1時間に80ミリを超える大雨が降り、あちこちで洪水が起こったのは9月1日の夜のことだった。
そして翌日2日の午前3時過ぎに停電になり、16時間後の夜の7時過ぎに復旧し、3日には仕事を再開することができた。
突然大きな池ができたみたいだったあの大量の水は、翌日の朝には一体あれは何だったのよ〜と叫びたくなるほどすっかり引いていて、残ったのはしっかりと改装されていた地下室の水(1メートル超え)だけだった。
うちの地下室は1906年に建てられた時のままで、床や岩壁の間のセメントもボロボロと砕けてる所だらけで、だからからか汚水が勝手にどこかに引いていってた。
まるでこんな事態が起こると分かっていたかのように、5日から4日間、夫とわたしは夏の最後の休みを取っていて、しかも天気も上々だったので、仕方なく片付けを始めることにした。
記録のために残しておきたいので現場の写真をいろいろと載せようと思っているのだけど、なにしろフランケンシュタインが台の上で寝ていてもおかしくないほどの不気味で汚い地下室なので、食事中の方は気をつけてください。
まずは卓球台の下に敷いていた(いつか夫が合気道を教えるときに使おうと思いながらずっと使わずにいた)ゴム製のマットを、水洗いしてから消毒することにした。
うちの地下室は50センチほど浸かった。
なのにこの温水器が普通に動いてくれるのはどうしてなのだろう…もちろんありがたいのだけど。
壁やスピーカーの色が濃くなっている部分が浸かったので、このバーナーも4分の1ほど浸かってしまったのだけど、電気系統は全てその少し上にあるので、ガス会社に来てもらって点検してもらうことにした。
去年やっとオイルからガスに切り替えたセントラルヒーティングのバーナーなので、これが動かないまま冬が来たら凍死してしまう。
この壁も濃い色の部分が浸かった。
ひとまずいつの間にか色々と置いてしまっていた物を地上に運び出していく。
もう限界まで作業して、汗まみれになって、シャワーを浴びて腹ごしらえに。
片付け2日目。
浸かったけれど洗ったらまた使えそうな物を洗う。
地下には物が無くなったので、壁と床洗いを始める。
実はこれが今回の作業の中で一番大変だった。
今回の掃除で一番活躍してくれた掃除機。
家の前はゴミの山。
片付け3日目。
疲れが溜まってきた。
けれども晴れの日の最後なので、なんとしてもこの日に終えないといけない。
ずいぶんと乾いてきた。
上の息子の愛車MIYATAの修理のための道具置き場もなんとか片付いた。
もうそろそろ限界だ〜…というところで終わりが来た。
雨の日が2日続いたので地下室の掃除は休憩して、足りなくなった物の補充や、1階と2階の床拭きをした。
そして9日の今日、新学期のレッスンが始まった。
来週からはフル活動だ。
45分レッスンの人が半数近くになったので毎日7時近くまで教えるし、土曜日の午前中は丸々レッスンで埋まってる。
この夏、6〜7歳の子どもが10人、20代の黒人男性が2人、新しく入ってきてくれた。
なぜこんなに急に増えたのかはわからないけど、それぞれの夢や願いが叶うようお手伝いができたらいいなと思う。
今のところは全員対面で教えているけれど、約80万人が暮らすうちの郡の今日の新規感染者数は251人、死者が2人出ている。
ちなみにニュージャージー州の人口は約880万人。
80万人の人口は、日本で言うと佐賀県や山梨県に相当する。
両県の新感染者数は30人前後なので、やはり比べるとこちらの方が断トツに多い。
まあ、ニュージャージー州はアメリカの州の中で最も人口密度が高い(459人/k㎡)(佐賀県の人口密度331人/k㎡、山梨県の人口密度は181.5人/k㎡)ので、そういう事情もあいまっての結果だろうし、例年より早く始まった学校のせいかも知れない。
またよく注意して様子を見ていかなければならないと思う。
そういうご時世になってしまったのだから。