これまでの経験から、OSCが50%を下から超えてくる時が、その株の勢いが増していく局面であることが分かっております。
この50%の分岐点については、下から抜く時と、上から抜かれる時の2つの局面があります。どちらの局面が近い将来の上昇が期待できるか? これはもう答えは1つ。下から抜いて50%を回復する時です。
この週末、この50%を回復する時の終値とOSC値を自動算定する関数式を完成しました。この関数式で6861キーエンスの現状を分析しました。この銘柄、恐らく玄人筋が絡んでいる、極めて値動き予測が難解な銘柄です。
1.OSCが下から50%超えを達成した直近の日:10月30日
2.その日の終値とOSC値:66350円、54.5%
3.以後、安値がこの終値とOSC値を抜いて、かつ、OSCが前日より上昇している日をチェックします。
10月31日 安値68900円。OSC56.6% この日だけです。
実は、前日の10月30日は、いきなり7万円超えから始まりましたが、OSCは前日比で3%ほどの下落で終わっております。もし、寄り付きに買っていても、ジリジリと押されてくる過程で54.5%の2項のベースラインをも割り込んで、損切りを余儀なくされるでしょう。
ここが株取引の難解なところです。こういうフェイントくさい動きが必ず付き纏います。
よって、キーエンスの買い時は、この段階では10月31日のみ。安値が66350円を上回り(これは余裕で寄り付きからクリヤー)、かつ、OSCがベースラインの54.5%を抜く時です。そして、大引けでは一旦利確。
その後も難解な相場が続いておりますが、ベースラインの基準を超えたかに思われたのが11月5日です。確かに安値はベースラインを超えております。しかし、OSCはベースラインにわずかに及んでいません。
ここは、ルール通りなら見送りですが、この日68290円まで押された段階で、前日安値よりもかなり上だし、もちろん、ベースラインの66350円より遥か上なので、寄り天でないことを見極めて、68290円の安値より下に行かないことを確認しての買いもあったでしょう。前日のOSCが52.8%でしたので、これを下から抜くタイミングでリスクを取るという手ですね。
テクニカル分析は、いわずもがな、決して万能ではありませんが、相場の先行きを照らす行灯のようなものです。この行灯に忠実にリスクを回避しながらトレーディングするも良し、多少のリスクは負ってでもトレーディングに参加するのも良しということになります。
もちろん、後者の場合は目論見通りの動きにならないときは、即、損切りする覚悟が必須ですが。
以上、どうやら、この戦法が今のところ1番有効かと思っております。この分析手法で、「買い準備」段階にある銘柄を、下記に参考までに列記します。
1.7974任天堂
2.6857アドバンテスト
3.4385メルカリ
以上です。
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