先日行われた、福島のぶゆき前衆議院議員と菅野完さんとの対談。
福島元議員は、安倍総理の「私や私の妻、私の事務所が関係していたら、総理も議員も辞める」という、あの答弁を引き出した人です。
そしてまた福島氏は、経済産業省の役人でもあった人です。
どの文章も、大変に興味深いものでしたが、その中でも特に重要ではないかと思われる部分を抜き出して、紹介させていただきます。
記事全体は、以下の色文字部分をクリックして読んでください。
安倍夫妻によって国家はどこまで壊されるのか――福島のぶゆき×菅野完対談(前編)
【HARBOR BUSINESS Online】2018年4月8日
https://hbol.jp/163558
公文書改ざんの重みと、国家の重みが理解できない安倍首相――福島のぶゆき×菅野完対談(後編)
【HARBOR BUSINESS Online】2018年4月9日
https://hbol.jp/163569
「私や私の妻や私の事務所が関係していたら、総理も議員も辞める」
この答弁は、単に森友問題を政局化させただけでなく、公文書改ざんの契機になった可能性が極めて高い。
まさに、この「2017年2月17日安倍晋三答弁こそが、「全ての始点」と言えよう。
福島氏:
そもそも私が質問した意図は、あの籠池さんという人物は、どう見ても怪しい人間で、エセ保守で、こういう人物に学校を作らせたらいけない、という思いからだったのです。
安倍総理は被害者なのではないですか、奥さんが暴走したことなのだから、ここでお詫びしたらどうですかと、総理の気持ちを慮ってのことでした。
場合によっては、訴訟を起こされたらいかがですか、とまで申し上げた。
総理が当事者という前提で質問していません。
むしろ、籠池さんの闇を暴きたい思いがありました。
にもかかわらず、総理が突然、「私や妻は一切関わっていない、関わっていたら総理大臣も国会議員も辞める」と啖呵を切り始めたので、大変驚きました。
菅野氏:
土地の問題にフォーカスがあたっていくのは、理財局長だった佐川さんが、2017年3月に答弁し始めてから。
安倍晋三記念小学院という名前で、学園側がカネを集めていた事実、子どもたちが虐待を受けているのではないかという疑惑、それから、例の「安倍首相がんばれ」のビデオが、2月の終わりに出てきた。
福島氏:
国を本当に愛しているのではなく、国を愛しているということを免罪符にして、利益を受ける人たちがいますが――、
私から見たら彼らはエセ保守なのですが――、この安倍晋三記念小学院の問題が、その実例に見えた。
文書は本当に厳格に管理されている。
それは、決裁文書が行政の命であって、国家そのものだからです。
決裁文書の重なりが国家の歴史であるわけですから、それを改ざんするなどあり得ない話。
マル政案件と言われる、法令違反ではないが、法令の例外規定を全部つなぎ合わせて、ストーリーを完成させる行為は、
権限を持ち、能力があり、政治的にも振る舞える局長クラス以上の、官邸官僚でないとできない。
政権自体が、特定の思想を掲げる人を優遇するような仕組みができている。
日本会議の人間ならいろいろな便宜が受けられるからと、集る人がいる、右翼ビジネス。
安倍さんは、本当に優しくていい人。
ただ、何かが決定的に欠けているのでしょう、総理大臣としての何かが。
おそらく、国家を背負う重さをまったく自覚していないまま、でも、本人は国家を背負っている気になっている。
だから、改ざんなんて、彼は何とも思わないと思う。
その重さを実感していないのではないか。
そういうことをしている人たちが、なぜ保守を名乗るのか?
文書を大事にして、歴史を紡いでいくのが、保守のあり方だと思う。
国会審議とは、国会議員同士でやるものだが、技術的な話は大臣では答弁しきれないので、それを補佐するものとして、局長が答弁する。
原則、全部政治家の答弁である。
国会の答弁に対して、役人が責任を取るなら、選挙なんていらない。
立法府は国権の最高機関であって、その人間を国民が選ぶから、民主制度は成り立つ。
役人が国会の答弁の責任をとるなんてことをしたら、国会はいらない。
野党が動くことによって、与党をどう動かすかが大事になってくる。
場合によっては解散になる可能性もあって、それを野党は恐れている。
安倍的なものを放置することは、自分たちの首も絞めることなのだということを、与党の人とどうつるんでやって、与党の人に花をもたせるかが大切。
野党の国会対策の幹部は手分けをして、与党の各派閥の幹部連中と腹を割って話すこと。
無理難題が官邸からあって大変だったという話は、酒を飲んだときとかに、実はいろいろな人から聞いた。
その構図を暴いて、その不健全さを知らしめないといけない。
国会の機能不全。
官邸の一部の官僚たちが、全部の権力を握っていることの歪み、その構図を暴いて、その不健全さを知らしめないといけない。
総理も官邸官僚も、似ているところがある。
決定的な知的教養の欠如。
だから、とんでもないことをやっているのだけれど、とんでもないことをやっているという恥じらいや、罪の意識が生まれない。
それが、今の日本の、権力構造の一番の問題。
日米首脳会談でアメリカに行って、北朝鮮との関係で共同歩調をとったうえで、日朝首脳会談をやって、拉致問題解決の糸口をつけて、その成果をもとに解散をする。
そういうことを当然狙ってくるはずです。
それで選挙をしたら、このまま自公は再び圧勝すると思います。
そして今までのことはチャラになる。
しかし、解散を恐れると、また足元を見られる。
