ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『道義国家』の実現を願う神社本庁と日本会議のシモベの巣窟『安倍政権』

2017年03月08日 | 日本とわたし
平成28年4月25日(月)衆議院議員稲田朋美さんと道義大国を目指す会
http://www.inada-tomomi.com/blog/1023





国家主義的ロビー団体『日本会議』。
この極右ロビー団体『日本会議』と、安倍首相の親密な関係こそが、この森友学園問題の本質です。
安倍首相は、日本会議を支援する超党派の議員によって構成される、議員連盟・日本会議国会議員懇談会の特別顧問です。
この国粋主義的教育機関とも言える森友学園とのつながりが、今の安倍内閣はもちろん、日本会議を支援する議員たちの思想の偏りを物語っています。

「教育に情熱を持っている」
「同じイデオロギーを共有する」
「教育勅語、素晴らしいじゃないか」

森友学園問題は、日本で影響力を増している、右派的な教育運動の暗黒部に光を当てました。
そのことで、平和主義と民主主義を基本原則とする戦後の教育体制を拒絶し、道義国家を悲願に掲げ、粛々と続いてきた日本会議と神社本庁のロビー活動の浸透の深さが、少しずつ世間に知られるようになりました。
なぜ、この森友学園だけが、このような特別扱いを受けたのか。
そのことについてわかりやすく書いてくださった、五十嵐仁さんのブログ『五十嵐仁の転成仁語』の記事を、ここに転載させていただきます。

塚本幼稚園を応援していた「安倍夫妻と不愉快な仲間たち」
【五十嵐仁の転成仁語】2017年3月4日
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-03-04
 
共産党の小池書記局長による、鴻池祥肇元防災担当相の事務所の面会記録の暴露は、大きな反響を呼びました。
すかさず、鴻池さんは会見を開き、働きかけを受けた事実を認めながらも、「口利き」については否定していました。
 
しかし、鴻池側と籠池理事長らとのやりとりが記された「陳情整理報告書」によれば、事務所は、籠池さんと国の交渉を仲介し、
籠池さんや国との接触は、2年半で25回に上り、「上から政治力でお願いしたい」「土地評価額を低くしてもらいたい」「高過ぎる。何とか働き掛けて欲しい」などと、要求していた
ことが明らかになりました。
実際に「口利き」があり、その通りになったということです。
 
また、ウェブ上では、「親友が経営、昭恵夫人が名誉園長の学校法人に、特区指定、37億の土地がタダに」という情報が流れており、
「安倍首相に、“第二の森友学園”疑惑! 」と話題になっています。
安倍昭恵夫人が名誉校長を務めている、「御影インターナショナルこども園」という保育施設の運営である、加計学園の件ですが、いずれこれも、国会などで追及されるかもしれません。
http://lite-ra.com/2017/03/post-2957.html


ということで、昨日の続きです。
第5の疑惑は、どうして森友学園だけがこのような特別扱いを受けたのか、という核心に関わる問題です。
 
その答えは、籠池理事長の教育方針が、日本会議などの極右勢力の望む方向と一致し、安倍夫妻をはじめ、これらの勢力が、こぞって協力したり応援したりしていたからです。
塚本幼稚園の異様で特殊な教育を、幼稚園だけにとどめず、小学校以上の学校教育に持ち込もうという計画が、今回の騒動の出発点ですが、
このような時代錯誤でおぞましい教育内容を良しとする勢力が、塚本幼稚園に総結集していました
 
そのことを、明瞭に示している事実があります。
それは、塚本幼稚園で行われていた、「教育講演会」です。
http://www.tukamotoyouchien.ed.jp/lecture/

このホームページには、
「お子さんの教育は、保護者の方々のしつけ、けじめに、非常に影響されます。
塚本幼稚園では、子供たちが、将来立派な人間として成長し、我が国を率先して引っ張って行ける人材を、共に育てるため、
保護者の方々にもご成長していただきたく、著名な先生をお呼びし、講演をしていただいております」と、講演会の目的が書かれていました。
対象は子供たちではなく「保護の方々」であり、「ご成長していただきたく、著名な先生をお呼びし」ているというわけです。
 
