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旦那のオフィスがあるビルの1階に、長い長い工事の末に出来たギリシャ料理のレストランがあります。
ギリシャの前はヌードルセントラルという名前のレストランで、各国のヌードルが食べられるってんで1度行ったことがあります。
わたしはもちろん鍋焼きうどんを注文したのですが……
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この時点でああ~おまえもか
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今週はたまたま残りおかずの整理週間になり、同じような物を月曜から今日まで食べていたのと、
2人とも朝からバタバタしていて、食事のことがなにも出来なかったし、かなり疲れが溜まってきていたので、
久しぶりに息子Kも一緒に外食しようと思い、行こうよと誘ったら、僕は出かけるから無理、とのこと。
ふふん、それじゃ2人ってことで、ちょっとええもん食べよか。と、即企むわたし達
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それでギリシャにして、2人で25ドルも頼んじゃって、旦那がレストランに取りに出かけると、
「あ、僕、テイクアウトやったら食える」とK。
え
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まあ、アメリカンサイズなので、3人でも余りましたけど……。
で、最近しばらく様子のおかしかったKと、核心には触れられなかったけれど、なかなかいい話ができました。
彼、とにかく落ち込んでいて、ちゃんと食べていない感じもして、友人の家に夜中に行ったかと思ったら目の周りに青あざ作って帰ってきたり、眠れない様子だったり、外出したら家にまた戻ってくるまで心配でした。
Kは、セラピストになろうと思って大学に入ったのだけれど、最近セラピストに意味を感じなくなったのだそうです。
自分が悩んだ時、3人の教授セラピストに相談したところ、何の助けにもならないばかりか、とてもがっかりしたのだそうな。
自分はあんなのを目指していたんだろうかと心底イヤになり、いろいろと考えた結果、看護士はどうかなと思ったそうです。
他に、今のように家から離れずにいること。なりたいこと、頑張りたいことが分からないまま学校に行っていること、
そういう状態の自分がとても空しいし、それだったらいっそのこと、気持ちがきっちりするまで休学して働くのはどうか。
いやしかし、そういう思いで休学したまま、ズルズルと学校に戻れない友人が周りに結構たくさんいて、
そういう仲間に入ってしまう自分も嫌だし、恐くもある……などなど。
やりたい事に対する彼の集中力と根気の良さはなかなかのもの。それは自他ともに認められる確かなものです。
彼の話を聞き、旦那の話を聞き、わたしの話も聞き、3人3様の思いが台所を駆け巡りました。
こういう時、旦那はいつも同じ話をします。
彼はアイビーリーグの大学で歴史を専攻したけれど、やりたいことなんてなんにも思いつかないまま卒業し、ペンキ塗りをしばらくやっていました。
日本に来て、お金儲けのために英語を教えていたけれど、それは彼のやりたいことではありませんでした。
アメリカに戻り、会社で人事担当を少しして失業し、そこで初めて、10年の日本生活が自分のやりたい事のヒントになり、鍼灸師になるべく学校に通い始めたのでした。やりたい事が見つかるのに35年かかりました。
社会人になってからの13年、風来坊になりきれない、いや、実はなりたくなかった自分の苦しさと空しさ。
あれだけは味あわせたくない。旦那はしみじみそう言って話を締めくくります。
でもわたしは、そうだろうかと思います。
13年もうじうじし、悩み、こんなんじゃイヤだと思い続けた毎日があったからこそ、あの厳しい3年間の勉強ができたんだと思っています。
『経験はなにひとつとして無駄なものはない』
誰かがどこかでそう言っていました。わたしはとてもその言葉に共感しているからです。
「かあさんは、なんでピアノなん?なんでピアノだけなん?それってキャリアとしてはどうなん?」
「それはさ、」答を知っているつもりで話し始めました。
そしたら途中で、なにか分からないけれど、なんかちょっと違うんじゃないかと思えてきました。
少し時間をかけて、なにをKに伝えたいのか考えようと思います。
余分な話をせずに、Kがどうしてああいうことをわたしに聞いたのか、それをまずよく考えようと思います。
彼はまた、初めてこんなことを言いました。
「今になって、Tは僕の手本のような気がする。Tは僕の周りで1番ちゃんと出来てる人間やから」
Kが生まれた時、Tもまだ赤ん坊でした。けれどもKはその時から既に、Tを兄としてライバルとして、無意識に競争していました。
なので、Tのことをそんなふうに思うKを見るのはこれが初めてです。
Kの未来はK自身が悩み、探り、求めていくものです。
いろいろと大変な、難しい世界になっていて、わたしの二十歳の頃とはまた違う問題を抱えなければならないかもしれません。
でも、彼は若い。力もあります。長い目と短い目の、バランスのとれた考えがまとまるといいのですが……。
「今日はすごくいい話ができた
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こういう晩は必ず、旦那はとても嬉しそうにこう言います。
Kもそう思っているかどうかは全く分からないけれど、少なくとも少しは心がスッとしたかなあ。そうだといいなあ
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わたしもできたら3人か4人の母親になりたかったんですが……叶いませんでした。
子供といえど、別の人生を背負った人ですもんね。ほんと、見守るしかできずにいる自分が時々情けなくなりますが、いつでも応援してるよ、愛してるよっていう『気』を送り続けることだけはできるので、切ないですが、るなのママさん同様、祈りながら見守ることにします。
またるなのママさんのお話も聞かせてくださいね。