三連休初日、画家が富良野岳の絵のポイントを探しに行くということで、臨時休業する事になりました。
お休みなら、年に一度シャトルバスが出る赤岳→緑岳に縦走しようかな?と目論んでいたわけです。
でも、19日の初冠雪、雪深く、紅葉を楽しむ状況ではありません。
で、富良野岳方面にガーデナーと一緒にハイキング気分でついて行く事にしました。
少し遅めに出発し、登山口の駐車場はほぼ満車!
1台分空いていた所に停められてラッキーでした。
安政火口までの道、以前の台風の影響でかなりえぐられていたのですが、重機が入り、道は平らになり、とっても歩きやすくなっていました。
木陰から見える富良野岳、今日は良いお天気です。
三段山も、ここから見ると形が違って面白いです。
こういう日の当たり方が久しぶり、というか、夏に出かけることが多いので、こんなに山肌をくっきり見たのは久しぶり。こんなに激しくえぐれた地形なんだと、改めて実感しました。
岩場を登り切り、尾根を越えます。
鮮やかな紅葉ではないけれど、とても良い感じの風景を楽しみました。
カミホロ分岐。
顔を伏せて具合が悪そうな男性が居ました。
体調悪そうで、お腹の辺りをさすっている様に見えました。
「大丈夫ですか?」と声を掛けたら「大丈夫です」と答えたので、そのまま通り過ぎましたが、心配です。
さて、分岐から秋の富良野岳は初めて。
何度も行った事のある富良野岳。秋の上ホロカメットク山や、そこを通過して十勝岳に行ったことがあるのに、富良野岳は初めて。
夏は花を見に何度も行っているのに。
三峰山がドーンと見える場所に来ました。
わー、綺麗だなぁ。
ここで画家さん、絵のポイントを探すのに時間を掛けて写真を撮ると言います。
この良いお天気に富良野岳に行きたくなり、1人別行動で山頂に向かう事にしました。
持っている水は500ml。泥除けスパッツ着けていないし…ま、良いか。
三峰沢を越えるその風景、美しかった。
逆光で肉眼ほど美しくは撮れなかったけれど、感動しました。
三峰沢は素晴らしいと、沢登りの方に聞いたことがあります。
渉るだけでも美しい、秋の風景です。
少し登って振り返ると、斜面も美しい。
その中に画家とガーデナーも見えました。
歩きながら何度も後ろを振り返り、景色を堪能します。
長い高度を稼がない道。
こんなに長かったっけ、と思いながら歩いていると、後ろから若いご夫婦が来ました。
立ち止まり少し話をしていると、消防か、救急車のサイレンが近づいて来ます。
遠くに消防車が、登山口に上がっていくのが見えました。
おそらく先ほどの男性を救助に来たのでしょう。
このご夫婦も男性に声を掛けた時、「大丈夫じゃない」と答えたそうです。
彼らが言うには、その男性は足をさすっていたので、足を痛めたのでは無いかと言っていました。
無事、救助されます様に。
少しずつ、登山道には雪が現れます。
それでも夏靴で十分なくらいです。
長い長い緩やかな道から、急登に変わり、雪も増えて一気に三峰山との分岐に来ました。
分岐から見る、横からの三峰山です。
快晴と思っていたのですが、雲が上がってきました。
富良野岳山頂、霧の中!
どうしようかな〜と思い、寒いのでジャンバーを着る。
LINE繋がるかな?ガーデナーに送信してみたら繋がりました!
今いる場所を報告して、山頂を目指す事にしました。
登山道は多少雪があるものの、登れない量ではなく、順調に進みます。
霧が掛かったり晴れたり、目まぐるしく雲が動いています。
振り返るとトラバースして来た道も見えます。
十勝岳は見えたり見えなかったり。
ヘリの音がする。
先程の男性の救助に来たのだと思います。
分岐の当たりで捜索して、その後ホバリング、結構長い時間その場所の上空にいましたが、無事救助された様です。
男性が無事でいます様に。ただそれだけを願っています。
眼下に広がる絶景を見て、山頂まであと少し、というところで、カメラのバッテリーが切れた!
替えの電池持ってくるに忘れた〜〜(T ^ T)
カメラはスマホで代用し、何とか到着。
山頂は寒かった!
着いたばかりのご夫婦に写真を撮ってもらい、そして撮ってあげました。
コンタクトでは無く眼鏡だったので、汗が滴って煩わしかった(^_^;)
平日登山が多いので、こんなに山に人がいるのも久しぶりです。
冠雪があっても三連休の初日で、しかも天気予報が良い日だったので、1番の登山人口だったのだと思います。
おにぎり食べて、すぐに下山開始。
分岐でジャンバーを脱いで、ハイマツの道を下ります。
スマホも良く撮れています。
紅葉の色付きは浅め。見頃は来週くらいでしょうか?
三峰沢、やっぱり美しかった。
登山道の中で、ここがやっぱり感動しました。
振り返ると、三峰山が美しい。
順調に歩いて、安政火口が見える場所に来ました。
ヌッカクシフラノ川を渡り終え、平坦な道を歩いている画家とガーデナーが見えて来ました。
振り返ると、歩いて来た道が見え、その周辺が紅葉していました。
でも、あと、もう少しという感じです。
登山口付近で2人と合流、3人とも無事下山しました。
帰りは白銀荘に寄ってまったりしました。
登り 3時間8分
下り 2時間10分
帰って来てから、十勝岳で遭難者が出て、1人亡くなったというニュースを見ました。
途中で会った男性では無いと思うけれど、とても残念で悲しいです。