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福島元議員は、安倍総理の「私や私の妻、私の事務所が関係していたら、総理も議員も辞める」という、あの答弁を引き出した人です。
そしてまた福島氏は、経済産業省の役人でもあった人です。
どの文章も、大変に興味深いものでしたが、その中でも特に重要ではないかと思われる部分を抜き出して、紹介させていただきます。
記事全体は、以下の色文字部分をクリックして読んでください。
安倍夫妻によって国家はどこまで壊されるのか――福島のぶゆき×菅野完対談(前編)
【HARBOR BUSINESS Online】2018年4月8日
https://hbol.jp/163558
公文書改ざんの重みと、国家の重みが理解できない安倍首相――福島のぶゆき×菅野完対談(後編)
【HARBOR BUSINESS Online】2018年4月9日
https://hbol.jp/163569
「私や私の妻や私の事務所が関係していたら、総理も議員も辞める」
この答弁は、単に森友問題を政局化させただけでなく、公文書改ざんの契機になった可能性が極めて高い。
まさに、この「2017年2月17日安倍晋三答弁こそが、「全ての始点」と言えよう。
福島氏:
そもそも私が質問した意図は、あの籠池さんという人物は、どう見ても怪しい人間で、エセ保守で、こういう人物に学校を作らせたらいけない、という思いからだったのです。
安倍総理は被害者なのではないですか、奥さんが暴走したことなのだから、ここでお詫びしたらどうですかと、総理の気持ちを慮ってのことでした。
場合によっては、訴訟を起こされたらいかがですか、とまで申し上げた。
総理が当事者という前提で質問していません。
むしろ、籠池さんの闇を暴きたい思いがありました。
にもかかわらず、総理が突然、「私や妻は一切関わっていない、関わっていたら総理大臣も国会議員も辞める」と啖呵を切り始めたので、大変驚きました。
菅野氏:
土地の問題にフォーカスがあたっていくのは、理財局長だった佐川さんが、2017年3月に答弁し始めてから。
安倍晋三記念小学院という名前で、学園側がカネを集めていた事実、子どもたちが虐待を受けているのではないかという疑惑、それから、例の「安倍首相がんばれ」のビデオが、2月の終わりに出てきた。
福島氏:
国を本当に愛しているのではなく、国を愛しているということを免罪符にして、利益を受ける人たちがいますが――、
私から見たら彼らはエセ保守なのですが――、この安倍晋三記念小学院の問題が、その実例に見えた。
文書は本当に厳格に管理されている。
それは、決裁文書が行政の命であって、国家そのものだからです。
決裁文書の重なりが国家の歴史であるわけですから、それを改ざんするなどあり得ない話。
マル政案件と言われる、法令違反ではないが、法令の例外規定を全部つなぎ合わせて、ストーリーを完成させる行為は、
権限を持ち、能力があり、政治的にも振る舞える局長クラス以上の、官邸官僚でないとできない。
政権自体が、特定の思想を掲げる人を優遇するような仕組みができている。
日本会議の人間ならいろいろな便宜が受けられるからと、集る人がいる、右翼ビジネス。
安倍さんは、本当に優しくていい人。
ただ、何かが決定的に欠けているのでしょう、総理大臣としての何かが。
おそらく、国家を背負う重さをまったく自覚していないまま、でも、本人は国家を背負っている気になっている。
だから、改ざんなんて、彼は何とも思わないと思う。
その重さを実感していないのではないか。
そういうことをしている人たちが、なぜ保守を名乗るのか?
文書を大事にして、歴史を紡いでいくのが、保守のあり方だと思う。
国会審議とは、国会議員同士でやるものだが、技術的な話は大臣では答弁しきれないので、それを補佐するものとして、局長が答弁する。
原則、全部政治家の答弁である。
国会の答弁に対して、役人が責任を取るなら、選挙なんていらない。
立法府は国権の最高機関であって、その人間を国民が選ぶから、民主制度は成り立つ。
役人が国会の答弁の責任をとるなんてことをしたら、国会はいらない。
野党が動くことによって、与党をどう動かすかが大事になってくる。
場合によっては解散になる可能性もあって、それを野党は恐れている。
安倍的なものを放置することは、自分たちの首も絞めることなのだということを、与党の人とどうつるんでやって、与党の人に花をもたせるかが大切。
野党の国会対策の幹部は手分けをして、与党の各派閥の幹部連中と腹を割って話すこと。
無理難題が官邸からあって大変だったという話は、酒を飲んだときとかに、実はいろいろな人から聞いた。
その構図を暴いて、その不健全さを知らしめないといけない。
国会の機能不全。
官邸の一部の官僚たちが、全部の権力を握っていることの歪み、その構図を暴いて、その不健全さを知らしめないといけない。
総理も官邸官僚も、似ているところがある。
決定的な知的教養の欠如。
だから、とんでもないことをやっているのだけれど、とんでもないことをやっているという恥じらいや、罪の意識が生まれない。
それが、今の日本の、権力構造の一番の問題。
日米首脳会談でアメリカに行って、北朝鮮との関係で共同歩調をとったうえで、日朝首脳会談をやって、拉致問題解決の糸口をつけて、その成果をもとに解散をする。
そういうことを当然狙ってくるはずです。
それで選挙をしたら、このまま自公は再び圧勝すると思います。
そして今までのことはチャラになる。
しかし、解散を恐れると、また足元を見られる。
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