ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

許しちゃいけない、こんなひとたち!

2015年06月27日 | 日本とわたし
マスコミ懲らしめるには広告収入なくせばいい 自民勉強会 議員らの発言要旨
【東京新聞】2015年6月27日(一部、他の新聞からの引用あり)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015062702000162.html

改憲を目指す自民党若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」が、25日に党本部で開いた初会合での、
報道機関に関する発言の要旨は以下の通り。
主宰する木原稔衆院議員、講師の作家百田尚樹氏の冒頭発言は、メディアに公開された。
その後、百田氏の講演、出席議員による質疑が非公開で行われたが、
発言者がマイクを使ったため、発言の多くは室外まで聞こえていた
 
百田氏:
マスコミの皆さんに言いたい。
公正な報道は当たり前だが、日本の国をいかに良くするかという気持ちを持ってほしい。
反日とか売国とか、日本を陥れるとしか思えない記事が多い。
日本が立派な国になるかということを考えて、記事を書いてほしい。
(ここから講演)
政治家は、国民に対するアピールが下手だ。
難しい法解釈は通じない。
気持ちにいかに訴えるかが大事だ。
集団的自衛権は一般国民には分からない。
自国の兵力では立ち向かえないから、集団的自衛権は必要だ。
侵略戦争はしないということで改憲すべきだ。
攻められた場合は絶対に守るということを書けばいい。

 
大西英男衆院議員(東京16区):
マスコミを懲らしめるには、広告料収入をなくせばいい。
われわれ政治家、まして安倍首相は言えないことだ。
文化人、あるいは民間の方々が、マスコミに広告料を払うなんてとんでもないと、経団連に働きかけてほしい。

 
井上貴博衆院議員(福岡1区):
福岡の青年会議所理事長の時、委員会をつくってマスコミをたたいた。
日本全体でやらなきゃいけないことだが、テレビのスポンサーにならないのが一番こたえることが分かった。
 
百田氏:
本当に難しい。
広告を止めると一般企業も困るところがある。
僕は、新聞の影響は本当はすごくないと思っている。
それよりもテレビ。
広告料ではなく、地上波の既得権をなくしてもらいたい。
自由競争なしに50年も60年も続いている。
自由競争にすれば、テレビ局の状況はかなり変わる。
ここを、総務省にしっかりやってほしい。

 
長尾敬衆院議員(比例近畿ブロック):
沖縄の特殊なメディア構造をつくってしまったのは、戦後保守の堕落だった。
沖縄タイムス、琉球新報の牙城の中で、沖縄世論を正しい方向に持っていくために、どのようなことをするか。
左翼勢力に乗っ取られている現状において、何とか知恵をいただきたい。

 
百田氏:
沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない。
沖縄県人がどう目を覚ますか。
あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば、目を覚ますはずだが、どうしようもない。
(沖縄の基地負担問題は)根が深い。
苦労も理解できる。


左翼は沖縄に基地があるから、米兵が沖縄の女の子を強姦(ごうかん)すると批判するが、データ的にいうとひどいウソだ。
米兵が犯したレイプ犯罪よりも、沖縄県全体で沖縄人自身が起こしたレイプ犯罪の方が、はるかに率が高い。









百田尚樹氏に一問一答 「沖縄2紙は嫌い」「つぶれてほしい」
【沖縄タイムス】2015年6月27日  
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=121683

作家の百田尚樹氏(59)が、自民党の会合で発言した、米軍普天間飛行場の成り立ちや、沖縄の2紙に対する内容について26日、
沖縄タイムスの電話取材に応じ、発言の真意と持論を説明した。(社会部・聞き手=吉川毅)


―米軍普天間飛行場の成り立ちについての発言は。

「住民が騒音などの精神的に苦痛があり、補償しろと言う。
苦しみは当事者にしか分からないこともあるだろう。
それを踏まえた上で、違和感を覚えると発言した。
なぜかと言えば、住んでいた場所に基地が引っ越してきたわけではない」


―普天間の現状認識は。

「地権者には、膨大な地代が払われている。
六本木ヒルズに住んでいる大金持ちと同じ。
それはメルマガで書いた話だ。
普天間が返還されたら、あっという間にまちは閑散とする。
ぬくぬく暮らしていた地権者も困るはずだ」

