ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

安倍さん、あなたの切った啖呵は稚拙だった。でもそれが原因で国会は空転し人が死んだ。責任を取りなさい。

2018年04月11日 | 日本とわたし
先日行われた、福島のぶゆき前衆議院議員と菅野完さんとの対談。
福島元議員は、安倍総理の「私や私の妻、私の事務所が関係していたら、総理も議員も辞める」という、あの答弁を引き出した人です。
そしてまた福島氏は、経済産業省の役人でもあった人です。
どの文章も、大変に興味深いものでしたが、その中でも特に重要ではないかと思われる部分を抜き出して、紹介させていただきます。

記事全体は、以下の色文字部分をクリックして読んでください。

安倍夫妻によって国家はどこまで壊されるのか――福島のぶゆき×菅野完対談(前編)
【HARBOR BUSINESS Online】2018年4月8日
https://hbol.jp/163558

公文書改ざんの重みと、国家の重みが理解できない安倍首相――福島のぶゆき×菅野完対談(後編)
【HARBOR BUSINESS Online】2018年4月9日
https://hbol.jp/163569

「私や私の妻や私の事務所が関係していたら、総理も議員も辞める」

この答弁は、単に森友問題を政局化させただけでなく、公文書改ざんの契機になった可能性が極めて高い。
まさに、この「2017年2月17日安倍晋三答弁こそが、「全ての始点」と言えよう。

福島氏:
そもそも私が質問した意図は、あの籠池さんという人物は、どう見ても怪しい人間で、エセ保守で、こういう人物に学校を作らせたらいけない、という思いからだったのです。
安倍総理は被害者なのではないですか、奥さんが暴走したことなのだから、ここでお詫びしたらどうですかと、総理の気持ちを慮ってのことでした。
場合によっては、訴訟を起こされたらいかがですか、とまで申し上げた。
総理が当事者という前提で質問していません。
むしろ、籠池さんの闇を暴きたい思いがありました。
にもかかわらず、総理が突然、「私や妻は一切関わっていない、関わっていたら総理大臣も国会議員も辞める」と啖呵を切り始めたので、大変驚きました。

菅野氏:
土地の問題にフォーカスがあたっていくのは、理財局長だった佐川さんが、2017年3月に答弁し始めてから。

安倍晋三記念小学院という名前で、学園側がカネを集めていた事実、子どもたちが虐待を受けているのではないかという疑惑、それから、例の「安倍首相がんばれ」のビデオが、2月の終わりに出てきた。

福島氏:
国を本当に愛しているのではなく、国を愛しているということを免罪符にして、利益を受ける人たちがいますが――、
私から見たら彼らはエセ保守なのですが――、この安倍晋三記念小学院の問題が、その実例に見えた。

文書は本当に厳格に管理されている。
それは、決裁文書が行政の命であって、国家そのものだからです。
決裁文書の重なりが国家の歴史であるわけですから、それを改ざんするなどあり得ない話。

マル政案件と言われる、法令違反ではないが、法令の例外規定を全部つなぎ合わせて、ストーリーを完成させる行為は、
権限を持ち、能力があり、政治的にも振る舞える局長クラス以上の、官邸官僚でないとできない。

政権自体が、特定の思想を掲げる人を優遇するような仕組みができている。
日本会議の人間ならいろいろな便宜が受けられるからと、集る人がいる、右翼ビジネス。

安倍さんは、本当に優しくていい人。
ただ、何かが決定的に欠けているのでしょう、総理大臣としての何かが。
おそらく、国家を背負う重さをまったく自覚していないまま、でも、本人は国家を背負っている気になっている。
だから、改ざんなんて、彼は何とも思わないと思う。
その重さを実感していないのではないか。
そういうことをしている人たちが、なぜ保守を名乗るのか? 
文書を大事にして、歴史を紡いでいくのが、保守のあり方だと思う。

国会審議とは、国会議員同士でやるものだが、技術的な話は大臣では答弁しきれないので、それを補佐するものとして、局長が答弁する。
原則、全部政治家の答弁である。
国会の答弁に対して、役人が責任を取るなら、選挙なんていらない。
立法府は国権の最高機関であって、その人間を国民が選ぶから、民主制度は成り立つ。
役人が国会の答弁の責任をとるなんてことをしたら、国会はいらない。

野党が動くことによって、与党をどう動かすかが大事になってくる。
場合によっては解散になる可能性もあって、それを野党は恐れている。
安倍的なものを放置することは、自分たちの首も絞めることなのだということを、与党の人とどうつるんでやって、与党の人に花をもたせるかが大切。
野党の国会対策の幹部は手分けをして、与党の各派閥の幹部連中と腹を割って話すこと。

