人生日訓(757)
「泥中に白蓮は生ぜん」
法句教の五十八番の中にある言葉。どんな貧民街に育とうと、その
仲間が濁っていようと、むしろ、こうしたところでもまれて育った
人間の方が、自身に抵抗があり、困難と闘ってゆけるだけの自力を
持っているので、泥中の白蓮華のように、むしろ、こうしたスラム
からも立派な人物が生まれてくることもありうる。どんなところに
生まれ、育っても、そのことの故に失望してはいけない。所与の境
遇を生かして行くべきである。
歳時記
立秋
8月7日。および処暑までの期間。 太陽黄径135度。大暑から数えて15日目ごろ。 朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つころ。 立春からちょうど半年が経過し、この日から立冬の前日まで が秋。暦の上では秋になりますが、日中はまだ残暑が厳しく 1年で最も気温が高くなる時期です。 この頃は、月遅れのお盆を前に各地で夏祭りが開催されます。 まだまだ夏のレジャーを楽しむ頃ですが、よく観察してみる と秋の気配を感じることができます。夏の風と秋の涼やかな 風が混在し始めます。空を見上げると、巻雲など秋の雲も見 えますよ。 この日から、残暑見舞いになります。 ※残暑が厳しくても、 出すのは8月末までに |
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8月から咲く花「葛 (くず)」
開花時期は、 8/15 ~ 9/末頃。 ・秋の七草の一つ。 ・まわりの木々を つるでおおってしまう程の生命力。 ひと夏で10mぐらい生長する。 ・花は下の方から咲いていく。 ・大和の国(奈良県)の 国栖(くず)というところが 葛粉の産地であったところ からの命名。 漢字の「葛」は漢名から。 ・つるの繊維部分は 「葛布(くずふ)」の原料。 (静岡県掛川市特産) ・根には、多量のでんぷんを含み、 葛粉(くずこ)もとれる。 → 葛餅(くずもち) ・薬効 解熱、せきどめ、風邪 ・薬用部位 根 ・生薬名 「葛根(かっこん)」 ・別名 「裏見草(うらみぐさ)」。 葉が風にひるがえると 裏の白さが 目立つことから。 平安時代には「裏見」を 「恨み」に掛けた和歌も 多く詠まれた。 ・「ま葛原 なびく秋風 吹くごとに 阿太(あた)の大野の 萩の花散る」 万葉集 作者不詳 「梨棗(なつめ) 黍(きび)に 粟(あは)つぎ 延(は)ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く」 万葉集 作者不詳 「葛の風 吹き返したる 裏葉かな」 高浜虚子
(花図鑑より)