「滑走路のそばに小学校があるが、いまだに移転していない。
移転に反対の運動も起きているが、本末転倒。
基地批判のために小学校を置いている。
何がしたいのか分からない」

 
―「沖縄の島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」の発言の真意は。

「絶対あってはならないことで、仮定の話をした。
沖縄の人は中国を歓迎している。
(辺野古の新基地建設反対など)翁長雄志知事が言っていることも意味が分からない。
沖縄の人の総意は何なのか。
中国の危機意識がない人も見受けられる」

 
―沖縄戦について。

「沖縄は戦争で犠牲になったと言うが、東京も大空襲があり、犠牲を払っている。
沖縄だけが犠牲になったわけではない。
大阪も大空襲で多くの人が死んだ」

 
―「沖縄2紙をつぶさないと」の発言について。

「沖縄の新聞をしっかりと読んだことはないが、ネットで読むと、私と歴史認識が違う。
全体の記事の印象から、私が嫌いな新聞だ」

「オフレコに近い発言で、冗談として言った。
公権力、圧力でつぶすとの趣旨ではない。
私も言論人。
言論は自由であるべきだ。
私と意見が違う2紙を誰も読まなくなり、誰も読者がいなくなってつぶれてほしい、という意味での発言だ」


↓以下、自民党の文化芸術懇話会についてのウィキペディアの解説です。

文化芸術懇話会
https://ja.wikipedia.org/wiki/文化芸術懇話会

文化芸術懇話会(ぶんかげいじゅつこんわかい)は、自由民主党に所属する一部の国会議員がつくる勉強会。
代表は木原稔衆議院議員。

概要
同会の準備会合は2015年(平成27年)5月27日、
呼びかけ人の木原稔衆議院議員(自由民主党青年局長)、加藤勝信衆議院議員(内閣官房副長官)、萩生田光一衆議院議員(自由民主党総裁特別補佐)を含む20名ほど、が出席して開かれた。

同会への参加予定者の一人は、
「有名人に、『首相のやっていることは正しい』と発信してもらえば、一気に広まる」と期待を示し、
「憲法改正の国民投票まで見据え、『自民党政権応援団』を増やす狙い」と報じられた。

同年6月25日、自由民主党に所属する若手の国会議員37名が出席して、同党本部で初めての会合が開かれ、発足した。
同会の設立趣意書によれば、芸術家との意見交換を通じて、「心を打つ『政策芸術』を立案し、実行する知恵と力を習得すること」を目的とする。
月1回のペースで会合を開催する予定とされる。


初回会合
初回の出席者には、安倍晋三内閣総理大臣(自由民主党総裁)に近い議員も多く
同年9月に行われる予定の同党総裁選挙を前に、安倍の無投票再選の機運を高める狙いがあるとされる。

出席者からは、安保法案を批判する報道に関し、
「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」
「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」との声が上がり、
「安全保障関連法案をどうわかりやすく説明したらいいか」との質問や、
「(安保関連法案を違憲とする)憲法学者や元内閣法制局長官に、全く権威はない」との声が出たという。

また、講師として招かれた作家の百田尚樹は、集団的自衛権の行使容認に賛成の立場を表明した上で、政府の対応について、
「国民に対するアピールが下手だ。気持ちにいかに訴えるかが大事だ」と指摘し、
「反日とか売国」という表現を使いながら、「日本をおとしめる目的をもって書いているとしか思えないような記事が多い」と指摘すると、
参加議員から「そうだ、そうだ」と賛同の声が上がったという。

さらに百田は、沖縄県の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たことに対して
「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない。
あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」
と主張した。

また、百田はさらに、普天間基地について、
「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。そこを選んで住んだのは誰やねん」と述べた他、
戦時中の沖縄について、
「沖縄は本当に被害者やったのか。そうじゃない」などと述べた。

同会代表に就いた木原稔衆議院議員は、会合後、記者団に、
「党所属国会議員として、党や政府が進めようとしていることを後押しするのは当然だ」と強調し、
「政局のための会合ではない」と強調する一方、総裁選は無投票再選が望ましいとの認識を示した。

