ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ペンシルヴェニア州知事 「間違いなく今回の選挙では民主主義が試されています。 米国を築いた理念に対する試練なのです。全ての票が開票され、公正な結果が出ることを、私が持つ全ての権限をもって保証します」

2020年11月06日 | 日本とわたし
これには驚きました。
現職大統領のホワイトハウスでの会見中継を行っていたテレビが、急に中断したのです。

「我々の仕事は事実を報じることで、未検証の陰謀論を拡散することではありません」



次の大統領を決める投票日は二日前の火曜日の3日でした。
今回の選挙はCOVID-19の感染予防のため、郵便や期日前投票箱で投票した人が断トツに多く、投票総計が1億を超えました。
前もって集計できたら良かったのですが、共和党がその作業の開始を認めず、結局開票が始まったのは投票日当日以降になりました。
なんといっても前代未聞の投票数です。
作業は今も続いています。
特に大都市の開票作業は大変だと思います。
そこに押しかけて騒ぐトランプサポーターの人たち…。

開票場も例年とは違い、感染予防の措置も取らなければなりません。
そもそも感染予防など必要が無いという考えの人たちが大勢押しかけてくるのですから大変です。
流石にというか、意外にというか、マスクしてるんですけどね。

でも、実際また増えてしまっている…。


この投票カオスを実に分かりやすくまとめてくれた記事がこれ。


トランプは開票が終了していない州の選挙管理委員会に、訴訟や妨害をすでに始めていますが、米国最高裁はトランプが指名した判事たちが多い中、とりあえず民主主義に則った判断を下しています。


トランプ本人、トランプ支持者、そしてQアノンやトランプの親族が、次々にデマを吹聴しています。
まずは本人による勝利宣言。
速攻で、米国内のみならず他国のメディアからもデタラメ言うな!と批判されましたけど…。

そしてこれらはさらに悪質で狡猾。


あまりの酷さにとうとうTwitterとFacebookも警告を与えたり削除したりし始めました。


そしてこの、いかにもアメリカらしい事実がこれ。

本当にこれに尽きるのです。
だから各州は決然と、民主主義の理念と正義を貫けるのです。
大統領だからと駄々っ子のようにゴネても相手にされないのです。


郵便投票の開票を妨害していたくせに、なぜ今になって数えるなとトランプが言い出したのか?
郵便投票が開票された途端、バイデン票数が増え始めたのはなぜか?


もう投票は終わりました。
選挙活動も終わりました。
投票した者も当落を決められる者も、その結果はもう既に出ているのだから、全ての票が数えられるのを待つしか無いのです。

素晴らしいメッセージでしたので、書き起こしました。

ペンシルヴェニア州知事トム・ウルフ氏:
民主主義の鉄則は全ての票を数えることで、1787年からそれは変わりません。
ペンシルヴェニアでもその民主主義の鉄則が守られることを保証します。
各郡から開票の報告が入り続けています。
今までよりも開票が長引いているのは確かです。
辛抱しなければなりませんが、票が数えられることは確信しており、開票は正確に行われ、全ての票が集計されます。
開票の遅れは制度が機能している証です。
これは新たな制度で、昨年選挙法第77号と共に施行されました。
現在3百万の郵送票が開票されており、従来の投票所における投票よりも開票に時間がかかります。
今日も結果は出ないかもしれませんが、最も重要なことは正確な結果を出すことです。
それが今までよりも時間がかかったとしても、間違いなく今回の選挙では民主主義が試されています。
米国を築いた理念に対する試練なのです。
一人一票の基本原則は現在も続いており、続かなければなりません。
我々の民主主義は、これまでも困難を乗り越え、200年以上公平な制度への義務を守り、責任を果たしてきました。
今回も同様であることを確信していますし、全ての票が開票され、公正な結果が出ることを、私が持つ全ての権限をもって保証します。
ペンシルヴェニア州では公正な選挙が行われ、外部からの介入はありません。
私は全力で、そして我々は皆全力で、ペンシルヴェニアの投票を妨害から守ります。

今現在、米国時間11月6日0時25分の状況です。

わたしはこの色分けがあまり好きでは無かったので、土地の面積ではなく人の数で示してくれたこの図を最後に紹介します。

コメント (4)
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