イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

ワカメ採り

2023年03月03日 | Weblog
前回のワカメ調査のあとの本気採りである。
しかし、午前11時には病院へ行かねばならない。早朝から行動を開始しても実際に採ることができる時間は1時間もない。
その間の休みもグダグダしていて干すための準備もしていなかったので真っ暗の中、物干し竿を庭に引っ張り出して午前6時15分に家を出た。港に到着すると潮はまだ少し高い。しかし、潮が引くまでは待っていられない。幸いなことに若潮から中潮に変わった直後なので潮位の変化はそれほど大きくはない。

一番良いのは一文字の付け根だが多分それほど大きくはなっていないと思う。2ヶ所巡るほどの時間はないので大島の北側のテラスに向かう。



昨日の風の影響が残っているのか、海はけっこううねりがある。しかし、このテラスはまずまず穏やかだ。水面下を覗くとたくさんのワカメが見える。
ここで採れる時間は遅くても午前8時までだ。だからひたすらカネをグリグリやり続ける。まだそれほど大きくはないワカメは採れども採れども嵩がいかない。しかしこれくらいのワカメが一番美味しい。少し日が差してくると水面下は見やすいが雲がかかってくると見えなくなる。もう少し採りたいところだが、大きな雲がかかってきたところでとりあえず終了。



港に到着したのはちょうど午前8時。家に直行して干し終わったのが午前10時ちょうど。分量からすると物干し竿2本分くらいかと思ったのだが、はやりサイズが小さくてワカメの本数としては4本分ほどあった。あと2回行ければ必要な分をそろえることができるだろう。



今日の診察はいつも混んでいる口腔外科なので先に診察券だけほうり込んでおこうと急いで服を着替えて病院へ。
家に戻ってアプリを見ながら30分ほどしてから母親を連れて病院に行き、それでも30分待ってやっと診察。



精算も120人待ちということで家に帰ってお昼を食べてからまたひとりで支払いのため病院へ。病院の待合で長く座らせておくのは体力的にもきつかろうと思っていろいろ画策してみるのだが、おかげで家と病院を3往復もしてしまった。
飛行機に乗るみたいに、オンラインでチェックイン(順番どり)と支払い済ますことができればものすごく便利になるのになと思うのは僕だけだろうか。これだけキャッシュレス決済が進んでいるのだから出来そうなものと思うのだが・・。
僕の生命維持装置が病院にとってかわられる頃にはそういったものが実現していてくれるとありがたいと思うのである。

今日ワカメを採った場所は大島という名前がついているが、この周辺には双子島、中ノ島という島もある。



古事記では、イザナミノミコトとイザナミノミコトが国生みをして、日本列島の島々を生んだあと、最後に産んだ島の名が、大島、女島、チカの島、双子島である。中ノ島は父親たちはメンジマと呼んでいたのだが、これはきっと雌=女島ということだろうと思うと、ここにはその島がきっちり揃っている。チカの島がないのだが、一文字の際にあるワカメの一級ポイントである磯は陸から近くて満潮時には独立した岩礁になるので調べるときっとチカの島という名前が浮かび上がっていると思うのだ。これほどパーツがうまく揃っているところは日本中探してもそうそうないのではないだろうか。そうなってくると、この島々が国生みの最後の場所であったのではないだろうかと思えてくる。島の位置については諸説あるらしいが、この場所からは淤能碁呂島(おのころ島)と言われている沼島がはっきり見えることからも僕は確信している。だから、ここで採れるワカメはきっと何か神秘の力を秘めているのかもしれないと思ったりしている。これはもう、僕の認知バイアスに他ならないのであるが、そう思いながら食べるとまた味も違ってくるのだから自己満足であってもそれはそれでいいのである・・。


コメント
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