それでは、どのような「著名な先生」が呼ばれ、どのような話をしていたのでしょうか。
「過去の講演」として紹介されている主なものは、以下のようになっています。

平成28年11月19日
百田尚樹先生講演会
「日本危うし。将来を担う子供達の時代を見据えて〜現代日本にとって危うく足りないものとは〜」


平成26年4月26日
曽野綾子先生講演会
「人間を造るもの」

平成25年9月21日
平沼赳夫先生講演会
「私の人生、生き方、心の持ち方」

平成25年6月22日
青山繁晴先生講演会
「日本の出番をつくる」

平成25年5月25日
竹田恒泰先生講演会
「私の憲法論」

平成24年10月27日
渡部昇一先生講演会
「修身について」

平成24年5月12日
中西輝政先生講演会
「どうすれば、日本を良い国にできるのか」

平成23年11月3日
櫻井よしこ先生講演会
「日本よ、勁(つよ)き国となれ」

平成23年5月7日
武(ママ)田恒泰先生講演会
「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」

平成21年5月9日
田母神俊雄先生講演会
「国防理念なき日本民族の将来」

平成20年11月15日
中山成彬先生講演会
「日教組の影と功罪」

平成20年6月22日
米長邦雄先生講演会
「歴史と伝統、そして幸せの原点は家庭にあり」

このように、百田尚樹、曽野綾子、平沼赳夫、青山繁晴、竹田恒泰、渡部昇一、中西輝政、櫻井よしこ、田母神俊雄、中山成彬、米長邦雄などの名前がずらりと並んでいます。
これに安倍昭恵さんが加わり、安倍晋三さんも、このラインナップに仲間入りするはずでした。
 
実は、森友学園からの陳情要請を暴露して、渦中の人となった鴻池祥肇さんも、
2008年7月12日に、塚本幼稚園で開かれた「教育再生地方議員百人と市民の会」第10回定期総会で、基調講演をしていました。
まさに「右派論客」の総登場、という豪華さであり、「安倍夫妻と不愉快な仲間たち」の勢ぞろい、といったところでしょうか。
 
一幼稚園の講演会というには、「立派」すぎるメンバーであり、森友学園の「総裁・理事長」である籠池さんの、人脈と影響力のすごさをうかがい知ることできます。

注目されるのは、この講演会に、元NHK経営委員だった作家の百田尚樹さんが、名を連ねていることです。
NHKの関係者が関わっていたのは、百田さんだけではありません。
 
今もNHKの経営委員を務めている、長谷川三千子埼玉大学名誉教授、日本会議代表委員も顔を出しています。
長谷川さんは、昨年4月29日の『第11回「昭和の日」記念式典』で、基調講演を引き受けています。
 
そのテーマは、「神やぶれたまはず―昭和精神史を考える」というもので、パネルディスカッションのパネラーには百田尚樹、曾野綾子、青山繁晴、竹田恒泰など、右派の論客がズラリと並んでいました。
http://www.tukamotoyouchien.ed.jp/lecture/


塚本幼稚園は、ネトウヨ的な右派論客の巣窟だったのです。
その組織的な結びつきは日本会議であり、精神的な紐帯は教育勅語であり、掲げられたシンボルは安倍昭恵総理大臣夫人でした。
 
この幼稚園の何が支持され、評価されていたのかは、推薦の言葉を見れば一目瞭然です。
ホームページに掲載されていた、「推薦の声」を紹介しておきましょう。

中山成彬先生 衆議院議員(元文部科学大臣)
「私も、塚本幼稚園を訪問したときのことを、鮮明に覚えています。
園児の成長に合わせた、いろいろ画期的な取組に、感銘をうけました。
子供たちが暗唱した教育勅語や、その他の名文は、子供たちの成長につれ、人生の祈り節に、子供たちの良き同伴者として、励まし続けていくことでしょう。
幼児の頃の頭の柔らかい時に、人生の道案内になるような漢詩、美しい詩歌等を覚えさせることは、とても良いことだと考えます。
(中略)
子供たちの一生が幸せなものでありますように、持って生まれた可能性を、十分に開花させられる人生でありますように、心からお祈り致します」