また、ツイッターにおいて、
「文化芸術懇話会を開催。講師は『永遠の0』百田尚樹さん。
ベストセラー作家から、あらためて言葉の大切さを学びました」と感想を述べた。


構成員
(連絡先を追記しましたので、どんどん意見を伝えてください!)
代表
木原稔(衆議院議員、自由民主党青年局長)(更送されましたが…)

中には、こんなおっさんらもいたわけで、どうしてあの場でニヤニヤ笑いやそうだそうだ!と盛り上がっていただけだったのでしょう…。
加藤勝信(内閣官房副長官)
萩生田光一(自由民主党総裁特別補佐)
薗浦健太郎(外務大臣政務官)

せめて↑上記の3人も、共に更送すべきなんではないでしょうか…。

青山周平  愛知12区 比例復活(清和会)@shuhei_blue http://www.aoyama-shuhei.jp/ 法政大学社会科学
池田佳隆  愛知3区 比例復活(清和会)@ikeda_0620 http://ikeda-yoshitaka.jp/ 慶應義塾大学経営管理研究科 
石川昭政  茨城5区 比例復活(無?)http://ameblo.jp/ishikawa-akimasa/ 國學院大學大学院文学研究科
井上貴博  福岡1区 追加公認(麻生派)http://inoue-dosukoi-takahiro.net/ 獨協大学法学部
大岡敏孝  滋賀1区 (二階派)https://oooka.com/ 早稲田大学政治経済学部
大西英男  東京16区 (清和会)http://onishi-hideo.homepe.net/ 國學院大學法学部
大西宏幸  大阪1区 比例復活(宏池会)http://onishihiroyuki.jp/ 芦屋大学
岡下昌平  大阪17区 比例復活(二階派)http://okashita-shohei.com/ 日本大学
鬼木誠   福岡2区 (石原派)日本会議 http://www.onikidon.com/ 九州大学法学部法律学科 
加藤勝信  岡山5区 (額賀派)日本会議 @katsunobukato http://www.katokatsunobu.net/ 東京大学経済学部
木原稔   熊本1区 (額賀派)日本会議 @kihara_minoru http://kiharaminoru.jp/ 早稲田大学教育学部国語国文学科
熊田裕通  愛知1区 (大島派)@kumadahiromichi http://www.kumada-hiromichi.com/ 神奈川大学法学部法律学科
今野智博  埼玉11区 比例復活(清和会)http://konnotomohiro.jp/ 早稲田大学政治経済学部政治学科
坂井学   神奈川5区 (無)@sakaimanabu_s http://sakaimanabu.com/ 東京大学法学部
佐々木紀  石川2区 (清和会)@hajime24331 http://sasaki-hajime.jp/ 東北大学法学部
白須賀貴樹 千葉13区 (清和会)http://www.shirasuka-takaki.com/ 東京歯科大学歯学部
薗浦健太郎 千葉5区 (麻生派)日本会議 @sonourakentaro https://twitter.com/sonourakentaro 東京大学法学部
高鳥修一  新潟6区 (清和会)日本会議 http://www.takatori.jp/ 早稲田大学法学部
谷川とむ  大阪19区 比例復活(清和会) http://tanigawatom.com/ 大阪大学大学院法学研究科
田畑裕明  富山1区 (清和会)http://www.tabatahiroaki.com/ 獨協大学経済学部経済学科
長尾敬   大阪14区 比例復活(清和会) @takashinagao http://blog.goo.ne.jp/japan-n 立命館大学経営学部経営学科
萩生田光一 東京24区 (清和会)日本会議 http://www.ko-1.jp/ 明治大学商学部
藤原崇   岩手4区 比例復活(清和会)@iwate_fujiwara http://takasi.info/ 明治学院大学法科大学院
星野剛士  神奈川12区 (清和会)@hossys http://t-stars.com/ エルマイラ大学国際関係学科
堀井学   北海道9区 (清和会)https://horiimanabu.jp/ 専修大学商学部
宗清皇一  大阪13区 (無?)http://www.hct.zaq.ne.jp/munekiyo/ 龍谷大学文学部
前田一男  北海道8区 比例復活(清和会)@DonanMaeda http://www.maedakazuo.jp/ 北海道大学工学部
松本洋平  東京19区 (二階派) 日本会議 @matsumoto_yohei http://www012.upp.so-net.ne.jp/yohei/ 慶應義塾大学経済学部
宮川典子  山梨1区 比例復活(麻生派)http://ameblo.jp/mygwnrk/ 慶応義塾大学文学部
宮沢博行  静岡3区 (清和会)@miyazawa_japan http://www.miyazawa-hiroyuki.jp/ 東京大学法学部
武藤貴也  滋賀4区 (麻生派)@takaya_mutou http://mutou-takaya.com/ 京都大学大学院公共政策教育部
簗和生   栃木3区 (清和会)http://www.yanakazuo.jp/ 東京大学大学院経済学研究科
山下貴司  岡山2区 (無?)@YAMASHITA_OK http://yamashita-takashi.jp/ 東京大学法学部
山田賢司  兵庫7区 (麻生派)@Ymd_Knj http://www.yamada-kenji.com/ 神戸大学法学部

