ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

2月の春

2017年02月23日 | ひとりごと
今年の2月は、これまでで一番暖かな2月だ。
暖かくていいやと喜んでいる人もいるけれど、そして寒いのが苦手なわたしも暖かいのは嬉しいけれど、でもここまで暖かだとやはり、地球からのSOSのような気がして、心から楽しめない。

トランプ氏は、地球温暖化を「作り話」だと否定している。
そして、新たな地球温暖化対策「パリ協定」から、米国は離脱すると表明している。
温暖化についてはいろんな説がある。
どちらの説もいろいろと読んでみたけれど、読めば読むほどわからなくなってしまう。
でも、いずれにせよ、環境をこれ以上汚すようなことは極力止めて、便利だの快適だのを最優先にせず、まずは水や土や空気を守ろうという意識が、もっともっと高まっていくことが大切だと思う。

トランプ氏が大統領に就任して以来、今まで暮らしの中に、議員にものを申しに出かけて行く、などという行動パターンが無かった人が、
毎週決まった日の夕方に、仕事帰りの疲れた体で、あるいはその日の家事や子育てですでにヘトヘトになった体で、事務所に押しかけている。
それを、テレビ局は一つ一つ取材して、時間にすると数秒だけど、画面を見つめる人たちに逐一伝えている。
伝える側のキャスターたちは、みんな、こんな感じで頑張ってるよ。全国津々浦々、おっきな都会だけじゃなくて、ちっちゃな町や村でも頑張ってるよ。
そう言って、まだ決心がつかないままでいる人たちに、暮らしパズルの中には、『政治』というピースがあること、
それが欠けたままにしていると、パズルは絶対に完成しないし、恐ろしいことになるかもしれないことを、必死で伝えている。
そしてその『政治』ピースを、暮らしの中に、しっかりとはめ込む勇気を与えてくれる。
報道がまだ生きている。
だから人が気づいていく。

アメリカは移民の国だ。
移民で成り立っている。
というか、そもそもここに、ビザも持たずに勝手に押しかけて来た挙句、暴力でもって土地を奪い取ったトンデモな白人こそが移民だ。
そのトンデモな元祖移民のおっさんが大統領になって、トンデモな大統領令を出したもんだから、社会は一気に混乱した。
ワシントン州シアトルの連邦裁判所をはじめ、たくさんの州で、この大統領令の一時差し止め命令が出された。
司法もまだ生きている…それが嬉しかった。
でも、それに対抗して、練っても仕方がない愚令をあれこれいじくって、ほんとは今週にも、新しい移民いじめ令が出されるはずだった。
だけど、間に合わないんだって。
だから、来週に延期するんだって。

さて、先日、バージニア州で暮らしている長男くんが、搬送先の病院から送られて来た請求書なるものを見せてくれた。
計900ドルなり?!
ニューヨーク時代の友人が日本に帰るというので、送別会にやって来て、そのパーティ中に過呼吸になり、体全体が引きつって倒れた彼を心配した友人たちが、
救急車を呼んでくれて、そのまま救急で運ばれたのだけど、散々待たされた挙句に、普通のボディチェックをしただけで帰った…その支払い代金が900ドルって…。
彼は会社員で、だから会社からのしっかりした医療保険を持ってるのに…。
ほんま、なんちゅう国や…。
でもまあ、そんなたっかい金僕には払えません言うたら、もしかしたらまけてくれるかもしれんし、値切ることもできるから頑張れって夫が。
なんでこんなことで頑張らなあかんねん…。
長男くん、請求書の隅っこに、「ヤクザやな」ってポツンと書いてあった。
マジでそう思う。


そんなこんなの混乱時に、春の陽気になっちゃった。

日差しはもうすっかり春。


散歩ネコも戸惑うほどの暖かさ。




おいもさんから、葉っぱがニョキニョキ。




いろんな鳥がやって来た。




瞑想ハト。

 
見守りハト。


大人気のエサ箱。


リスは地べたの木の実を探す。


なぜかバケツにスリスリする海。


ゲタの木の先っぽも膨らんできた。


カエデの爺さんの先っぽも赤らんできた。




う〜ん、花を咲かせるにはちと早いんだけどな…。


陰に入りたくなるものわかる…。






コメント
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