田母神俊雄先生 軍事評論家 元航空自衛官 第29代航空幕僚長
「私は昨年、塚本幼稚園の父兄参観日に、幼稚園の教育の様子を見せていただきました。
教育勅語の暗唱や論語の授業、そろばん、ラグビーの練習などを見て、塚本幼稚園では、真に、日本人づくりの教育が実施されていることを、実感いたしました。
「三つ子の魂百まで」の諺があるとおり、幼児教育は、人格形成上極めて重要です。
籠池園長の明確な教育方針のもと、伸び伸びと育った園児の皆さんは、今後大きく成長してくれるでしょう。
国際化の時代にあって、日本人のアイデンティティーを持っておくことは、必要不可欠です。
ご父兄の皆様は、今後とも、誇りある日本人を育てることを目指し、子供たちの無限の可能性を、伸ばしてやって頂きたいと思います」

西村眞悟先生 衆議院議員 元防衛政務次官
「ここで過ごした三年間は、皆さんの生涯にとってまことに貴重です。
何故なら、幼い頃の思い出こそ、一生を貫く「力」だからです。
皆さんが、大きな声で読んだ論語の教え、また、教育勅語の尊い精神は、これから、楽しい時も、苦しい時も、悲しい時も、いつも生涯にわたって皆さんを支える、ありがたい「心の力」です。
この尊い教えを身につけた皆さんは、ご家族の宝であると同時に、日本の宝です。
皆さん、祖国日本への愛と、ご恩ある先生への感謝、友達への友情を忘れず頑張ってください」

竹田恒泰先生 慶應義塾大学 大学院法学研究科講師
「塚本幼稚園は、日本で最も素晴らしい幼稚園の一つです。
そのような素敵な幼稚園で、学ぶことができた卒園生の皆様、きっと立派な日本人になられるでしょう。
小学生になっても、これまで学んできた事を忘れず、しっかりと勉強してください。
勉強すれば何かが変わるはずです。
皆さまが、将来の日本を支える、強くて優しい大人に成長するよう、期待します」


 
このような思想的な背景があったからこそ、森友学園は評価され応援されていたのです。
これらの人々をはじめ、安倍夫妻のシンパシーを忖度する形で、様々な便宜が図られたのではないでしょうか。
 
もちろん、「安倍晋三記念小学校」という幻の命名や、「安倍昭恵名誉校長」という肩書は、このような配慮や便宜が求められる際には、最大限利用されたにちがいありません。
そのことによって、小学校設立の認可が容易になり、格安での用地取得が可能になり、戦前型軍国主義教育が是認されたとすれば、安倍夫妻の道義的責任は免れません

それでは、「画期的な取組に感銘をうけ」(中山成彬)、「真に日本人づくりの教育が実施」(田母神俊雄)、「教育勅語の尊い精神」(西村眞悟)、「日本で最も素晴らしい幼稚園の一つ」(竹田恒泰)などと絶賛されている塚本幼稚園の実態は、どのようなものだったのでしょうか。
次回は、この幼稚園での教育の実態に、迫ってみることにしましょう。


↑以上、転載おわり

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というわけで、森友学園に対する国有地払い下げについては、国会議員が関わっていることが明らかになってきました。
国会では、財務省や国交省はもちろんのこと、まともな日本語が話せないでんでん首相の、意味不明の答弁が飛び交うだけで、説明としては成り立っていません。
何より、隠さなければならないものの存在を誤魔化そうとするから、答にならないのです。
 
初めから、森友学園に国有地を売却することが決まっていた。
あるいは、森友学園に、安価で国有地を売却しなければならない、何らかの事情が生じた。

という疑念について、元ゼネコン土木技術者の立場から、わかりやすく書いてくださった記事があります。
理解しておきたい事柄ばかりですので、ぜひお読み下さい!

