映画三昧。
大好きな張芸謀監督の映画。
不器用な父と子。お互いを理解せずにすれ違った心。
息子を理解するために中国へ旅に出る父。
そこで息子に会いたがる仮面劇の役者とであう。
見つけ出した幼い男の子に、病魔と闘っている息子を思う。
中国の壮大な風景と、しっかりとした骨太のストーリー。
「不器用な男」高倉健はここでも不器用だけれど、台詞のない「間」の中に、切ない思いが読みとれる。
張監督の熱い思いと、俳優「高倉健」を歓迎する暖かい人々の気持ちが感動の涙を誘う。
張芸謀の映画は、ワイヤームービーの「HIRO」や「LOVERS」を観たとき、こういう路線に変わるのかと心配だったが、この監督らしさが戻ってきた映画だった。
深く静かに染みいる良い映画だった。
まだ余韻が残っていて、ことばで上手く現せない。