今日の新興市場の後場は見事に予想通りの展開を見せてくれました。勢いというのは、すぐに萎えるものではなく、今日のように行けるところまで行かせるのが「プロの勘所」というものなのですね。
前場に上昇気配を感じた「働く携帯ユーザー」は、乗り遅れてはなるまいと焦って、後場の寄り付きから結構な注文を入れたのではないでしょうか? それが最後の罠でした。結果はご覧の通りです。
マザーズ指数はマイナス転落し、OSCも-5%の71%と順当な下げに転じました。今日の高値の1270ポイントというのは、9月12日の安値の1272ポイントへの超接近はしましたが、それを抜く勢いは今回の反転相場ではなかったということでした。
ヘラクレス指数も最後まで踏ん張ってはおりましたが、最後は-0.09ポイントです。これも見事な帳尻合わせでした。これも9月13日の安値の1963ポイントに一旦届いたのですが、今日のところはあえなく跳ね返された格好です。
それにしても両指数共に、11月22日、21日の大底を下回ることなく、今回は反転したということですので、今年は昨年と比べて新興市場の切り返しの兆候が見られるのではないでしょうか。今回はあまりに急激な上げに転じ過ぎました。日経のようにじわりじわりと上げるのが一番ですが、これが新興市場の魅力であり弱点でもありますので、致し方ないとしましょう。
さて、前置きがまた長くなりましたが、今回の調整はそんなに長引くとは思えません。出来高が増えているからです。2-3日程度の小調整の可能性が大かと思います。それを念頭に明日はまだ調整途中ということで、控えめに明日の注目銘柄です。
ところで、筆者は今日の様な日にあえて買いに入ることはせず、いくつか下で待っていたものの、結局は売買なしでした。
テクニカル用語の簡単解説
1.2120ネクスト
高PER(66倍)が災いしてかどうか分かりませんが、ボックス圏で動いております。しかし指数値面では10月20日を底にして、今日も後10Kばかりに迫る程に売り込まれております。一旦は上がるのですがその後に押されてしまっております。明日も、290Kに迫ったところで買いとはなりますが、OSCでは今日の49%から38%程度までの下落を想定しながら、そこを突破して下に行くようだと見送りとなります。
2.6163H&F
今日も一旦はマイナス圏まで押されながら、強気で1300円を回復する場面がありました。ようやく灰汁抜けてきたようです。OSCは+5%の58%と高水準ではありますが、明日は1300円を固めきるかどうか注目。MMだけに値動きがすばやく、朝の地合に合わせての押し目があれば乗ってみる手かと。これもまだPERが13倍弱のお買い得銘柄。
3.3814アルファックス・フード・システム
もう一度この株に注目。OSCが+8%の42%まで跳ね上がり、直近の高値をマークした1月9日のOSC38%は抜いております。235Kを付けた12月25日の44%とその翌日の45%までは後わずかです。一旦押されても今日の安値の195Kあたりで拾えば、反発力はあるテクニカルなポジションです。
4.2489アドウェイズ
出来高を伴いながらも、たいして上げておりません。従ってVR(ボリュームレシオ)が182%にもなっております。OSCは15日の28%を底にして、今日は-2%の50%と高水準ですが、この状態は特異と言えます。明日以降にもし押されれば押されるほど、その後の反発力のバネが強くなるものと見えますが、果たしてそのようなストーリー展開となるかどうか注目です。中国進出ということで他の会社とともに、今日の日経に紹介はされておりました。
5.3036アルコニックス
まだ出来高少なく本調子ではありませんが、2月15日の決算に向けて、徐々に調子を上げていきそうな雰囲気です。今日やっと190円高でOSCも+6%の59%まで伸ばしました。もう一押しはありそうです。5060円と言う安値を付けた1月5日の終値のOSCが57%でしたが、今日の終値でその安値を抜いて、かつOSCも2%オーバーで終わっているところがその根拠。出来高少なく値幅が大きいので注意。
6.3825リミックスポイント
この株、今日はいきなり25K高で始まったのが徒となり、引けに最安値の824Kを付けました。OSCは-1%の36%です。ここまで押されると後は1月12日のOSCの28%近辺までの下落は覚悟しての買い注目です。目安はやはり800K割れで780Kから790Kあたりでしょうか。