参議院議員
滝波宏文  福井県選挙区 (清和会)https://www.takinami.info/ 東京大学法学部
長峯誠   宮崎県選挙区 (清和会)http://www.nagaminemakoto.com/ 早稲田大学政治経済学部政治学科
宮本周司  比例区 (清和会)http://shuji-m.com/ 東京経済大学

法案が通り、初めの自衛隊員が亡くなる前に、自衛隊員に人殺しをさせてしまう前に、私たちが止めるんです!

2015年06月27日 | 日本とわたし
Miyuki Koharaさんとおっしゃる女性の、渋谷ハチ公前でのスピーチです。



こんにちは、ミキといいます、よろしくお願いします。

いきなり戦争だなんて、大袈裟だとか、またか、とか思う人がいると思います。
でも私は、怒り狂ってるわけでも、バカの一つ覚えみたいに反戦を叫んでいるわけでもありません。
たしかに私は怒っているけれど、どうにかそれをぐっとこらえて、怒りをこういう形に変えて、話を聞いてほしくてここにきています。
少しだけ足を止めて、話を聞いてください。

日本は今年、戦後70年を迎えました。
「戦争はいけない」
そんな当たり前のことを訴えることが当たり前になりすぎて、
いつしか日本人にとって、戦争はどこか野蛮な国の人たちが行う、違う世界の出来事となっていったのかもしれません。
そして、戦争は悲しい、泣ける、「物語」になっていきました。
最近はよく、志半ばで亡くなった人の、悲劇のストーリーが映画化されるけれど、あれは美談なんかではありません
日本人がかつて行った侵略戦争で、人々は憎んで殺し、殺される論理のなかにいました。
それは、悲劇以外の何物でもありません
だけど、今の生活とその物語とが、あまりにかけ離れすぎて、
まさか日本人が戦争なんてしないだろうと、いつの間にか私たちは、思い込んでしまいます。

だけど、戦争は、70年前だから起こったんでしょうか。

今の私たちだって、目の前に武装した兵士が現れたら怖いし、突然家族が殺されたら憎しみを抱きます。
ISILの人質殺害事件の時のように、自らの安全や利益のために、自己責任論といって、他人を切り捨てろという世論も生まれます。
今起こっている戦争は決して、「中東だから」「アフリカだから」という理由で起こっているわけではないんです。
それぞれの信じる正しさが違っているだけで、大切な人や自らが攻撃されたとき、恐怖を覚え、憎しみを持つ気持ちにきっと変わりはないはずです。
そうして人々は武器を持ち、自衛のために戦ってきたのでしょう。
今の日本があるのは、別に日本人という種族が優秀だったわけではない。
私たちの持つ、人を憎んだり恨んだり、そういう負の感情を放っておくと、簡単に争いが起こるから、
何百年もかけて、世界の人々は、暴力的な感情との付き合い方や折り合いのつけ方を、
繰り返し反省し、話し合って、ようやくいくつかの約束事として形にしてきた
のではないでしょうか。

