北海道近代美術館で開催されている、パウル・クレー展を観てきました。
初期の頃は、銅板にエッジングの細かい描写で、ちょっと抽象的な人物像が描かれていました。
そのあと水彩とペンによる幾何学的な模様に、テーマが隠されていました。
面白いことに、麻布に描いたり、水彩と油彩を混合させたり、独自の世界観がありました。
パウル・クレーの独特の太い線で描かれる手法は、彼が皮膚硬化症という病気に掛かり、闘病生活を余儀なくされてから。でもそれでも「絵を描く」という情熱が消えず、発病してから亡くなるまで、千数百点の絵を描き続けたことです。
立ち止まってしまった絵に「夜の花」というのがありました。
夜の花に注目するなんて、なんかすごいなと思いました。
その隣には昼間の花畑の絵があり、花が踊っているように描かれていて、とても対照的でした。