ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

安倍昭恵、谷査恵子、酒井弁護士、嶋田課長補佐、迫田国税庁長官、松井一郎を、証人喚問せよ!

2017年03月24日 | 日本とわたし
安倍晋三…この人、本当に気持ちが悪いです。
国会の答弁では、原稿無しでは不明瞭な日本語しか話せない、漢字もろくに読めないのに、こういう場所では張り切って、こんなことを言うのですから。
(詳しくは、下記の紫色青色の文字をクリックしてください。記事が全文出てきます。

天皇気取り、安倍首相が防衛大卒業式で「軍人勅諭」ばり訓示!
「私の目と耳になれ」「私との紐帯が安全に直結」

【LITERA】2017年3月22日
http://lite-ra.com/2017/03/post-3012_2.html

引用はじめ:
実は、安倍首相は、昨年の防衛大卒業式でも、わずか十数分のスピーチの間に、4回も自らを「最高指揮官」と誇らしげに呼んでいた。
が、今年はこれをさらに増やし、実に6回も、自分は「最高指揮官」であると繰り返した
しかも、心底恐怖を感じざるを得ないのは、こんなセリフを口にしたことだ。

「警戒監視や情報収集に当たる部隊は、私の目であり耳であります
「つまり、最前線の現場にあって指揮をとる諸君と、最高指揮官である私との意思疎通の円滑さ、紐帯の強さが、我が国の安全に直結する。日本の国益につながっています」
「そして将来、諸君の中から最高指揮官たる内閣総理大臣の片腕となって、その重要な意思決定を支える人材が出てきてくれる日を楽しみにしています」


ー中略ー

防衛大学校での安倍首相の訓示は、まさに実力部隊を、
「私の目であり手」「片腕」と宣言したことや、安倍個人との「紐帯の強さ」を強調した点において、
戦前の軍人勅諭を踏襲しているようにしか思えない。

引用おわり:

******* ******* ******* *******

そして、その気持ち悪い人の妻である昭恵氏も、あちらこちらに出没しては、名誉○○になったり仲介役になったりして、国からの予算を引っ張り出していました。
↓↓↓


これは、今年の2月11日に、京大で行われた『もったいない学会』と『縮小社会研究会』の、合同シンポジウムでの、京都大学名誉教授の松井三郎氏の発言なのですが、内容がすごいです。

「外務省の役人は、なかなか理解してくれなくてですねえ。
えいやとばかりに、先ほどの理事長と私が、安倍夫人とこに行きました。
安倍夫人に、首相官邸に行きまして。
そしたら、安倍夫人が会ってくれましてね、聞いてくれました。
あの人、すごいですね。
その晩に、首相と話をしてですね、首相からすぐ連絡が入ってですね、ぐぐぐっとまわって、今年予算つきました。8000万円もらいました。
それで、今年、この2つの村に入りました。
あのご夫婦のホットライン、すごいですね」

 
外務省の役人は理解してくれなかった。
思い余って首相夫人に会いに行き話した。
そしたら、首相に話してくれて、8000万円もらえた。

これ、口利きの他の何ものでもないですよね。

外務省が理解してくれなかったという活動は、「アフリカにおける勿体ない実践成功例」というテーマで、ケニアに『エコサントイレ』という、環境にいいトイレを広める事業のことですが、
活動の内容はともかく、この安倍夫妻のチームワークの良さといったら…すごく手慣れているように思えるほどです。

安倍夫婦のホットライン

これが、『森友学園』のみならず、『加計学園』の開校(愛媛県今治市)において、36億円もの市有地を無償譲渡というトンデモなことを可能にする元であると言っても、決して過言ではないと思います。

第2の森友疑惑 
安倍首相“お友達”大学に、公有地36億円を無償譲渡

【dot.】2017年3月6日
https://dot.asahi.com/wa/2017030600021.html

【アベ友疑獄】
「加計学園を早くしろ」
内閣府が今治市を恫喝 首相の意向か

【田中龍作ジャーナル】2017年3月13日
http://tanakaryusaku.jp/2017/03/00015508

>昭恵夫人から安倍首相への口利き疑惑に新たな証言!
「夫人に頼んだら首相から連絡が入って8000万円の予算が…」

【LITERA】2017年3月20日
http://lite-ra.com/2017/03/post-3006.html

******* ******* ******* *******

さて、籠池氏の、国会での証人喚問が終わりました。

売買契約書以前の一部資料である『取得等要望書』が、財務省から出されました。
これです。








いやもう、こんな馬鹿げたものがまかり通る国会はオワッテます。
財務省そのものを、証人喚問にかけてはいかがでしょうか?


