いやー久しぶりにシネマフロンティアで映画を観た。
何時以来だろう・・・・。
今日はこのタイトルに惹かれて見に行ったわけだが、原作が「よしもとばなな」と知ったのは映画館に到着してからだった(^^;)。
よしもとばなな。
「キッチン」が出たとき、その感性が新鮮に感じ「うたかた/サンクチュアリ」「哀しい予感」を読んだ。が、彼女の目上の女性に対しての感じ方に違和感を覚え、あっさり読むのをやめた記憶がある。たとえばわたしが本の中の年上の女性だとしたら、10代の小娘にこうは思われたくないって思ったんだな。
今回も鈴木京香演ずる「ユリさん」に対する作家の思いがどうも受け付けない。
まだ観ていない人にネタバレしないようにしたいので詳細は省く。
たぶん好みの違いなんだろうなー。映像も音楽もとても良かったし、役者も、特に役所広司はとても良かった。気持ちの中に曖昧な感情が起きて、整理されない、なんとも不思議な感覚なのだ。
「ユリさん」は50歳なのに「ババア」というタイトルをつけていること。
他人を癒すが、「人」というより「女」を感じること。
「ババア」と言っている割にか弱い(映画の中では強いと言っている)。
その辺が特に違和感を感じる。
でも受け止め方が人それぞれ違うかも。
作品の切り口としては結構面白いのかも知れない。
並々ならぬ心意気も感じる映画である。
でも、わたしはよしもとばななが苦手なので、「大変良かった」とは言い切れないのである。観た人の感想を聞きたい映画である。