その積み重ねの最たるものの一つが、日本国憲法です。

そうやって戦争の恐ろしさを受け継ぎ、平和な世の中を積み重ねていった人々がいたおかげで今、
ちょうど戦争をしない日本に、私たちは生まれてきました。
だから、歴史上の今の日本だけを切り取って、武器を持ちながら戦争に絶対参加しないなんて、
そんな理性的でいられるなんて、簡単に確信を持てません。
一度戦地にいけば、いくらでも戦争のきっかけは生まれ、「やり返せ」と、私たちの感情に訴えてくるはずです。

私たちがすべきことは、その積み重ねを、「時代が変わったから」と言って簡単に捨ててしまうことなんでしょうか。

捨てることは簡単かもしれないけれど、私は、先人たちの思考した歴史を蔑ろにしたくはありません。
むしろそれを生かして、犠牲のない世界を作れる、と信じたいのです。
馬鹿な理想主義者かもしれないけれど、その理想を掲げていたいと思うのです。

戦争に参加するなら、武器を作って売るのなら、人を殺すという自覚と覚悟が必要です。
私には、その責任は、とても重く感じられます。

だけど今、そのことについて、本当によく考えられているでしょうか。
日本だけが、イラク戦争について、検証も反省もしていません
それは、物資の支援だけで、多くの民間人が犠牲になったことについて、自分達には関係ないという、自覚のない参加をしたからじゃないでしょうか。
今、安部政権は、「後方支援」といって、また覚悟のないまま、戦争に参加しようとしています。
自分は本当に悪いところには手をつけていないと思って、その責任の重さに目を背けています
まずは過去から振りかえって、その責任に向き合うべきでしょう。

テロリストたちはどうしてテロリストになったのでしょうか。
彼らの多くは報復を目的としています。
それは戦争が原因だったり、社会への不満があったりします。
日本は、そんな社会作りに荷担していなかったでしょうか。
協力したアメリカの政策に、落ち度はなかったでしょうか。
本当に向き合うべきなのは、テロリストを産み出した今の世の中ではないでしょうか。
テロリストは残酷で、武力に頼っていて、彼らもまた悲劇をもたらします。
だから、私は彼らも許せません。
自分たちの正しさを押し通すために武力を用いる彼らを、私は許せません

だけど、だからこそ、何があっても、もう武器を持って戦争をしてはいけないはずなんです。

9.11以来、対テロ政策として、武力行使が正当化されてきたけれど、
なにがあっても、どの国の人も、アメリカ人兵士の犠牲さえも、許されるべきではない
はずです。
なぜなら、戦争はまた憎しみを産み出し、武力の応酬は何の解決にもなりません
これ以上の連鎖をとめるために、私たちは自ら、その負のサイクルから降りるべきだったのです。

聞きなれた言葉かもしれないけれど聞いてください。

戦争は、人を傷つけます。
子供や未来も傷つけます。
戦争は、町や人を破壊します。
70年間言われ続けた、戦争の恐ろしさを伝える言葉たちに、新鮮さを感じなくなって蔑ろにするようになっていませんか。

どうか想像してみてください。
戦争の恐ろしさと過去の過ちから目をそらし、武力行使を正当化する私たちと、
戦争の恐ろしさを反芻して、学びながら過去を悔いて、武力行使を放棄する私たち。
それぞれの道の先には何が待っているのか
を。

私たちは、かつて後者にいたはずで、そしてこれからも、同じ選択をしていきたいのです。

私は、長い長い紛争で何が傷ついたのか、その一端をこの目で見て知っています。

3年前、生きるために親元を離れて治療をする、アフガニスタンの子供たちに出会い、数か月を共に過ごしました。
アフガニスタンでは、長い紛争によりインフラが破壊され、国内では簡単な治療も受けられない状況にあります。
亡くなる子供も少なくなく、治療をしに来られる子はまだ幸運な方と言えます。
怪我や病気があっても、彼らはとても元気で、尊重されるべき命で、決して可哀そうな存在ではありません。
手足がなくても、顔に火傷を負って差別されても、子供たちは助け合い、大抵のことは自分たちで出来るようになります。
けれど、時間はそうはいきません。
もっと色々な経験ができたはずの時間が、治療やリハビリに費やされています
そして、大切な成長期に親元にいられないことや、恐怖や憎悪の記憶は、彼らの心にしっかりと刻みつけられているのです。
怪我や病は、確実に、彼らの可能性を奪っています
これが、これこそが、報復戦争の結果で、戦争の現実にほかなりません

