ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ローマ法王が、今特に伝えるべき重要なメッセージだと考えた、『焼き場に立つ少年』の写真

2018年01月02日 | 日本とわたし
あなたはこの、『焼き場に立つ少年』の写真を見てもまだ、戦争はしょうがないと思いますか?
http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/c45f9793732aa7e8116d123f503b3dd9

この記事は、2013年の5月2日に掲載したものです。
丸1日がかりで文字起こしをしてヘトヘトになったけど、どうしても伝えたいという強い気持ちが支えになって、仕上げることができました。
それから4年半が経ちましたが、今も時々、読んでくださっている方がいます。

記事を書きたいという気持ちを駆り立てた一枚の写真。
それがこの、『焼き場に立つ少年』の写真でした。




ローマ法王フランシスコが、この写真をカードに印刷して配布するよう指示を出した。
さらに、カードの裏に、『戦争が生み出したもの』という言葉を記載するよう要請した。

「幼い少年の悲しみはただ、血のにじんだ唇をかみしめるその身ぶりの中にのみ表現されている」

核兵器を非難し、紛争が子どもたちにもたらす影響を強調したことがあるフランシスコ法王は、
この写真のメッセージが今、特に重要だと考えている。



日本こそが、日本の政治家こそが、このようなメッセージを世の中に向かって強く出していくべきなのに、
その行動が、その意思が、唯一の戦争被爆国として核廃絶を強く訴えてきた国としてそぐわないままにいます。
だから、
「核兵器の保有国+核の傘にいる非保有国」VS「条約を推進する非保有国」という構図の中でも、核兵器禁止条約を先導する国としてのリーダーシップが取れない…。


この法王のメッセージが世界中に伝わり、多くの人々の良心に呼びかけることを、心から願っています。

「焼き場に立つ少年」の写真、ローマ法王が配布を指示
【CNN】2018年1月1日
https://www.cnn.co.jp/amp/article/35112697.html?ref=rss&__twitter_impression=true

ローマ法王フランシスコが、長崎原爆投下の被害者の姿をとらえた1945年の写真を、カードに印刷して配布するよう指示を出していることが、1日までにわかった。



カードの裏には、法王の要請により、「戦争が生み出したもの」という言葉が記載されている

この写真は、死亡した弟を背負いながら火葬場で順番を待つ、1人の少年の姿をとらえたもの。
第2次世界大戦末期に、原爆が投下された直後、米海兵隊の従軍カメラマン、ジョー・オダネルさんにより撮影された。

法王は今回、カードの裏に、自身の署名とともに、「戦争が生み出したもの」という言葉を記載するよう要請した

写真の内容と由来は、短いキャプションにより説明。
「幼い少年の悲しみはただ、血のにじんだ唇をかみしめる、その身ぶりの中にのみ表現されている」などと記している。


裏には、「戦争が生み出したもの」という言葉が記載されている


米議会図書館の記録によれば、オダネルさんは、4年間をかけて、両都市の戦後の様子を記録した。
一連の写真は、本の形で出版されている。

CNNのバチカン専門家、ジョン・アレン氏は、自身のウェブサイトで、
「新年を前にこの写真を公開したことで、法王の立場に何か実質的なものが付け加わるわけではないが、
フランシスコが、年末年始の休暇期間中に、特定の画像を配布するよう依頼したのは、今回が初めてだ。
これは法王が、写真のメッセージが、今特に重要だ、と考えていることを示唆している」
と述べた。

アレン氏によれば、法王は以前にも、核兵器を非難し、紛争が子どもたちにもたらす影響を強調したことがあるという。


******* ******* ******* *******

核廃絶決議・問われた戦争被爆国
【NHK NEWS WEB】2017年11月7日
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2017_1107.html

引用はじめ

ー前略ー

「逆風」の背景 深まる対立

なぜ、(日本の核廃絶)決議案に、賛成する国が減ったのでしょうか。

日本にとって「逆風」とも言える状況になった最大の要因は、ことし7月に国連で採択された、「核兵器禁止条約」への日本の対応でした。

「核兵器禁止条約」ーーー名前は、日本が提出した核兵器廃絶の決議案に似ていますが、内容は全く異なります。
拘束力がない日本の決議案とは異なり、核兵器そのものが国際法に違反しているとして、核兵器の開発や保有、それに使用などを法的に禁止しています。

