株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(1.11.07)

2007-01-10 22:16:54 | 明日のモニタリング銘柄
日経は後場も更に下げを加速させましたが、新興市場はとりあえずこのところの下げが大きくさほどではありませんでした。マザーズ指数のOSCが32%(-9%)で前場終了と同じ。ヘラクレス指数のOSCは40%(-9%)とむしろ上げております。特筆すべきは出来高です。マザーズ指数ですが、昨年9月21日は1522万株ありました。今日は114万株です。何と10分の1以下です。

対する日経225平均ですが、直近の出来高で大きいのは昨年12月8日の23億9千万株ですがほぼ変わりません。どれだけ多くの個人投資家が新興市場から逃げ出しているのか、改めてこの数字を見て愕然とする思いです。中には株から撤退された方々も多いことでしょう。ネット証券の株価低迷はむしろ健闘している部類かも知れません。

このブログは新興市場特有の値動きの軽さの面白みを主として追求してきましたが、それだけではなく主力の日経225についてもカバーはしてきておりますので、今後は結果的にそちらへの軸足が多くなるかも知れません。

さて、明日の注目銘柄です。この地合なので、あるのかどうか不安ですが、今日上げている銘柄は、それなりの理由がありましたので、その線で行ってみます。

テクニカル用語の簡単解説


1.3754エキサイト
 上げるべくして今日上げた銘柄の1つがこれ。明日は370Kから380Kまで伸ばすかどうか注目。まだOSCは12月27日の31%を底に40%です。証券各社から格下げを食らってのここまでの調整です。

2.3755GDH
 赤字決算の貸借銘柄ですが、来るところまでついに来ております。OSCは何と21%です。週足で見ると、見事なまでの富士山の東側の裾野近辺そっくりの下落カーブです。ここから富士山頂を極めるのは千里の道のりを行くがごとしです。出来高はそこそこありますので、明日はもっと押されたところが買い場になるかも知れません。この株、過去20%というのが昨年9月と10月にかけて3回ありました。20%以下はありません。今回は18%ぐらいまでは行くかも知れません。それ以上落ちると富士の裾野の樹海の中の底なし沼に落ち込むこととなりそうです。この株、マザーズ凋落の象徴か。

3.2929ファーマフーズ
 既に、心電図に喩えると微細振動の域に達しておりますが、それでも時折1000株を越える出来高で賑わいます。不思議なことにこの株、OSCがこのところの下げにも拘わらず、30%台に落ちないのです。GABA効果とでもいうのでしょうか。いずれにしても落ち目株には違いありませんが、やっと指数値面で最低値を更新しましたので、まだまだジリ下げが続くようだと、そのまま見送りです。しかしVRだけはジリ上げで21%まではきておりますので、今日のフィスコのような見逃しがないように、監視だけはしておくと良いかも知れません。

4.8991ライフステージ
 この株、今日はもうチョイ上げる予定がマイナス転落しました。しかし190Kの底値はキープできたようですので、明日の動きに注目。こういうパターンは少しは上げる筈なのですがねぇ~。

5.4240クラスターテクノロジー
 12月27日の再来なるか注目。60K割れ起こすようならクラスター爆裂かと。まだOSCは12月19日の35%を底にして48%もあります。下げ余裕あり?

6.8934サンフロンティア不動産
 明日の押し目からの買いか。OSCは12月27日の28%を底に今日は36%まで下落。VRは一気に41%まで下落。押し目の底ですが、266Kあたりまでは覚悟しておいた方が良さそうです。

7.2392セキュアードキャピタルジャパン
 不動産株ならこれかも知れません。この地合で今日は+3K。しかし、OSCは33%と4%落としておりますが、まだ12月19日の31%より上に位置します。これが割れなければ明日も続伸が期待できるかも知れません。

8.3727アプリックス
 後30Kばかりの下落があれば、指数値面では魅力的な水準となります。OSCは24%まで落ち、これは昨年3月以降では最低水準です。

9.2411ゲンダイエージェンシー
 RSIが8%まで落ちました。過去このような低いRSIからの反発は結構な例あり。OSCも36%でかろうじて踏ん張っております。明日は更なる下落が続くようだと見送り。高めに始まるようだとそのまま持って行かれる可能性もあります。チョイと不可思議な貸借銘柄ですので、パチンコ同様につぎ込みすぎには注意。