7.9702アイ・エス・ビー
地味系株を1つ。OSCがこの株にしては低位の前日比+2%の49%で+12円で終了。1370円までは今日届きましたので、明日以降に1400円台に載せてくるかどうか注目。スイングトレード用。
8.4764デジタルデザイン
連日の大商いでの下げです。お陰?でOSCも-6%の37%まで急落し-15K。指数値が1月10日段階に近くまで降りてきました。OSCは12日の36%に肉薄。まさに首の皮一枚残っておりますが、ここからの展開はかなり興味津々です。もう一段の下げがあればテクニカルには魅力が増しますが、ここにきての大商いが何を意味するのか。例の特損問題についてのニュースはありませんが、本業は好調なだけに押されたところで勝負か。
9.7936アシックス
これは単純に指数値面での注目です。11月17日に来期の利益減少予測から結構下げましたが、その後1400円台を回復しております。2月5日に四半期決算がありますので、そこで減益が確認されれば再度1400円からの下落を余儀なくされますので、あまり長く持つのは禁物です。その後の業績回復が見込まれるようだと2月初旬にかけての上昇局面もあるかと思いますが、会社というのは四半期やそこらで一気に回復はしないものです。特に最終消費者が個人の場合は劇的な変化はありえないと思います。それはそれとして、明日の値動きが多少の反発に転じるかどうかに注目です。
10.8934サンフロンティア不動産
不動産銘柄は一服の様相ですが、この株、地道にOSCを伸ばして+3%の55%です。今日の高値は303Kまで行っており、その上はいわゆる「空白地帯」となっております。(日足で価格帯別出来高参照。)明日は、この303高原を抜けてから、一気に駆け上がるのかどうかに注目。12月15日、18日に過去の経歴が残されております。ちなみに、今日の8924リサを見てみて下さい。570Kあたりからの空白地帯を一気に駆け上がっております。(だからといって、この株に同様な現象が起きるかどうかは別ですが。リサの場合は高値更新の条件も重なっておりました。)
11.7873アーク
これは完全に逆張りです。OSCが36%まで落ちて来ました。指数値も145円上げた11月22日の水準より少し下回っております。その前日は1401円という安値をつけておりますが、まさかそこまでの急落は何かないかぎりないでしょうが、明日も押されるようだと、その押され方の底を見極めて拾うという、まさに逆張り戦法です。2月14日決算。そこまでは絶対に持たないこと。
12.2411ゲンダイエージェンシー
ついでに、来期下方修正のいわく付きのこの株を取り上げます。まだ落ちます。減益幅は約15%ですが、1月16日の安値の250Kあたりを基準点にするなら、今日の終値がちょうどその水準となります。しかし、何事も行き過ぎるのが株というものです。ましてやまだ今日の段階ではOSCは42%です。1月10日の36%、終値239Kを基準とすべきでしょう。すると239KX0.85=203Kとなります。あくまで捕らぬ狸の皮算用です。目安としては、明日、OSCが36%に近づき200K割れを起こしたあたりが勝負かと思います。何しろ貸借銘柄です。今は調子に乗って売っている連中が慌てて買い戻す局面は必ずあるでしょう。テレウェイブ、サイバーコミュニケーションズ、アドバンスクリエイトなどでもおなじみのパターンです。興味のある方はどうぞ。但し、この業界、裏の世界とも色々とあるようですので、株の命は保証の限りではありません。(あまり真面目に受け取らないでね)
13.7972イトーキ
もう一度イトーキ。OSCは+7%の46%まで伸ばしました。これは去年の12月5日の52%以来です。この急伸がこのところの停滞を突破する力の前兆かどうか、明日こそ見極めたいと思います。なかなかに今日はしつこく買い上がりがありました。年初の1201円を底にじり高基調です。そろそろ1260円までの厚い価格帯を突破して1300円台への復帰を果たす頃かと思われますが、一目均衡ではまだ基準線のはるか下です。雲は更にその上、まさに天上にあります。このことはお忘れなく。
14.6041ボッシュ