無理難題が官邸からあって大変だったという話は、酒を飲んだときとかに、実はいろいろな人から聞いた。
その構図を暴いて、その不健全さを知らしめないといけない。
国会の機能不全。
官邸の一部の官僚たちが、全部の権力を握っていることの歪み、その構図を暴いて、その不健全さを知らしめないといけない。

総理も官邸官僚も、似ているところがある。
決定的な知的教養の欠如。
だから、とんでもないことをやっているのだけれど、とんでもないことをやっているという恥じらいや、罪の意識が生まれない。
それが、今の日本の、権力構造の一番の問題。

日米首脳会談でアメリカに行って、北朝鮮との関係で共同歩調をとったうえで、日朝首脳会談をやって、拉致問題解決の糸口をつけて、その成果をもとに解散をする。
そういうことを当然狙ってくるはずです。
それで選挙をしたら、このまま自公は再び圧勝すると思います。
そして今までのことはチャラになる。
しかし、解散を恐れると、また足元を見られる。


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これ以上この国を壊すのは、いくらなんでも、いくらなんでも、ご容赦ください安倍首相!

2018年04月11日 | 日本とわたし
「一年前に話を戻すな」
「いい加減、国民のための本来の仕事を国会でしろ」

ということを言う人がいますが、一年前に話を戻さなければならないのは、一体どこの誰のせいなんでしょうか?
新聞や週刊誌に暴露記事を書かれるまで、ひたすら隠し続け、その間に公文書の改ざんまで行い、国会を1年以上もの間空転させたのは安倍政権です。


(東京新聞2018年4月12日朝刊より)




愛媛県の中村時広知事が、10日の記者会見で、「職員が作成したメモ」と認めた文書の内容(全文)を、朝日新聞が報道しました。
詳しい内容は、下記の色文字の部分をクリックして読んでください。

「首相案件」面会メモ 愛媛知事が認めた加計文書全文
【朝日新聞】2018年4月10日
https://www.asahi.com/articles/ASL4B5R7XL4BUTIL03H.html






昨日の国会の、枝野議員と玉城議員の質疑を、掃除機をかけながらヘッドフォンで聞きました。
限られた時間の中で質問をし答弁を得るために、野党議員は大変な手間と努力を重ねていると思いますが、それに対する答弁がひどい。
さらには、予算委を仕切らなければならないはずの河村委員長が、答弁の明確化、簡素化に対する野党からの要求を、無視し続けています。
そしてこれは、与党野党両方に言えることですが、どちらも野次がひどい。
このことについても、しっかりと諌めるべきだと思いました。

質疑応答の内容に興味のある方は、下記の色文字の部分をクリックして読んでください。

立憲・枝野代表ら加計問題を追及、安倍首相「三つの答弁」で応戦《衆院予算委・集中審議》
【HUFFPOST】2018年4月11日
https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/11/kokkai_a_23408297/


これが「首相案件」の始まりだった?
柳瀬唯夫首相秘書官が、安倍首相、加計理事長と一緒にゴルフに興じた日

【LITERA】2018年4月11日
http://lite-ra.com/2018/04/post-3945.html

いったいどこまで、嘘に嘘を重ねるつもりなのだろう。

昨日、愛媛県の中村時広知事がその存在を認めた、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と愛媛県や加計関係者の面会記録について、
安倍首相は、「愛媛県が作成した文書についてはコメントを控えたい」と逃げつつ、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)の「首相案件」などの発言を、「あり得ない」などと否定した。
 
また、面会記録には、安倍首相と加計理事長が会食の席で、獣医学部の開設をめぐって相談していた事実が書かれており、安倍首相の虚偽答弁が明らかになったが、安倍首相はあいかわらず、
「加計氏とは相談や依頼があったことは一切ない」
「具体的なことは一切、話していない」
「(加計学園の獣医学部新設計画を初めて承知したのは、2017年の)1月20日」
と、強弁し続けた。
 
じつは永田町では、昨晩の段階から、「官邸は面会記録について、なんといわれようと否定し続ける方針を固めた」という情報が流れていた。
つまり、予定通りだったというわけだが、それにしても、安倍首相の答弁はあまりにひどかった。
 
なにしろ、加計学園選定のプロセスに不正がなかったことを主張するなかで、安倍首相はその根拠として、こんなことを口走ったのだ。
「4月からすでに開校しているという事実もある」