そして、マスコミが思いっきり無視するか、ちゃんと報道しようとしない、籠池泰典理事長に対する、安倍昭恵夫人付官邸職員の回答ファクスがこれ。




塚本幼稚園 幼児教育学園
総裁・園長
籠池 泰典様

前略 平素よりお世話になっております。

先日は、小学校敷地に関する国有地の売買予約付定期借地契約に関して、資料を頂戴し、誠にありがとうございました。

時間がかかってしまい申し訳ございませんが、財務省本省に問い合わせ、国有財産審理室長から回答を得ました。

大変恐縮ながら、国側の事情もあり、現状ではご希望に沿うことはできないようでございますが、
引き続き、当方としても見守ってまいりたいと思いますので、何かございましたらご教示ください。

なお、本件は、昭恵夫人にもすでに報告させていただいております。

内閣総理大臣夫人付

○○○(夫人付の官邸職員氏名)
○○○(携帯電話番号)
○○○(電子メールアドレス)

※明日より出張のため、携帯番号がしばらくつながらない可能性がございます。
ご迷惑をおかけいたします。

ーーーーーーー ーーーーーーー ーーーーーーー ーーーーーーー

籠池様

平素よりお世話になっております。

先日頂戴しました資料をもとに、財務省国有財産審理室長の田村嘉啓氏に問い合わせを行い、以下の通り回答を得ました。

1)10年定借の是非

通常、国有地の定借は3年を目安にしているが、今回は内容を考慮し、10年と比較的長期に設定したもの。
他の案件と照らし合わせても、これ以上の長期定借は難しい状況。


2)50年定借への変更の可能性

政府としては、国家財政状況の改善をめざす観点から、遊休国有地は即時売却を主流とし、長期定借の設定や賃料の優遇については、縮小せざるをえない状況。
介護施設を運営する社会福祉法人への優遇措置は、待機老人が社会問題化している現状において、
政府として特例的に実施しているもので、対象を学校等に拡大することは、現在検討されていない。


3)土壌汚染や埋設物の撤去期間に関する賃料の扱い

平成27年5月29日付 EW第38号「国有財産有償貸付合意書」第5条に基づき、土壌汚染の存在期間中も賃料が発生することは、契約書上で了承済みとなっている。
撤去に要した費用は、第6条に基づいて、買受の際に考慮される。


4)工事費の立て替え払いの予算化について

一般には、工事終了時に清算払いが基本であるが、学校法人森友学園と国土交通省航空局との調整にあたり、
「予算措置がつき次第返金する」旨の了解であったと承知している。
平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度での予算措置を行う方向で調整中。


******* ******* ******* *******

そして、安倍首相からですと言って、昭恵夫人から森友学園に渡された100万円の寄付。
これについて、こんな写真を見つけました。

森友学園の籠池理事長は、寄付金を受け取ったのは、9月5日であると証言しています。
この表は、安倍首相の資金管理団体である『晋和会』の、平成27年の政治資金収支報告書です。
晋和会はこの時、前年からの繰越金が7523万円、パーティ収入が2320万円。足すと1億円近くにもなります。
なのに自民党支部から100万円…。ぜんぜん必要ないじゃないですか?

「安倍昭恵夫人から、『安倍晋三からです』と100万円を受け取った」
「財務省の佐川理財局長の命として、部下の島田さんが、『10日間身を隠せ』と言われたと、顧問弁護士から伝えられた」
「昭恵夫人からは、口止めとも取れるメールが届きました。
あんなに開校を楽しみにしてくれていた、どうしてなのか割り切れない」
「(昭恵夫人に)封筒の中に、金子を入れて渡した」
「昭恵夫人は、政治家的(な存在)」
「財務省に、多少の動きをかけていただいた」


その当人の昭恵氏はというと、言葉を交わした携帯電話を水没させただの、フェイスブックのような日常レベルの場で反論を発表したりだの、これまた夫も顔負けの無責任っぷり。

以下は、昭恵夫人が籠池夫人と交わした携帯メールの記録です。

【2016年12月7日】
籠池氏:
日本の歴史的な転換期に、学校を建てさせていただき幸せです。感謝。
 
【2017年2月18日】
昭恵氏:
このたびのことはどうなっているのか。ご説明もなく、マスコミから追いかけられて戸惑っております。

【2月21日】
昭恵氏:
留守番電話聞かせていただきました。籠池園長の教育に対する熱意は、理解しているつもりです。
 
籠池氏:
昭恵さんの大変さは本当に感心します。
 
昭恵氏:
なぜ売却価格を非公開にしてしまったのですか。
やはり、怪しまれるようなことはしない方が、良かったのかなあとは思います。
 
籠池氏:
主人は何度も答えていますが、伝わりません。
公開しなかったのは、土壌汚染や廃棄物のある土地で開校しようとしていると、悪評を立てられたら困るのでしませんでした。
 
