体調がイマイチすっきりせず、歯茎もなんだか調子が悪い。
重症じゃないけど近所の歯医者に予約の電話を入れる。
寝込むほどではないので、午後から出かけることにした。
行先は今年オープンした「イコロの森」
場所は、千歳空港から苫小牧に向かう途中のゴルフ場の近く。
森というから森林公園のような感じかと思ったら、イングリッシュ風ガーデンだった。
ローズガーデンやホワイトガーデンなど、大人600円の入場料を払って見ることができる。
ローズガーデンではまだバラが咲き始めたばかりでさびしかったが、ホワイトガーデンではいろんな種類の白い花が咲いていて綺麗だった。
花を見ていると、流暢な日本語を話す英国の若い男性がいて、彼はこのガーデンのガーデナーで、取材かなにかで背広の男性に説明をしていることがわかった。
最初に英国風だなーと思ったのは間違いじゃなかっていうことだ。
ボーダーガーデンを歩いているとき、たくさんの種類のゲラニウムが植えられていることに気がつく。
良く見ると、山でよく見る花が原種と思われる花がたくさんある。
なんだか嬉しくなって、写真を撮りまくる。
ほら、チシマフウロに似てるでしょ!
こちらは少し濃いめ!
これは薄いピンク。
たくさん、咲いてます!
ゆっくり歩いて見ていると、ロックガーデンで植え込みをしている女性のガーデナーさんがいる。「こんにちはー」と元気な声で挨拶されたので、「ゲラニウム、ずいぶん沢山の種類ありますね~」と話しかけたら「どんどん種類が増えていってるんですよ~」とにこにこして返事してくれた。
ゲラニウムの育て方や種類、原種と改良した花の呼び方が違うこと、ロックガーデンに植えられている花は、高山で見る花とよく似ていること。
いろんな話ができて楽しかった。
ノコギリソウだよね!
イブキトラノオにそっくり!
まるでイワブクロ!
チシマノキンバイソウに見える!
マルミノウルシに似てる!
ミヤマアズマギク??
花畑を見終わって、「森の学校」という建物に入った。
今、水彩画の展示会が行われていて、花が主体の絵画に、ガーデンの雰囲気ととてもあっていることに感激。
館内の受付をしている方とまたまたお話。
っていうか、こちらの方たち、みんなお客様とお話ししたくてうずうずしているみたい。
この空間は音楽好きなオーナーがコンサートなどができるような作りにしているとか。(そういえばピアノがあった)
こういう空間って結構空間として鋭く見る癖があるので、どういう風に利用しているか聞いてみた。オリジナルの椅子などの展示会、絵画展など今後埋めていくようだ。
室内コンサートなどもできそうですね~、う、ふ、ふ。
お花好きのその女性に十勝の穴場の原生花園を教えると、「来月行ってみます」とさっそくメモ。
「こういうところでお仕事できていいですね」というと「はい、ものすごく幸せです」と答えてくれた。
長くお話をして帰るとき、ガーデンの仕事をしている作業服の女性に「写真たくさん撮れましたか?」と聞かれた。わたしがカメラを首からぶら下げていたから。
帰るとき思った。
ガーデナーのかたも含め、仕事に対する情熱がすごい。
本当に大好きな仕事をしていると感じる。
今までこんな風に仕事に対する思いを熱くすることって私にあっただろうか。
本当は森を見たかったのだが、まだきちんと整備されていなくて入れなかった。
でもいたく感動して帰ってきた。
森林や花や環境のこと、これから目指している方向が自分の向かいたい方向と似ているような気がして、普通の見学で終わらなかったような気がする。
気になるイコロの森、また行きたい場所になった。
可愛かったのでおまけ!