季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「栴檀(せんだん)」

2013-07-06 05:10:18 | インポート

一日一言

思案の外

思慮や分別が行き届かないところと

言う意味から転じて、常識で測ろうと

してもとても測り得ない場合を言うの

に用いる。

★今回の騒動に対しては、市役所としては

思案の外とも言うべき事態であった。


5月に咲いていた花「栴檀(せんだん)」

開花時期は、 5/20 ~ 6/10頃。
・紫色の小さな花。
 花びらは5~6弁。
 竹とんぼが
 回転しているような姿♪
 あまり目立たない。

・秋に楕円形の実が
 枝一面につき、
 落葉後も木に残るさまが
 数珠のようであることから
 「センダマ」(千珠)
 の意で命名された。

・材は建築用装飾、
 家具、木魚、下駄などに
 用いられる。
・漢方では、実、樹皮、根皮が
 駆虫に用いられる。


・”栴檀は双葉より芳し”
 の栴檀は
 この栴檀のことではなく、
 白檀(びゃくだん)という木
 のことを指す。
 (白檀は別名を栴檀と呼ぶ)

 <参考>
 ”栴檀は双葉より芳し”
 (せんだんは
  ふたばよりかんばし)
  栴檀(白檀)は発芽したころから
  芳香を放つことから、
  優れた人物は、
  幼いときから他と違って
  優れていることを
  示すことわざ。


・「妹(いも)が見し
  楝(あふち)の花は
  散りぬべし
  わが泣く涙
  いまだ干(ひ)なくに」
  (楝=栴檀)
   万葉集
   山上憶良
   (やまのうえのおくら)

 「珠に貫く
  楝(あふち)を宅に
  植ゑたらば 
  山ほととぎす
  離れず来むかも」
  (楝=栴檀)
   万葉集
   大伴家持
(季節の花300より)



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季節の花「空木(うつぎ)」

2013-07-05 04:57:47 | インポート

一日一言

思案に尽きる

良い考えがすっかり出尽くしてしまい、

これ以上良い考えが浮かばないと言う

意味から、あれこれと考え迷い、どうし

てよいのか分からない状態を指して言

う場合に用いる。

★この混沌とした時代、庶民は何に希望

を託して生きて行けば良いのか、思案に

尽きる。

類語:思案に余る


5月に咲いていた花「空木(うつぎ)」

開花時期は、 5/20 ~ 6/ 5頃。
・髄(ずい。茎や根の
 中心にある部分)が
 空洞になっているので、
 「空ろ木(うつろぎ)」
 が変化して
 「空木」になった。
・材質は硬く、腐りにくい。
 昔から、木くぎや、
 神事のときの杵などに使われた。

・”実”は
 「独楽(こま)」のような形♪
 やぶがらしの花に似ている。


・別名
 「卯の花」(うのはな)、
   卯月(旧暦4月)に
   咲くことから。
   「うつぎの花」の略とも。

 「雪見草」(ゆきみぐさ)。
   見た目が雪のよう。


・5月22日の誕生花(空木)
・花言葉は「謙虚」(空木)


・「ほととぎす
  来鳴き響(とよ)もす
  卯の花の
  共にや来(こ)しと
  問はましものを」
   万葉集
   石上堅魚
   (いそのかみのかつお)

 「卯の花を
  腐(くた)す
  霖雨(ながめ)の
  水はなに
  寄る木積(こづみ)なす
  寄らむ児(こ)もがも」
   万葉集 大伴家持

 「卯の花も
  いまだ咲かねば
  ほととぎす
  佐保の山辺に
  来鳴(きな)きとよもす」
   万葉集 大伴家持

 「五月山(さつきやま)
  卯の花月夜
  ほととぎす
  聞けども飽かず
  また鳴かぬかも」
   万葉集 作者不詳

 「卯の花の
  咲き散る岳(おか)ゆ
  ほととぎす
  鳴きてさ渡る
  君は聞きつや」
   万葉集 作者不詳

 「神まつる
  卯月になれば 卯の花の
  憂き言の葉の
  数やまさらむ」
   金槐和歌集 源実朝

 「卯の花を
  かざしに関の 晴れ着かな」
   河合曽良(かわいそら)

 「卯の花や
  妹が垣根の はこべ草」
   与謝蕪村(よさぶそん)

 「押しあうて
  又卯の花の 咲きこぼれ」
   正岡子規(まさおかしき)