10.4813ACCESS
 さすがにここまで押されると下げ渋りましたか。しかしOSCは-2%の23%です。まだ油断は出来ません。朗報?はRSIが+2%の20%となったことと、VRが32%→61%と急上昇し一皮むけた?感があることです。

11.4565そーせい
 この株いつの間にやら、このところの安値の11月22日の181Kに迫っております。OSCは-9%の30%とこれまた低い水準。この株の特性からさらに下げることはほぼ確実かと。10月12日の158Kまでは落ちなくとも少なくとも170K台への突入からの反発は十分に期待できそうですので、今週から来週にかけてのここ数日間の下落ぶりに注目です。

以上です。どうでしょう、これらの面子達。期せずしてひねくれ者揃いということと相成りました。地合が地合だけに普通の神経を持った株は、素直に下落するサインを出しており、手出しできそうにありません。すると、少し横道に逸れた株に自ずと目が行くというものです。世の中風雲急を告げてくると、極道連中を取り締まっているゆとりがなくなってきます。そうなるとその風潮に悪のりする輩がどうしても出てくるものですが、今日の注目銘柄がそうした「資格」を備えているかどうかは、実は全く定かではありません。
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警戒警報発令中

2007-01-10 11:19:23 | 株に出会う
今日の前場の半ば頃までは、日経先物の下落にもかかわらず、新興市場はプラスで推移しそれなりに健闘しておりました。ところが、先物がジリ下げに転じ、ついに17000円を割るとさすがに息切れしてのマイナス転落です。その前からマザーズ指数やヘラクレス指数のOSCは下げに転じており予兆は出ておりましたが、いわば出来高が細ったその市場には、今日の踏ん張りは最後ッペのカラ元気というのか、年寄りに冷や水だったのかも知れません。この寒い時期に若い者に混じって、どこかの神社の縁起担ぎとやらで水遊びに興じてつい無理をしてしまったようです。しかし、こんな悪い世相に跋扈し本領を発揮するのが、いわゆる遊び株というのか博打株です。8735SBIフューチャーズや3807フィスコです。筆者もそこまで気が回りませんでした。

さて、いよいよここからが正念場となります。マザーズ指数のOSCがようやく?32%へ、ヘラクレス指数のそれも36%となりました。今日の30%台への突入が一番底と言えるかも知れません。その後一旦20%台に入りそこから少し反発して、再度二番底に転落。マザーズ指数で1000ポイントに近づいてからの少々の反発を経て、そこからもうこれまでかと思わせる更なる下げがあって、ついにマザーズ指数で1000ポイントを割り込むような底なしの地獄を見ての3番底でやっと浮上に転じる、といったシナリオを描いております。1月一杯から2月中旬頃までかかるかも知れません。

持ち越しのイトーキとアイレップは致し方なく薄利で撤退。キャッシュ100%です。今日期待のアドウェイズも落ちてくるナイフを拾うわけにも行かず買い指しはキャンセル。東証の大型株も軒並み調整局面です。日経225平均のOSCは48%まで落ちましたが、11月24日の32%からの上昇局面で年末の28日に68%まで上げておりました。日経平均は68%がほぼこのところの天井値です。8月16日だけは例外的に74%まで登りつめておりました。最低値は35%前後です。新興市場のようにOSCが20%台の前半まで売り込まれることはさすがにありません。個別株でも一応このような値を目安にしての売買をすれば損をこくことはほとんどないと思います。これは日経の大型株の場合です。その代わりデイトレや2-3日の売買ではなく、2-3週間単位でのオシュレーターを指標にしながらののんびりとした売買ですね。こうした売買も今年は混ぜるため、先日からTOPIXコア30銘柄のウォッチを開始しております。この30社は日本の代表的な銘柄です。海外ファンドにM&Aされれば日本が滅ぶような株ばかりです。

後場はあまり場を見ずに旅支度でもしながらのんびりとしたいと思っております。今回の局面は、昨年10月12日頃と違って、買ってから出かけるような「無謀」なことは出来そうにありません。
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