安保法案 参考人全員「違憲」 衆院憲法審 与党推薦含む3氏
【東京新聞】2015年6月4日
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015060490140427.html
衆院憲法審査会は4日午前、憲法を専門とする有識者3人を招いて、参考人質疑を行った。
いずれの参考人も、他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案について、
「憲法違反」との認識を表明した。
自民、公明両党の与党が推薦した参考人を含む全員が、違憲との考えを示したことで、
衆院で審議中の法案は憲法の枠内だ、との政府の主張に対する疑義が、鮮明になった。
参考人として出席したのは、自民、公明、次世代の各党が推薦した長谷部恭男(はせべやすお)早稲田大教授、民主推薦の小林節(こばやしせつ)慶応大名誉教授、維新推薦の笹田栄司(ささだえいじ)早稲田大教授の3人。
長谷部氏は、安保法案のうち、集団的自衛権の行使を容認した部分について、
「憲法違反だ。従来の政府見解の論理の枠内では説明できず、法的安定性を揺るがす」と指摘。
小林氏は、
「私も違憲だと考える。(日本に)交戦権はないので、軍事活動をする道具と法的資格を与えられていない」と説明した。
笹田氏も、
「従来の内閣法制局と自民党政権がつくった安保法制までが限界だ。今の定義では(憲法を)踏み越えた」と述べた。
いずれも、民主党の中川正春委員の質問に答えた。
法案提出前の与党協議を主導した公明党の北側一雄委員は、
「憲法の枠内でどこまで自衛の措置が許されるかを、(政府・与党で)議論した」と反論した。
国際貢献を目的に、他国軍支援を随時可能にする国際平和支援法案が、
戦闘行為が行われていない現場以外なら、他国軍に弾薬提供などの後方支援をできるようにした点について、
長谷部氏は、
「武力行使と一体化する恐れが極めて強い。今までは『非戦闘地域』というバッファー(緩衝物)を持っていた」と主張した。
小林氏は、
「後方支援は特殊な概念だ。前から参戦しないだけで戦場に参戦するということだ。言葉の遊びをしないでほしい。恥ずかしい」と述べた。
審査会は、参考人が立憲主義や改憲の限界、違憲立法審査をテーマに意見を述べた後、各党の委員が質問する形で進められた。
安保法案をめぐっては、憲法研究者のグループ171人が3日、違憲だとして廃案を求める声明を発表したばかり。
安倍政権の憲法解釈に対し、専門家から異議が強まっている。
さて、以下が、憲法を専門とする有識者から「言葉遊びを公然と繰り返す、世にも恥ずかしい者共」と非難されたおっさんたちの反論です。
↓↓↓
でもこれって、憲法第99条の「国会議員の憲法尊重擁護義務違反」に当たるんじゃないんでしょか…。
で、『明日の自由を守る若手弁護士の会』が、上のおっさんのひとりに、こんなことを問いかけています。
戦争法案は合憲って語る憲法学者、「たくさん」いるなら出てこーい
http://www.asuno-jiyuu.com/2015/06/blog-post_5.html
衆議院の憲法審査会で、参考人として呼ばれた研究者が全員、
安保関連法案(いわゆる戦争法案)は「違憲」と批判して、与党が大慌てだそうです。
与党は、長谷部恭男先生を推薦したそうですが、
なぜ事前に、長谷部先生が、集団的自衛権の行使は憲法違反だと主張なさっていることくらい確認しなかったのか…(-_-;)、
憲法を変えたい変えたいと主張しているわりには、普段、憲法の勉強をまったくしていないのかなー…なんて思ったり。
さて、背中から撃たれたくらいのミスを慌てて取り繕う中、
菅官房長官は記者会見で、
「憲法前文、憲法第13条の趣旨をふまえれば、自国の平和を維持し、その存立を全うするために必要な自衛措置を禁じられていない」
「そのための必要最小限の武力の行使は許容されるという、以前の政府見解の基本的な論理の枠内で、合理的に導き出すことができる」
と述べた上で、
「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」
と!
…(-_-)
たくさん、って、誰?
いるなら、名前、挙げて欲しい。
そう思った方、私だけではないはず。
言ってくれないので、調べて図にしてみました。
あすわかメンバーたち、サササっと、作りました☆
ちょうどいい感じで、6月3日に、
「安保関連法案に反対し、そのすみやかな廃案を求める憲法研究者の声明」が発表されましたので、
違憲だと断じる学者の方々がたくさんいること、
(というか、憲法を研究するほぼすべての学者が、戦争法案が憲法に違反していると判断している事実)が分かりました。
それにしても、ちょっと、この図、笑ってしまいますね。
自民党の高村副総裁は、
「憲法学者はどうしても憲法九条二項の字面に拘泥する」とまでおっしゃってますが、
研究者たちの知の積み重ねに、そういう牙のむき方は、幼稚とすら思えてしまいます。
残念ですね。
ぜひ、拡散にご協力下さい☆(^^)/
↑転載おわり
とにかく、わたし個人としての疑問ですが、
こんないい加減なことを公然と言う閣僚たちを目の前にしてる記者の中に、
「そのたくさんというのはどれぐらいの数の学者なのでしょう?名前を挙げてください」とか、
「憲法の範囲内にあるという意味を説明してください」とか、
せめてそれぐらいのことを問い質す人はいなかったんでしょか?
その場では無理でも、記事にする時、なんかもっと書き様が無かったんでしょか?
それとも、わたしが知らないだけで、思いっきり突っ込んでいる人がおられたんでしょか?
もうほんとに、ここまでバカバカしいと、マジでこれって本当の国会なんだろうか?などと思ってしまったりします。
ここまで不適切な人たちには、憲法第99条の「国会議員の憲法尊重擁護義務違反」により、辞職していただかなければ。
そしてこの、世にも愚かな『戦争法案』を廃案にするために、野党や学者だけでなく、我々市民もしっかり連帯し、声をあげていきましょう!