子供たちがあんな思いを今しているのは、「アフガニスタン人だから」ではなく、憎悪にかられた武力行使のせいでしょう。
それさえなければ、彼らがあんなに苦しむ必要はなかったでしょう。

私が出会った子供たちの人生は、物語でもないし美談でもありません
アフガニスタン人が傷つくことは普通じゃないし、そんなことがあってはならないんです。
彼らがこれ以上傷つくことを私は許せないし、日本人がそれに加担し、私自身がその責任を背負いながら、彼らにまたどう向き合っていけばいいのか分かりません。
だから、こういう現実を見たからこそ尚、私は理想を掲げ続けたいのです。
戦争はなくせるという理想を、掲げ続けたいのです。

その一歩を、日本が、日本こそが踏み出せる、そう信じています。

きっと、一人目の日本人犠牲者が出たら、その憎悪が拡大していくのはあっという間でしょう。
国の政策も、国民の感情も、歯止めがきかなくなります
今、もうすでに、様々な犠牲の上に私自身生きているけれど、これ以上の犠牲の上に生きることを、ここでやめましょう
この法案が通って、初めの自衛隊員が亡くなる前に、または、自衛隊員に人を殺させてしまう前に、
こんなバカげた話し合いを終わりにしましょう


私がこの法案に反対するのは、日本に普通の国になって欲しくないからです。

アフガニスタンには、大切な小さな友人たちがいます。
彼らやその家族を、日本人が、日本人の作った武器が傷つけることに、私は耐えられません。
この国の平和と国民の命を守るために、友人やそのまた友人が戦地で傷つくことに、私は耐えられません。

やられたらやり返す、やられる前にやる。
そんな報復合戦に参加し、これから先も、誰かの犠牲の上に自らの平和が成り立っていくことに、私は耐えられません。

私たちの憲法は、今ある「普通の国」の、その先へ行くことができる、先進的で素晴らしいものだと信じています。
徹底して武力行使をしないことこそが、世界の平和と安全を形作るものだと信じています。

今、実は反対しているのに声を上げていない人が、私の周りにはたくさんいます。
そういう人たちに聞いてもらいたい。
犠牲者が出てからでは遅いんです。
福島の原発事故で、そのことを痛い程、私たちは突きつけられました
法案が通って、人が亡くなった時、
「だからそうだと思っていたんだ」と、「僕の、私の思っていた通りになった」と、優越感に浸るんですか。
反原発を長年訴えてきた先生は、原発事故以降、間に合わなかったと肩を落としていました。
そんなことを、また繰り返すんですか

声を上げるなら今です

SNSでいいね!が増えても、安倍さんに危機感を持たせることはできないでしょう。
彼は、彼の人生における大きな使命を、今全うしようとしているのですから。
私たちも、それに見合うだけのエネルギーを、注がなくてはいけません
国会前に集まってください。
デモで一緒に歩いてください。
想像力の乏しい首相には、実態で反対の姿勢を見せなくては、私たちの意志は伝わりません
忙しいのにわざわざ来るからこそ、意味があるのです。
疲れてるけれど行かなくてはと思う、そのエネルギーに驚くのです。

彼も、私たちと同じ人間ならば、何万、何十万の人が終結したその事実に、向き合わずにはいられないでしょう。
私たちが反対の意思表示にかけた、そのエネルギーを目の当たりにして、無視せずにはいられないでしょう。

憎悪の連鎖を私たち自身が止めましょう
過ちは繰り返さないと、70年前の犠牲者に、私たちは誓ったはずです。

私たちなら止められる
私たちが止めるんです

2015年6月27日
私は戦争法案に反対します

↑以上、スピーチの内容全文おわり

当日の様子です。




こんなに集まった報道陣は、いったい何のために来てたんだろうか…。
一所懸命記事にまとめたけれど、上部から止められたんだろうか…。



戦争法案に反対するハチ公前アピール街宣
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