安倍政権の命取りに?
森友学園小学校の地下に眠る「最大のタブー」
=近藤駿介

【MONEY WOICE】2017年2月26日
http://www.mag2.com/p/money/34692/2

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さてここで、籠池理事長の長男・佳茂氏の証言の中に、自民党の先生方の名前が次々に出てきた、という記事を紹介します。

森友学園理事長長男「関係が深い自民党の先生の名前明かす」
【NEWS ポストセブン】2017年3月6日
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170306-00000002-pseven-soci&p=1

鴻池祥肇・元防災相が緊急会見で、「無礼者!とカネは突き返した」と言えば、安倍晋三・首相は国会で、「会ったこともない」と繰り返す。
国有地払下げ問題の疑惑拡大とともに、森友学園と“親交”があった政治家たちが、一斉に手の平を返すなか、
「あんなに応援したのに、政治家の先生方の物言いには納得がいきません」と怒る、新たな証言者が現われた。

森友学園が幼稚園児に教えている、君が代や軍歌の斉唱も、教育勅語の朗読も、「安倍首相ガンバレ」の激励を含めて、安倍首相の教育観と親和性が高い
だからこそ首相は、国会で、同学園の籠池泰典・理事長について、最初はこう激賞してみせたはずだ。

「いわば、私の考え方に、非常に共鳴している方でですね」
「妻から、森友学園の先生(籠池氏)の教育に対する熱意は素晴らしい、という話を聞いている」


ところが、森友学園批判が強まると、発言を一変させた。

「学校がやってることの詳細は、まったく承知していない」
「個人的には、一回もお会いした記憶はない」


さらには森友学園が、「安倍晋三記念小学校」の名称で新設する、小学校の寄付集めをしていたことについて、首相は、何度も断わったと説明したうえで、
「教育者の姿勢としていかがなものか」「この方は簡単に引き下がらない。非常にしつこい」と酷評した。
こうした首相の“豹変”に怒っているのが、籠池氏の長男・佳茂氏だ。

「父は、安倍先生の熱狂的な支持者なんです。
安倍政権ができた時には、日本という国が本当によくなると、本当に喜んでいた。
父の気持ちは、安倍先生にも伝わっていたと思います。
だから、父のことを、『立派な教育者だと聞いている』と仰った。

それがいまや、安倍先生から、『しつこい』とか、『教育者としていかがなものか』とまで言われ、
あれだけ一所懸命応援していた父が、どんなにショックを受けているかと思うと、黙っていられません」


佳茂氏は本誌のインタビューに応じ、安倍首相との面会から、日本会議との接点、稲田朋美・防衛相や山谷えり子・元拉致担当相との奇しき縁まで語った。


◆安倍先生とお会いしました

──安倍首相は、国会で、籠池理事長と会ったことがない、と説明している。

「父の代理で、私が安倍先生とお会いしました。
2012年9月の自民党総裁選の時に、安倍先生は、大阪で街頭演説をしたあと、リーガロイヤルホテルに向かいました。
私はホテルのロビーで待っていて、『籠池です。父の名代としてきました。くれぐれもよろしく伝えてくれと言われています。応援しています』と挨拶して、父の名刺を差し出したのです。

安倍先生は、父の名刺を、隣にいた秘書の方に渡されていました。
私は確かに、父の名代として、ご挨拶をしました。
安倍先生が、『会ったこともない』と言われるのはどういうことかと。
心にぶれがあるからなのでしょうか」


佳茂氏が、「これを見てください」と差し出した名刺には、〈衆議院議員 安倍晋三〉とある。
当時は総理退任後で、自民党も下野しており、安倍氏は、無役の“ヒラ議員”だった時期だ。

──会ったのは1度だけ?