【2月25日】
昭恵氏:
このようなことになり残念です。どうぞお体壊されませんように。お祈りしております。

籠池氏:
主人は、安倍首相と平沼(赳夫)先生を、尊敬してました。利用はしてません。

昭恵氏:
全ては必然である、と思います。

籠池氏:
安倍首相、負けないでください。
園長は、天から使命をいただき、学校を造ります。やましいことはしてません。

昭恵氏:
信じたいと思っています。
しかし、園長の説明を聞いても、私は人に納得してもらえるように話すことはできません。

籠池氏:
安倍首相が、森友学園に抗議したと言われたのはショックで、政治の世界は怖いなあと正直思いました。
幼稚園に国会議員が来て、自民党を守るため、昭恵さんの写真を外してほしいと言われました。

昭恵氏:
私もよくわかりませんが、いろいろ気を付けなくてはいけないことがあります。
私が関わったということは、裏で何かがあるのではと疑われないように、細心の注意を払わなくてはならないということだったのでしょう。
まず、非公開だったことが、疑われることになりました。
そして、あまりにも熱い思いで突き進まれたために、いろいろなところにゆがみもあったのではないかと考えます。
主人が、総裁選挙で、講演をお断りしたとき、ひどく怒っておられたとのことで、うちの事務所は不信感になっていました。
そんな中で、誤解が生じていったことがあり、園長のご説明を理解することができなくなったのかもしれません。
ご夫妻が今、大変なことは想像がつきますが、主人にとっても大変なことに巻き込まれた、ということもご理解いただきたいと思います。

籠池氏:
しつこいとは、安倍首相には失望しました。
主人は悪者ですね。

昭恵氏:
人の受け取り方はそれぞれですね
おつらいでしょうが、頑張ってください。


【2月28日】
昭恵氏:
私は、講演の謝礼を頂いた記憶がなく、頂いていたのなら、教えていただけますでしょうか
 
籠池氏:
あまりにひどい。
なぜ、その情報はどなたからですか。
全国の方々から励ましのメールが、どっさり届き励まされます。
絶対おかしい!
 
昭恵氏:
報道をされたようなので、確認です。

籠池氏:
ひどすぎます。
 
昭恵氏:
本当に記憶から飛んでしまって、他の講演などは全て振り込みか、銀行に入れて税理士事務所に管理してもらっているのですみません。
 
籠池氏:
今まで、昭恵さんと話していました。
私学審議会が通らなかったら、幼稚園も自宅も破産です。

【3月1日】
籠池氏:
昨夜、マスコミから逃れるために、被害届を出した後、身を隠しています。

昭恵氏:
今はじっと我慢の時です。
私もまだまだ追い詰められるのかもしれませんが、お互い頑張りましょう
 
【3月2日】
昭恵氏:
頑張りましょう!

籠池氏:
何をですか。
誰も信じません。
 
【3月8日】
籠池氏:
助けてください。
うその報道はやめさせてください。
認可を下さい。

昭恵氏:
私もマスコミに追いかけられて、ビックリしてます。
神様は全てご覧になっています。

籠池氏:
ピンチはチャンス!昭恵さんも協力してください。
神様に感謝します。

昭恵氏:
祈ります。

籠池氏:
ここ1カ月徹底的にたたかれ、やりがいのある修行中。

昭恵氏:
私も修行。
来月、私の親しい人が教育勅語の本を出します
今はそういうときなのでしょう

籠池氏:
主人は、教育勅語を復興したことで、皆本も出せるんですね。
 
【3月9日】
籠池氏:
長い間お世話になりました。
小学校は支払いができず、鴻池さんの妨害で閉めます。
主人も私も失業します。

昭恵氏:
なんでこんなことになってしまったのか、神様は何を望んでいるのでしょう
 
【3月10日】
籠池氏:
政治家の怖さを見た気がしました。

昭恵氏:
少し落ち着いたら、高校生や大学生たちと、この問題を考えたいと思っています。

籠池氏:
考えて答えが出るのですか。

昭恵氏:
小川栄太郎さんがFB(フェイスブック)で反論しています。
少しずつ、この状況が異常だということに、なってくるはずです。
 
【3月16日】
昭恵氏:
祈ります。

籠池氏:
安倍首相はどうして、園長(のこと)を地検に言われたんですか。
国は、大事な民衆を切り捨てるのは許せない。
国会に出ます。

昭恵氏:
それはうそです。
私には祈ることしかできません。

籠池氏:
尊敬していたのに小学校をやめ、幼稚園は破産、建築や社長は破産、お父さんは詐欺罪、あんまりにも、権力を使うなら死にます。

昭恵氏:
私もどうしていいかわかりません。
権力など使っていません。
神様はどこに導こうとしているのか。
とにかく祈っています。
自分たちの保身ではありません。
日本の将来のためです。


