」
  (壱師の花=彼岸花、
   といわれる)
   万葉集
   柿本人麿
   (かきのもとひとまろ)


・東京周辺の見どころ

 <巾着田(きんちゃくだ)>
  埼玉県飯能(はんのう)の
  近くにある、
  高麗川(こまがわ)沿いの水田。
  日本一の規模の
  彼岸花群生地として
  知られる。
  一面の彼岸花。圧巻。
  花見頃9月下旬。
  埼玉県日高市高麗本郷。
  最寄駅
   西武池袋線高麗(こま)駅


(季節の花300より)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする