ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

音を楽しむ

2015年06月03日 | 音楽とわたし
四日前のお月さま。


もうとっくの前から、鍼灸師の夫から、ドクターストップがかかっていたのに、それをいい加減に受け取っていました。
今回、手のスペシャリストの外科医から、
「どうしても指を使わなければならないのなら、ピアノかパソコン、そのどちらかのキーだけにする。せめてそれぐらいの制限をしなさい」と、
やんわりとしたドクターストップがかかりました。

いい年して、やりたいことはやりたい、という気性が勝って、自分の体を傷つけてばかり。

なので、ピアノをたくさん弾いた日は、パソコンはお休み。
パソコンのキーをたくさん叩いた日は、ピアノはお休み。
今は、6月11日の合唱コンサートの伴奏が終わるまでは、かなり負担がかかっているので、特に注意しなければなりません。
やれやれ、自己管理のまずさが生んだ痛みだけに、なかなかに情けない思いがいたします。

こういう時は音楽を聴こうではないか!

ここ最近、なんだか週末になるとこの道、セントラルパーク沿いの歩道を歩いている気がするけど、気のせいかな…?


うちの真ん前の、おばけ松にそっくりな、いや、さらにおばけ度が増してる松。


光と葉のバランスがとてもきれいだったけれど、写真に写らなぁ~い!!


今やマンハッタンでいっちゃん背が高いと言われているビル。


今日は、コロンバス・サークルにある『Jass at Lincoln Center』でのコンサート。


時間つぶしに、夫が少し前にひとりでひょっこり入って気に入った、トランプ・ビルディングのバーに行き、
無料のおつまみをお代わりしまくりながら、夫はワインを、わたしはノンアルコールのジンジャーソーダを。


隣に座ったわたしと同い年の女性と話に花が咲き、気がつくと開演10分前?!うきゃ~!!

自腹で行く時は一番安い席(今回は$28)ということで、夫とわたしはバラバラに離れた末席に。


わたしの隣には、来週末に、リンカーンセンターのジャズコースのオーディションを受けると意気込んでいる15歳のドラマー君が座っていて、


一曲一曲を、身を乗り出すようにして聞き入っては、ほんとに嬉しそうに拍手を送っていました。



ALI JACKSONというドラマーがディレクター、ドラムとピアノをベースとスティールドラムとテナーサックスとヴィブラフォンのバンドです。
ピアニストのEMMET COHENは若手の新鋭。夫の患者さんの息子さんなのでした。

携帯で内緒で撮ったのでボケボケですが。


弦楽四重奏も加わって、


みんな持ち場を離れて、パーカッションや打楽器を演奏し始めました。


演奏の素晴らしさはもちろんのこと、みんなが本当に楽しんでいるのがひしひしと伝わってきて、とても良い時間を過ごしました。


ずっとずっとずっとずっと、ゲリラだったり小雨だったりして降り続いていた雨が、やっと止みました。
ああ、もう地面が溶けてしまうのではないかと思うほどに、休みなく降り続いていたのに、

ふっくらとした、頭のてっぺんが真っ赤っかのキツツキさんが、カエデの爺さんの体にコンコンと穴を開け、


庭にはポツンと、この方が…。


なぜだかこの姿勢のまま、雨の中、6時間以上もの間佇んでいました。


なにを話しかけているのかな。
コメント (10)
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