めまいで体調不良だった母の様子を見に、帯広に帰る予定で兄にメールをしたら、明日父が退院するとの返事です。
おっと、それはグッドタイミング!
でも、帰って来ても大丈夫かな?
父は足も手も動き辛く、もう普通の生活は出来ません。
前回帰って来た時に、聞いた事。
父の身体が動かないのに要支援2だったから、入院中に介護申請したら「要介護3」になり、介護施設にも入れるし、様々な介護サービスを受けられるとの事です。
でも、透析な必要な父が介護施設に入居するとなると、入居料が高く、簡単には行きません。
色々な介護サービスを受け、在宅介護をする事になりました。
実家に帰ると、居間のサイドボードが和室に移動され、介護ベッドが鎮座してます。
トイレ、お風呂には手すりが増えています。
またお風呂には、滑り止め防止?の枠みたいなのが取り付けられています。
玄関には車椅子、これらのすべてはレンタルなのだそうです。
父が退院する瞬間から、この介護サービスが一斉に始まりました。
まず、介護タクシーです。
車椅子のまま乗れて、乗降の時も介助してくれます。
実家の玄関は、階段が4段ほどあり、その上に簡易スロープを置いて車椅子で家の中に。
運転手は女性でしたが、体力の要る仕事だなぁと感じます。
そして父を支えてベッドに連れて行き、兄が歩行器を持って帰って来ました。
そして、バタバタと色んな人が家に入って来てびっくり。
それは、これからお世話になる介護関係の方たちでした。
色んな説明を受けて、契約書にサイン押印。
こんなにあるの?
来た人たちは、全部違う事業所の人達です。
こういう風に連携して進んで行くんだなぁ。
介護サービスは、週2回の入浴と、週一回の夕食です。
1時間強の説明が終わり、帰って行く事業所の人達。
兄も一生懸命手配してくれて、本当にありがとう。
今までの手配が大変だったせいか、疲れた顔の兄もホッとしていました。
さて、これからが大変です。
この日は私が居るけれど、2人だけの時は老老介護。
兄が様子を見に来てくれるけれど、母は不安がいっぱい。
それでも、父はうちに帰って来た嬉しさが表情に溢れていて、そんな顔を見るのはとても幸せだなと思います。
夕方、買い忘れた物があったので、買い物に出かける時、父に、「何か食べたい物ある?」って聞いたら、「刺身!」と即答です。入院中にナマモノ出さないからね。
そして、夕食の支度をして、お盆に父の分をベッドの横に置いたら、「向こう(いつも食事しているテーブル)で食べる」と言い出します。
介護ベッドから降りるの?こりゃ大変です(^^;;
支えて座椅子を用意して、座らせ、嬉しそうにお刺身を食べる父です。
入院中の事、よく喋る喋る(^^;;
食事が終わって、座椅子で寛ぐ父。
みんなでお喋りしながらテレビを見ている普通の風景。
でもね〜、私も眠いの。
トイレと洗面台での歯磨き、ちゃんと出来るように見届けてベッドに入るまで、私寝れないの〜。
心の中で、(早くしてくれないかなぁ)と、少しイライラ気味になりそうな気持ちをグッと我慢です。
歩行器を使って歩くのは問題無し。
けれど、扉の部分で引っ掛かる。
これは事業所の方で直してくれるそうです。
歩行器からトイレに移動する時は、手摺につかまり、自力何とかなりました。
洗面所も歩行器を使って行くには、何とかなります。
やっとベッドに入ってくれたのが、午後10時近く。
夜中のトイレはほぼ無いので(透析の人はおしっこ出ないので)、私もゆっくり寝る事が出来そうです。
翌日の朝ごはんや歯磨き等、移動する時に、どこに掴まりどこに手を置くか学習した父。
歩行器の場所も、使わない時どこに置くか決め、前日よりスムーズな動きで驚かせます。
頭はしっかりしているからね〜。すごいなぁ生きる力!
在宅介護は大変だけど、介護される側が意思を伝えることが出来る、考えることが出来るってありがたいことだと思います。
帯広に帰ることが増えそうかな?
家に帰ると父が居るのが、幸せだと感じた時間でした。
美瑛に戻って来たら、融雪剤の丘にまた雪が積もっていました。