開校しているから不正はないって、何を言っているのだろう。
無理やり開校させたのはあんたじゃないか。
 
さらに笑ったのは、「元上司として柳瀬秘書官の発言を信頼している」というセリフだった。
これ、昨日の会見で中村知事が述べた、「(職員を)全面的に信用している」という言葉の明らかなパクリだろう。
しかも、中村知事の言葉には重みがあったが、嘘のために剽窃した安倍首相の言葉は、まさしくペラペラだった。


■ 安倍首相と官邸スタッフ勢揃いのゴルフに加計理事長がなぜか参加

だいたい、柳瀬首相秘書官の否定は、「自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」と、「記憶にない」と逃げるだけのもので、なんの説得力もない。
マスコミの、「絶対に会っていないということか」という質問には、はっきり答えられなかった。
一方、「首相案件」発言は、愛媛県というれっきとした自治体が、文書に残していて、その正当性を知事も保証している。
にもかかわらず、安倍首相は、「柳瀬秘書官の発言を信頼している」などと言い張ったのだ。
 
しかも、希望の党の玉木雄一郎代表が、「私、残念です。日本の総理が嘘をついているかもしれないと思って質問するのは」と述べると、安倍首相はキレはじめ、こうまくし立てた。
「私に対して嘘つきと明確におっしゃった。嘘つきと言う以上は、明確に、私が嘘をついているという証明を示していただかなくてはならない」
「私も若い議員のときにいろんなことを言ったが、嘘つき呼ばわりは滅多にしなかった」
 
最近も、公判前の民間人・籠池泰典氏を「詐欺師」呼ばわりしておいて、よくもまあ言ったものだ。
だが、愛媛県が作成した面会記録は、内閣府や農水省、文科省にも配られているものであり、
もし、この記録のなかに書かれている内容が嘘ならば、とっくにそれらの省庁内で問題になり、安倍官邸まで話が上がっているはずだ。
それを無視して、記録とはまったく異なる主張をいまだ繰り返すということ自体が、安倍首相が「嘘つき」であるという証拠ではないか。
 
繰り返すが、この面会記録の内容が嘘であることは、まず考えられない。
柳瀬首相秘書官は明らかに、安倍首相の命を受け、「首相案件」として、加計学園の獣医学部開設に全面協力していた。
 
実際、安倍首相が柳瀬首相秘書官を加計学園に引き合わせ、協力体制がスタートした具体的な日時まで、浮かび上がっている。
 
じつは、2013年5月6日、柳瀬首相秘書官、加計理事長、安倍首相が、ともにゴルフに興じているのである。


■ 柳瀬首相秘書官と加計理事長を引き合わせたのは安倍首相か

この日は、萩生田光一・前官房副長官が、安倍首相と加計理事長とのスリーショットをブログで公開していた、あのバーベキューの翌日にあたる。
(まうみ注・この写真です↓)


同日のゴルフコンペについては、昨年末に発売されたノンフィクション作家・森功氏の、『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)が詳しく紹介しており、
同書によると、この日、安倍首相や加計理事長、萩生田前官房副長官のほか、昭恵夫人や萩生田夫人、加計理事長の後妻、さらに今井尚哉氏や柳瀬氏といった、首相秘書官らも参加していた。
 
当時は、第二次安倍政権が発足して半年が経った頃で、これまでさんざん獣医学部開設の申請を却下され続けてきた加計学園が、安倍首相の力を借りて、今度こそ、開設を実現しようと仕切り直していた時期。
そんな時期に、官邸スタッフ勢揃いのゴルフに、加計理事長を参加させたというのは、偶然とは思えない。
これは、官邸スタッフに対する、「俺の腹心の友に協力しろ」という無言の呼びかけであり、
安倍首相は、このゴルフで、特区担当の柳瀬氏と加計理事長を引き合わせた上で、「よろしく頼む」と指示したのではないか。

 
きょうの集中審議では、安倍首相は、追及を受けても、質問とは関係ない答弁をだらだらと繰り返し
一方で、安倍首相の背後から、首相秘書官がヤジを飛ばすという、前代未聞の一幕もあった。
いかに安倍首相、および官邸が追い詰められているかがよくわかる。
 
ちなみに、本日、「月刊Hanada」が編集した、『財務省「文書改竄」報道と朝日新聞 誤報・虚報全史』(飛鳥新社)なる断末魔の叫びのような書籍が発売されたのだが、
そこに奇しくも、安倍首相が、2005年に「諸君!」(2009年休刊)に発表した文章が、再録掲載されていた。
タイトルは、「逃げる気か、朝日!」。
 
朝日のスクープから逃げまくる醜態をさらしたその日に、こんなタイトルの安倍首相の手記が載った本が書店に並ぶ。
まるでよくできたギャグのようだ。
(編集部)


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