人生日訓(430)
「菓子の中にすき物あり、甘き物あり」
法然上人の言葉。その全文を先に出すことにする。「法爾(ほうに)の道理という事
あり、ほのをは空にのぼり、水はくだり様に流る。菓子の中にはすき物あり甘き物あ
りこれらはみな法爾の道理なり」と言うのである。この法爾の道理と言うのは、今日
の言葉で自然科学の原則というほどの意味であろう。宇宙天然のルールであろう。
火焔がいつでも上方にのぼり、水はいつも下へ下へと流れて行く。これは今日でい
えば引力の関係であろう。ここで「菓子」と言っているのは水菓子、つまり、果実のこ
とであって、果物の中には酸いものもあり、甘い物もある。こうしたそれぞれの性質
を持っているのが自然の原則である。と言ってしまえばそれまでであるが、その自然
法爾の落ち着きと言うか、大安定というものに法然は目をつけて、自分が仏に救わ
れるのも、これと同じ道理であることを直感したのである。
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8月に咲いている花「アスター」
中国北部原産。江戸時代に渡来。 ・とってもきれいな花。 夏から秋にかけて開花。 色は紫、赤、ピンク、白など さまざま♪ ・8月7日、9月1日の誕生花 ・花言葉は「変化、変化を好む」 ・別名 「蝦夷菊(えぞぎく)」
(季節の花300より)