「実は、その前に直接、電話をもらったことがあります。
父が、安倍先生を、幼稚園の講演会にお呼びしていたのが、安倍先生から急に、キャンセルになると、私の携帯電話にお詫びの連絡が入ったのです。
間に入ってくれた人が、父と間違えて、私の番号を教えたのではないでしょうか? 
『すみません。私は息子です。父のほうに電話をしてください』と、父の番号を伝えました」


──仲介者は誰か。

「よくわからないんです」

佳茂氏は、森友学園と安倍首相をつないだ「仲介者」については、頑なに口をつぐんだ。


◆山谷、稲田、中山との関係

──他の議員との関係はどうか。

「大学を卒業して、山谷えり子先生(第2次安倍内閣の拉致問題担当相)の事務所で、半年ほどカバン持ちをしました。
(落選中だった)山谷先生が、自民党から参院選の比例代表に出馬する頃です。
日本会議が、初めて選挙で推薦したのが山谷先生でしたから、椛島有三・日本会議事務総長に連れられて、東京の事務所で紹介されたのがきっかけです。

私が事務所に出入りしていたのは半年で、次に、東京で、連合系の労働組合の職員になりました。
父の名代で、安倍先生にお会いしたのはその後、大阪に戻って事業を始めた頃です」


山谷事務所に、佳茂氏がスタッフとして関わっていたのか確認すると、「事実ではございません」と回答。
双方の言い分は食い違っている。

──森友学園の園児が、自衛隊員に手作りの品を贈ったことに対して、籠池理事長は、稲田朋美・防衛相から、感謝状を受けている。

「稲田先生が、初めて政界に出馬されたときから、父は応援していました。
それなのに、今になって、稲田先生が感謝状取り消しも検討すると仰るなんて、ハシゴを外されたという思いはあります」


稲田事務所は、籠池理事長との関わりについて、
「どういった機会に会ったかは定かではありませんが、面識はありました。
が、とんでもないことをしつこく言ってくることなどがあり、無視をしていたら、稲田の私邸にFAXや電話を入れるようになったので、お付き合いは10年前に一切やめています」
と回答した。

──中山成彬・元文科相は、森友学園について、
〈園児に教育勅語を斉唱させている幼稚園ということで、視察したことがあるが、経営者自身が勅語の精神を理解していないようだ〉と、ツイッターで批判したが。

「中山成彬さんも講演にいらしたことがあり、その時には、参観して朝礼からみてもらって、どんな教育をしているのか、知っていたはず。
応援してくれていた一人だと思っていました。それが、いまでは手のひら返しですから」


中山氏が語る。

「10年ほど前、1度だけ、森友学園の幼稚園に視察に行った。
園児がワーワー言っているので、何を言っているのか分からなかったんだけど、それが教育勅語だったと。
講演した記憶はないが、理事長が、『自分は一生懸命に(こういう教育を)やっているんだけれど、ここは大阪だから、日教組の小学校に入ると、全然無駄になってしまうんだ』と、そういうことを仰っていたことは記憶しています」


いくら切り捨てようとも、過去の関係までは“なかったこと”にはできない、ということだ。
※週刊ポスト2017年3月17日号


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上の記事にも登場した稲田防衛相。

稲田防衛相「教育勅語の核の部分は取り戻すべき」
【NHK NEWS WEB】2017年3月8日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170308/k10010903641000.html

稲田防衛大臣は参議院予算委員会で、大阪の学校法人「森友学園」が運営する、幼稚園の教育内容に関連して、
「教育勅語の精神である親孝行など、核の部分は取り戻すべきだと考えており、道義国家を目指すべきだという考えに変わりはない」と述べました。

この中で、社民党の福島副党首は、大阪の学校法人、森友学園が運営する幼稚園で、園児に教育勅語を朗読させていたことに関連し、
「稲田防衛大臣は、過去に、月刊誌で、『教育勅語の精神を取り戻すべきだ』という趣旨の発言をしているが、その考え方に変わりはないか」と、ただしました。

これに対し、稲田防衛大臣は、
「10年以上前の、政治家個人としての意見を述べたもので、全く同じ意見を持っているわけでもない」と述べました。

一方で、稲田大臣は、
「教育勅語の精神である親孝行や、友だちを大切にすることなど、核の部分は今も大切なものとして維持しており、そこは取り戻すべきだと考えている」と述べました。

