今日いらした本州からのお客様が、幾春別出身だったことから、急にいろんなことが思い出されて来ました。
25,6年ほど前でしょうか。
帯広に住んでいた時、「倉橋ルイ子コンサート」に行きました。
彼女の歌は「ガラスのイエスタデイ」という曲しか知らなかったのですが、
ステージで歌った2曲がとても印象的でした。
「彼岸花より紅く」 と
「幾春別の詩」 どちらも宇崎竜童作曲です。
学生の頃と、その学校に勤めた社会人一年生の頃、当時の幌内線に乗って幾春別に行ったことがありました。
木造の駅舎と駅前の風景がとても懐かしく蘇りました。
倉橋ルイ子さん、幾春別の出身だった、ということをこの時知りました。
幾春別と言えば、炭鉱の町。
炭鉱閉山と共に人口が減り、幌内線も廃止になりました。
1995,6年頃、三笠で「宇崎竜童」の野外コンサートがあり、姉と観に行きました。
以前から好きだったアーティスト。
きっと「幾春別の詩」も聴かせてくれるのだろう、と期待しました。
ステージも盛り上がったその時、特別ゲスト「倉橋ルイ子」が登場です。
そして二人でこの曲を歌ったんです。
三笠でこの曲を聴けるなんて感激でしたが、切なくて切なくて涙が止まらなかったことを覚えています。
今さら思い出を紐といても何になる
降り立つ駅には人影も見えず
木漏れ日だけがそよいでる
こんな町にもひっそりと季節は巡り来て
行く春を惜しみながら別れ唄うたう
幾春別
トロッコの線路辿って行けばその先に
幾春別
無邪気に花を摘む幼い私がいるはずさ
地名も美しく切ないですよね。
毎月2回、札幌に行く時にここを通ります。
いつも通過点になっているだけの町に、思い出も蘇りました。
ライブの映像を見つけました。
興味のある方はどうぞ!
倉橋ルイ子・幾春別の詩