籠池氏:
うその情報。

昭恵氏:
100万円の記憶がないのですが。


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安倍昭恵、谷査恵子、酒井弁護士、嶋田課長補佐、当時の迫田理財局長を、必ず証人喚問に呼び出させましょう!



実は今日、アメリカ市民の声の力で、オバマケアの存続が決まりました。

トランプ大統領は公約で、オバマケアを撤廃し、別の制度に代えると言っていました。
それで、今日の24日に行われた議会下院の本会議で、与党・共和党の指導部が提出した代替案が採決されるということを知った、
これまで政治など、暮らしの中に全く存在していなかったような人たちまでもが、どんどんと、共和党議員の事務所に出向き、
自分たちの話を聞け、訴えを聞けと声を上げ、本人がちゃんと向き合って話を聞くまで、粘り強く要求し続けたのです。
その結果、だんだんと、共和党内の、それも保守強硬派の議員でさえも、反対を表明するようになりました。
このままでは、賛成票が足りなくなり、否決されてしまう可能性が高いということから、トランプ大統領が今朝、オバマケアの代替え案を、採決直前に取り下げたのです。

米国市民の声と行動が、力を発揮し、国会を動かしました。
韓国でも、市民の声が、国会を動かしました。
日本市民も、今が本当の頑張りどころです。
与党議員の事務所に出向き、声を伝え、国会を動かしましょう!

総理大臣さまである自分が侮辱されたような気がしたからと、一般市民を証人喚問の場に引きずり出しておいて、
「刑事罰に関わっていない人を、証人喚問に呼ぶのはおかしい」などと言って、まっくろくろすけな妻を喚問の場に来させまいと必死の男。
刑事罰ではないからこそ、国会が呼ぶのです。
刑事罰なら、警察が呼びます。
そんなことすら理解できない、理解できていないばかりか、私情に走り、なんでも自分の思い通りになると思い込んでいる男を、最高責任者などという立場に立たせていてはいけません。
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雪かきと猫のしあわせと

2017年03月24日 | ひとりごと
今年は妙に暖かい冬だと思っていたら、3月のど真ん中で大雪が降った。



しかもその日は、夫が不在の日で、普段、雪かきはほぼ夫に任せっきりだったので、うまく対処できるかどうか心配しながら、窓の外の様子を見守っていた。



2台の車は、歩道ギリギリに、車間ゼロで停めた。こうしておくことで、ドライブウェイの雪かきの範囲が、少しでも少なくなるからだ。

やっと雪が降り止んだので、階段から雪かきを始めていると、お隣さんのロバートが、今年買ったという小型除雪機で、うちの前の歩道も除雪してくれた。



心配した夫が、滞在先のシアトルから、お隣さんに電話をかけてくれたからだった。
今度はロバートの奥さんのエステラが、ショベルを持ってやって来て、車周りの除雪を手伝ってくれた。

「まうみ、ここまで積もらせちゃったらダメだよ。いくら車周りを除雪しても、車に積もった雪を落としたら元の木阿弥だもの」



おっしゃる通り!反省します!

40センチは軽く積もった雪と格闘した3時間。


すっぽり埋もれた枯葉用のゴミ袋は、わたしの腰ぐらいの高さがある。


かいてもかいてもキリが無い雪。


やっと終えて、汗みどろになって、家の中に入って呆然としているところに、歩美ちゃんがやって来た。
こんなに頑張ったんだから、ちょっと自分にご褒美、などと妄想していたところだったので、彼女も巻き込んで、お気に入りのレストランに行くことにした。
ところが…当たり前だが、その日は警報が発令されていて、学校も会社も休みだったのだから、当然レストランも軒並み臨時休業。
お目当のレストランはもちろんのこと、町全体が暗く閉ざされていた。
唯一開いてたのは、テイクアウトのチャイニーズレストラン。それも複数の。
やっぱ無謀だったのかもね…と半ばあきらめながら走っていると、うちの近所のパブレストランがなぜか開いていて、やった〜とばかりに飛び込んだ。
二人ともに、温かいビーフシチューをいただいて、ほっこり大満足。
家に戻ってからは、ずっと書けないままでいたWater Walk for Lifeの記事を完成させるべく、歩美ちゃんから詳しい話をいろいろ聞かせてもらった。