核廃絶に向けた今の取り組みは不十分だとして、オーストリアやメキシコなど、核兵器を保有しない国々が主導
条約は、核抑止の概念も否定していて、核廃絶に向けて、核兵器を一律に禁止する、非常に厳格な内容となっています。

これに対し、核兵器を保有するアメリカ、ロシア、中国などが反対したほか、
日本も、アメリカの核の傘に守られる安全保障政策などを理由に反対し、条約には参加しないことを決めています

同じく、アメリカの傘の下にある韓国、伝統的にロシアの脅威にさらされてきたヨーロッパの多くの国々も、安全保障上の理由から参加していません

「核兵器の保有国+核の傘にいる非保有国」VS「条約を推進する非保有国」

「核兵器禁止条約」によって、一層鮮明になったのは対立の構図でした。

「核兵器禁止条約は、核の脅威にさらされていない国々によるものだ」

私が、その対立が根深いものだと強く感じたのは、ふだんは穏やかな外務省幹部から、初めて聞く、いらだった言葉でした。
条約は、あくまで直接、核の脅威にさらされていない国々だけで採択されたもので、核保有国や核の傘の下にいる国々が参加しない限り、核なき世界を実現させることはできない、と皮肉ったのです。

しかし、条約を推進する国々から見れば、日本は、唯一の戦争被爆国として核廃絶を強く訴えてきたのに、なぜ、条約に参加しないのだと不満の声があがるのも、ある意味当然と言えるかもしれません。

ー後略ー
コメント (9)
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あけましておめでとうございます!

2018年01月02日 | 家族とわたし
年が明けて早くも2日。
今日から仕事も学校も始まりました。

昨日の元旦のお月さまは、まぁ〜ん丸!


外に出るには寒すぎて、部屋の中から撮りました。
今週末などは、最高気温でも零下10℃以下、最低気温は零下18℃?!なんていう予報が出ているこちら東海岸は、
お正月料理がどんなに余っても、冷蔵庫に入れる必要がなく、かえって凍りやしないかと心配しなければならない、トンデモな寒さが続いています。

そんな超サムな中、クィーンズから次男くんとエレンちゃんが、年越しと新年を祝いに来てくれるというので、
やっぱ今回は気が進まないなどとウダウダ考えるのはやめて、ほんのちょっとぐらいはお正月の準備をしようかと思い、
次男くんの大好物の伊達巻と、黒豆と筑前煮とお雑煮だけ、用意することにしました。


日本食マーケットに行ったのは30日の午後。
黒豆の棚はすっからかん。
はんぺんと筑前煮の根菜を買い、コリアンマーケットに向かいました。
今回初めて、中は緑色の豆だけど皮が真っ黒、というオーガニック黒豆を1キロ、大晦日の朝から炊いてみました。


炊きあがりが金時豆みたいな大きさで、大丈夫なのかな?とちょっと心配になりましたが、味はまろやかでとても美味しい!


鶏肉が柔らかくなりすぎてホロホロと崩れてしまい、なんだかグチャグチャですが、とりあえず筑前煮、ということで…いやはや。


おやつの蒸し栗!


活躍してくれた菜箸とお玉の向こうは、超〜極寒の世界。


にもかかわらず、うちの空と海は、外遊びを続行中。


祝杯を待つお猪口たち。


年越し蕎麦は、二人前の十全蕎麦を4人で分け、豚肉とおネギを甘辛く炒め、溶き卵でとじたのを具にしていただきました。


まだ使い切っていないお味噌が冷蔵庫にあるのだけど、古い麹で作ったまあまあなお味噌なので、お雑煮には新しいお味噌を使うことにしました。


昨日の鍋の残りに蕎麦湯を混ぜ、玄米おじやを作りました。

カメラを向けると、いまだにティーンエイジャーな顔を作る、今年30歳を迎えようという次男くん…困ったもんです。


ちょっくらピアノでも弾くべと、昔取った杵柄を披露しようとした次男くん。その杵柄が…およよ♪


楽譜を出して思い出し中なのですが、ピアノをしっかり習ったエレンちゃんに、音の読み違いを注意されまくり。



はじめっから終わりまで、楽しい年越しと年明けでした。
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