最後にボッシュ。直近の安値の611円に近づきました。OSCは47%で、1月5日の41%、終値613円に接近中。後OSCで5%程下げてからの反発に期待。
以上です。
前場に上昇気配を感じた「働く携帯ユーザー」は、乗り遅れてはなるまいと焦って、後場の寄り付きから結構な注文を入れたのではないでしょうか? それが最後の罠でした。結果はご覧の通りです。
マザーズ指数はマイナス転落し、OSCも-5%の71%と順当な下げに転じました。今日の高値の1270ポイントというのは、9月12日の安値の1272ポイントへの超接近はしましたが、それを抜く勢いは今回の反転相場ではなかったということでした。
ヘラクレス指数も最後まで踏ん張ってはおりましたが、最後は-0.09ポイントです。これも見事な帳尻合わせでした。これも9月13日の安値の1963ポイントに一旦届いたのですが、今日のところはあえなく跳ね返された格好です。
それにしても両指数共に、11月22日、21日の大底を下回ることなく、今回は反転したということですので、今年は昨年と比べて新興市場の切り返しの兆候が見られるのではないでしょうか。今回はあまりに急激な上げに転じ過ぎました。日経のようにじわりじわりと上げるのが一番ですが、これが新興市場の魅力であり弱点でもありますので、致し方ないとしましょう。
さて、前置きがまた長くなりましたが、今回の調整はそんなに長引くとは思えません。出来高が増えているからです。2-3日程度の小調整の可能性が大かと思います。それを念頭に明日はまだ調整途中ということで、控えめに明日の注目銘柄です。
ところで、筆者は今日の様な日にあえて買いに入ることはせず、いくつか下で待っていたものの、結局は売買なしでした。
テクニカル用語の簡単解説
1.2120ネクスト
高PER(66倍)が災いしてかどうか分かりませんが、ボックス圏で動いております。しかし指数値面では10月20日を底にして、今日も後10Kばかりに迫る程に売り込まれております。一旦は上がるのですがその後に押されてしまっております。明日も、290Kに迫ったところで買いとはなりますが、OSCでは今日の49%から38%程度までの下落を想定しながら、そこを突破して下に行くようだと見送りとなります。
2.6163H&F
今日も一旦はマイナス圏まで押されながら、強気で1300円を回復する場面がありました。ようやく灰汁抜けてきたようです。OSCは+5%の58%と高水準ではありますが、明日は1300円を固めきるかどうか注目。MMだけに値動きがすばやく、朝の地合に合わせての押し目があれば乗ってみる手かと。これもまだPERが13倍弱のお買い得銘柄。
3.3814アルファックス・フード・システム
もう一度この株に注目。OSCが+8%の42%まで跳ね上がり、直近の高値をマークした1月9日のOSC38%は抜いております。235Kを付けた12月25日の44%とその翌日の45%までは後わずかです。一旦押されても今日の安値の195Kあたりで拾えば、反発力はあるテクニカルなポジションです。
4.2489アドウェイズ
出来高を伴いながらも、たいして上げておりません。従ってVR(ボリュームレシオ)が182%にもなっております。OSCは15日の28%を底にして、今日は-2%の50%と高水準ですが、この状態は特異と言えます。明日以降にもし押されれば押されるほど、その後の反発力のバネが強くなるものと見えますが、果たしてそのようなストーリー展開となるかどうか注目です。中国進出ということで他の会社とともに、今日の日経に紹介はされておりました。
5.3036アルコニックス
まだ出来高少なく本調子ではありませんが、2月15日の決算に向けて、徐々に調子を上げていきそうな雰囲気です。今日やっと190円高でOSCも+6%の59%まで伸ばしました。もう一押しはありそうです。5060円と言う安値を付けた1月5日の終値のOSCが57%でしたが、今日の終値でその安値を抜いて、かつOSCも2%オーバーで終わっているところがその根拠。出来高少なく値幅が大きいので注意。
6.3825リミックスポイント
この株、今日はいきなり25K高で始まったのが徒となり、引けに最安値の824Kを付けました。OSCは-1%の36%です。ここまで押されると後は1月12日のOSCの28%近辺までの下落は覚悟しての買い注目です。目安はやはり800K割れで780Kから790Kあたりでしょうか。