そんなこんなの夫の留守中に、雪が降り積もっていることをいいことに、ハーネスもリーシュも付けずに、海を単独で外に出してみた。


恐々ながら、雪の上を歩いて行く。


しっかり積もっているからか、海の体重がかかってもへこまない。


海から見たら大雪原。


次の日、今度は空も出してみた。


























そしてそのまた次の日、階段から離れてった雪だまり。


隠れてたものがどんどん現れてくる。






お気に入りのテーブルの上。




なぜか空はここが好き。


裏庭続きのご近所の家に、フェンス越しに入って行っちゃった空。ご飯だよ〜の合図の食器を鳴らすと、一気に戻って来た。


木登りに夢中の海。


怖がりの空は、ちょっとした音にビクつく。




実を言うと、また迷っている。
この仔たちにとって、家の中だけで生きていくことが幸せなんだろうかと。
長生きすること、無事でいること、痛い思いや怖い思いをしないこと、それが猫という生き物にとって、本当に幸せなことなんだろうかと。

だから、ハーネスやリーシュの装着を嫌がらない海だけに、散歩ができる特権を与えてたのだけど、
そしてそれを、窓からうらやましそうに見ている空のために、彼の好きな草を摘んで、彼に与えていたのだけど、
こんなことをずっとずっと続けていくことが、彼らにとって本当にいいことなんだろうかと。

わたしたち一家が、猫と一緒に暮らすようになって20年。
最初の猫は、わずが1年で、どこかに姿を消してしまった。
二番目の猫は、1年間の世界旅行に出かける夫婦から預かっていた。
旅行が終わり、受け取りに来た飼い主が、あまりにもわたしたちに懐いていた猫の様子を見て、
「もうこのまま家族にしてやってください」と言って帰って行った。
その次の週に遊びに来た友人を見送ろうと、玄関のドアを開けたそのちょっとの隙に、勢いよく外に飛び出して、車に轢かれて死んだ。
三番目の猫は、もう絶対に失うのは嫌だと思い、家の中で育てていたのだけれど、
1年でこちらに移住して、車の通行量や庭の広さを考えると、外に出しても大丈夫じゃないかと思い、16歳で亡くなるまでずっと、毎日外遊びを許した。
彼女は、生まれながらに視神経に異常があったので、野生動物や野良猫と喧嘩をしては、右側の耳に傷を負って帰って来たが、幸運なことに大きな事故には遭わずに済んだ。
お水すらちゃんと飲めなくなり、ほとんど歩けないぐらいに弱っていた最期の1週間、高い階段をよろよろと降り、お気に入りのあじさいの花の陰にうずくまって、長い時間を過ごしていた。
すっかり冷たくなった彼女を撫でながら、外遊びする時の、そして外遊びに飽き、家に入れてとばかりにこちらを見ている時の彼女を思い出した。
いっぱい遊べたね。よかったね。
そう思うことで、少しだけ、悲しみの波がおさまるような気がした。

捨てられていた空と海を保護してくれた動物保護団体から、彼らを譲り受ける際に、彼らを一生室内で飼う、という約束をさせられた。
そうでないとお譲りできないと言われたし、わたしたちも今度はもう室内飼いをしようと心に決めていたから、約束することに異議は無かった。
去勢手術を施した際に、万が一行方が分からなくなった時のためにと、マイクロチップが埋め込まれた。
外遊びを許すと、たくさんのリスクを抱えることになる。
そのリスクの中には、彼らの命を脅かすことが多々含まれている。
だからもうやめようと思ったのに、また今になって、猫の幸せってなんだろう…などと考えている自分がいる。
都会のど真ん中だったら、もちろん完全室内飼いだろうけど、こんなに遊ぶところがいっぱいあって、車もたまにしか通らないのにと、心の言い訳札にせっせと書き込んでいる自分がいる。

空は、脳になんらかの障害がある。
海は、人に飼われることに死ぬまで慣れることができないほどの野生を持っている。
これは、動物のことがよく分かる人が、彼らを見て言った言葉。
だから多分、外遊びさせることは、より危険を伴うことになるかもしれない。
だから多分、彼らには、外遊びを許さない方がいいのかもしれない。



カエデ爺さん、どうしたらいいのかな。
コメント (2)
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