7月29日(木)の市場概況です。 赤字部は30日朝の更新
◆日経先物:9690(-40円)OSC56%(+6%)22日の42%から切り返し中。 RSIは同値の61%。
◆日経平均:9696円(-57円)OSC58%(同値)21日のOSC42%、終値9279円から切り返し中。 RSIは-9%の55%。
◆TOPIX:861(-4)OSC54%(-1%)21日のOSC36%、終値829ポイントからは切り返し中。 RSIは-9%の59%。
◆マザーズ指数:404(+-0)OSC59%(+5%)21日のOSC38%、終値388ポイントから切り返し中。 RSIは+1%の60%。
◆ヘラクレス指数:602(-1)OSC52%(-2%)22日のOSC40%、終値581ポイントから切り返し中。 RSIは-6%の45%。
◆ドル・円:86.86円(62銭の円高)OSC49%(-5%)27日の56%から下落に転じたか? RSIは-7%の36%。更新
◆ユーロ・ドル:1.307ドル(+0.008ドル)OSC60%(+5%)二枚腰発揮。RSIは+6%の72%だが、19日の87%からするとまだ低い?更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.46563%(-0.00937%)7月29日終値。3月中旬から金利急上昇中。4月19日からの上げがきつい。ユーロ防衛策で一息つきその後再度上昇するも、5月25日あたりからのフラット状態から緩やかな下げ継続中。やっと0.5%割れて更に低下中。 更新
◆ユーロLIBOR(3ヶ月もの):0.83344%(+0.00281%)7月29日終値。6月末から上昇加速中。依然として上昇止まらず。 更新
◆米10年債利回り:3.03%(+-0)7月29日終値。5月始めの高値から5月末に金利下落傾向が鮮明に。3%前後でのもみ合い中だが50MA(3.14)に近づき株安で少し下落。昨日は変わらず。更新
◆10日高値移動平均値超の銘柄比率:60%(-7%)
◆10日安値移動平均値未満の銘柄比率:8%(+2%)
◆NYダウ:10467ドル(-31ドル)OSC61%(-7%)27日の70%から下落中。RSIは-3%の62%。更新
◆VIX指数:24.13(-0.12)23.39の200MAの上でもみ合い中。更新
今日の下げ相場では買いではとれず。被弾しなかったものの稼ぎも少ない。持ち越しはゼロ。VIX指数が微妙なところに位置しております。どちらかというと、アメリカの経済指標に連動して相場が動いておりますので、新規失業保険件数46万件の事前予想に対してどうなるかで決まるかと思います。
この失業率ですが、アメリカ政府が発表しているのは狭義の失業率です。これに対して、広義の失業率は、①仕事探しを諦めてしまった人々 ②フルタイムの仕事が見つからないため、やむを得ずパートタイムの仕事に就いた人々も含めます。この広義の失業率は、金融危機前でも10.8%(2008年8月)でしたが、2009年10月には17.5%にもなっております。
もっとまずいのは、失業者の多くが仕事が失業保険が切れるまでに見つからない場合、障害者手当を申請し、失業手当より額が高いこの手当の受給に移行します。
こうしたことを考慮に入れてアメリカの失業問題を論じないと、何故、企業業績がこれだけ良いのに失業者が減らないのか分かりません。グローバル化した経済で、グローバル企業は何もアメリカに拠点を持って社員を雇用することはありません。通信回線さえあれば、いくらでも新興国に委託できます。
スティグリッツが面白いことを言っております。
戦前の大恐慌の時は、農業主体の産業構造の生産性が上がって余った労働力は、新たに勃興してきた製造業に移行できた。しかし、今日その製造業や新たに勃興してきたサービス産業(金融も含む)の生産性が上がって余った労働力は、新たに勃興している産業がないため吸収し切れていない。このことが、今回の金融危機からの迅速な景気回復に至らない理由であると。