7.9702アイ・エス・ビー
地味系株を1つ。OSCがこの株にしては低位の前日比+2%の49%で+12円で終了。1370円までは今日届きましたので、明日以降に1400円台に載せてくるかどうか注目。スイングトレード用。
8.4764デジタルデザイン
連日の大商いでの下げです。お陰?でOSCも-6%の37%まで急落し-15K。指数値が1月10日段階に近くまで降りてきました。OSCは12日の36%に肉薄。まさに首の皮一枚残っておりますが、ここからの展開はかなり興味津々です。もう一段の下げがあればテクニカルには魅力が増しますが、ここにきての大商いが何を意味するのか。例の特損問題についてのニュースはありませんが、本業は好調なだけに押されたところで勝負か。
9.7936アシックス
これは単純に指数値面での注目です。11月17日に来期の利益減少予測から結構下げましたが、その後1400円台を回復しております。2月5日に四半期決算がありますので、そこで減益が確認されれば再度1400円からの下落を余儀なくされますので、あまり長く持つのは禁物です。その後の業績回復が見込まれるようだと2月初旬にかけての上昇局面もあるかと思いますが、会社というのは四半期やそこらで一気に回復はしないものです。特に最終消費者が個人の場合は劇的な変化はありえないと思います。それはそれとして、明日の値動きが多少の反発に転じるかどうかに注目です。
10.8934サンフロンティア不動産
不動産銘柄は一服の様相ですが、この株、地道にOSCを伸ばして+3%の55%です。今日の高値は303Kまで行っており、その上はいわゆる「空白地帯」となっております。(日足で価格帯別出来高参照。)明日は、この303高原を抜けてから、一気に駆け上がるのかどうかに注目。12月15日、18日に過去の経歴が残されております。ちなみに、今日の8924リサを見てみて下さい。570Kあたりからの空白地帯を一気に駆け上がっております。(だからといって、この株に同様な現象が起きるかどうかは別ですが。リサの場合は高値更新の条件も重なっておりました。)
11.7873アーク
これは完全に逆張りです。OSCが36%まで落ちて来ました。指数値も145円上げた11月22日の水準より少し下回っております。その前日は1401円という安値をつけておりますが、まさかそこまでの急落は何かないかぎりないでしょうが、明日も押されるようだと、その押され方の底を見極めて拾うという、まさに逆張り戦法です。2月14日決算。そこまでは絶対に持たないこと。
12.2411ゲンダイエージェンシー
ついでに、来期下方修正のいわく付きのこの株を取り上げます。まだ落ちます。減益幅は約15%ですが、1月16日の安値の250Kあたりを基準点にするなら、今日の終値がちょうどその水準となります。しかし、何事も行き過ぎるのが株というものです。ましてやまだ今日の段階ではOSCは42%です。1月10日の36%、終値239Kを基準とすべきでしょう。すると239KX0.85=203Kとなります。あくまで捕らぬ狸の皮算用です。目安としては、明日、OSCが36%に近づき200K割れを起こしたあたりが勝負かと思います。何しろ貸借銘柄です。今は調子に乗って売っている連中が慌てて買い戻す局面は必ずあるでしょう。テレウェイブ、サイバーコミュニケーションズ、アドバンスクリエイトなどでもおなじみのパターンです。興味のある方はどうぞ。但し、この業界、裏の世界とも色々とあるようですので、株の命は保証の限りではありません。(あまり真面目に受け取らないでね)
13.7972イトーキ
もう一度イトーキ。OSCは+7%の46%まで伸ばしました。これは去年の12月5日の52%以来です。この急伸がこのところの停滞を突破する力の前兆かどうか、明日こそ見極めたいと思います。なかなかに今日はしつこく買い上がりがありました。年初の1201円を底にじり高基調です。そろそろ1260円までの厚い価格帯を突破して1300円台への復帰を果たす頃かと思われますが、一目均衡ではまだ基準線のはるか下です。雲は更にその上、まさに天上にあります。このことはお忘れなく。
14.6041ボッシュ
最後にボッシュ。直近の安値の611円に近づきました。OSCは47%で、1月5日の41%、終値613円に接近中。後OSCで5%程下げてからの反発に期待。
以上です。