 「山里は
  卯の花垣の ひまをあらみ
  しのびねもらす
  時鳥(ほととぎす)かな」
   加納諸平
(季節の花300より)

 


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季節の花「昼顔」

2013-07-04 05:18:21 | インポート

一日一言

思案に沈む

考え事で悩み、すっかり沈み込んでしまう

という意味Kら、深く考え込んで、なかなか

そこから抜けきれない状態を指して言う場

合に用いる。

★一人息子の不治の病気で、母親は

すっかり思案に沈みこんでいる。

類語:思案にふさがる


5月から咲いている花「昼顔」

開花時期は、 5/15 ~ 10/10頃。
・名前のとおり、昼間に開花。
 夕方にはしぼむ。
・晩春から秋まで長い間咲き続ける。

・「昼顔」と「小昼顔」は、
 花のサイズは
 「昼顔」の方が少し大きく、
 葉っぱも「昼顔」の方が
 細長いなどの
 こまかい違いがあるが、
 見分け方が難しいことから
 ページの名前は
 広く「昼顔」としました。
 (小昼顔の写真が
  載っているかもしれません)


・「打日さつ
  宮の瀬川の
  容花(かほばな)の
  恋ひてか寝らむ
  昨夜(きそ)も今宵も」
  (容花=昼顔)
   万葉集

 「高円(たかまど)の
  野邊(のべ)の
  容花(かほばな)
  面影(おもかげ)に
  見えつつ妹(いも)は
  忘れかねつも」
  (容花=昼顔)
   万葉集
   大伴家持
   (おおとものやかもち)
(季節の花300より)

 


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季節の花「定家蔓(ていかかづら)」

2013-07-03 04:57:15 | インポート

一日一言

思案に暮れる

考える方法もなく先々の見通しが立たない

という意味から、どうしょうかと考えあぐねる

様子を指して言う場合に用いる。

★月末の手形決済の資金繰りがつかなく

思案に暮れる始末である。

類語:思案の投げ首


5月から咲いている花「定家蔓(ていかかづら)」

開花時期は、 5/15 ~ 9/末頃。
 7月頃いったん花は途絶えるが、
 その後
 新しい枝が伸びてきて
 また開花する。
・スクリュー型の変わった形。
・おいしそうな香りがする。



★謡曲の「定家」に由来する名前。

 京都を旅していた僧侶が
 夕立にあい、雨宿りで
 駆け込んだところが、
 歌人の「藤原定家」が
 昔建てた家だった。

 どこからか現れた女性が、
 その僧侶を、
 葛(つる)のからんだ
 「式子内親王(平安時代の、
  後白河法皇の第三皇女)」の
 墓に案内し、こう語った。

 ”藤原定家は式子内親王を
  慕い続けていたが、
  内親王は49歳で
  亡くなってしまい、
  定家が式子内親王を想う執心が
  葛となって
  内親王の墓に
  からみついてしまった。
  内親王の霊は
  葛が墓石にからんで
  苦しがっているらしい”

 僧侶はそれを聞き、
 内親王の成仏を願って
 墓の前で読経した。

 じつは、先ほどの女性は
 式子内親王本人の「霊」で、
 僧侶が読経してくれたことで
 成仏できて喜んだ。
 そして、この、からみついた
 「葛」に後年、
 「定家葛」の名前がつけられた。


・「石綱(いわつな)の
  またをちかえり
  青丹(あおに)よし
  奈良の都を また見なむかも」
   万葉集
(季節の花300より)




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季節の花「ベゴニア」

2013-07-02 04:40:29 | インポート

一日一言

思案に落ちぬ

合点がいかない、腑に落ちないと言う意味から、

十分に納得が出来ないということを表す場合に

用いる。

★裁判での彼の証言は、どうも思案に落ちぬ、

印象を陪審員に与えた。


5月から咲いている花「ベゴニア」

開花時期は、 5/15 ~ 11/末頃。
 長い間、咲き続ける。
・ブラジル原産。
・いろいろ種類がある。
 背が高い
 「木立(きだち)ベゴニア」
 という種類もある。

・9月28日の誕生花
    (ベゴニア)
 9月4日の誕生花
    (木立ベゴニア)
・花言葉は
 「幸福な日々」
    (ベゴニア)
 「つりあいが良い」
    (木立ベゴニア)

(季節の花300より)


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