そして、
「教育勅語の精神である、日本が高い倫理観で、世界中から尊敬される道義国家を目指すべきだ、という考えは、今も変わっていない」と述べました。

また、稲田大臣は、
「教育勅語が戦前、戦争への道につながるなど、問題を起こしたという意識はあるか」と問われたのに対し、
「そういうような一面的な考え方はしていない」と述べました。

このほか、稲田大臣は、過去に大阪で開催した、みずからのパーティーに、学園の籠池理事長が出席していたものの、それ以降、籠池氏との接触はないと説明しました。


過去に教育勅語に賛同するコメントも

稲田防衛大臣は過去に、雑誌で、教育勅語に賛同するコメントを寄せていました。

平成18年に、月刊誌が企画した、自民党の国会議員の座談会で、「教育勅語の素読をしている幼稚園が大阪にある」と述べたうえで、
当時、文部科学省が、教育勅語を幼稚園で教えるのは不適当、としたことに対して、
文部科学省の担当者に、「教育勅語のどこがいけないのか」と、みずから問い合わせた
としています。

さらに占領政策で、日本の道徳や価値観が失われたとしたうえで、「教育勅語の精神は取り戻すべき」と発言しています。

また、平成23年には、別の月刊誌の中で、「いま国民が、日本の伝統的精神が集約された『教育勅語』を、求める機運にある」とコメントしていました。


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この道義国家こそが、日本会議や神社本庁が、一貫して目指しているものです。
この道義国家というのは何か。

日吉神社の宮司を務めておられる三輪隆裕さんが書かれた記事を、ここに転載させていただきます。
少し長いのですが、ぜひ時間を見つけて読んでください。

道義国家批判
【宮司のブログ】2016年7月31日
http://hiyoshikami.jp/hiyoshiblog/?p=333

今年(2016年)、7月13日、外国特派員協会での記者会見の席上、
日本会議会長の田久保忠衛氏は、「これからの日本は、道義国家を目指す」という発言をしている。
外国人記者も驚いたようだが、その理由は後述するとして、最近、各所で、道義国家という言葉を聞くようになった
安倍首相を礼賛する人々は、異口同音に、「『道義国家』日本の建設を目指すべき」と言う
もちろん、神社本庁が一貫して、「道義国家」を目指していることはご承知のとおりである。
 
この「道義国家」を、ネットで検索してみると、たくさん出てくるが、全て肯定的な賛成論ばかり。
ちなみに、「道義国家批判」を検索してみても、批判論はほとんど見られない。
日本の政治学者や法学者は、何をしているのかと言いたい。
巷間、「道義国家」が良いものであるかのように、世論が定着したら、責任は、学者たちにあると言いたい。
これほど、否定や批判が容易であるものを、どうして知らぬ顔をして見過ごしているのか?
 
そこで、今回は、この「道義国家」を詳細に吟味し、これがいかに危ない考えであるかを論証しておく。

■「道義」とは何か?
 
一般的には、道義とは、人としてふみ行うべき正しい道、道徳、道理、と解される。
 
明治の思想は、儒家神道と呼ばれる神儒一致思想に、深く影響された。
道義という言葉は、儒教に淵源を求めることができよう。
孔子は、「仁」を徳目の最上位に置き、孟子は、「仁と義」を最上とした。
2500年前の思想である。
孟子はまた、王覇の別を唱え、王道論の道筋をつけた。
日本人には、この「義」と「王道」が、殊の外好まれた。
「道義」とは義を行う生き方、「義」とは正しいこと、「正義」という意味である。
薩摩義士、赤穂義士、という風に使われた
 
一方、生活の場での大切な生き方として、道徳がある。
日本人が好む道徳の例として、教育勅語を参照してみる。
そこで謳われている徳目は、「孝」、「助」、「信」、「和」、「謹」、「慈」、「忠」、「智」、「学」、「尽」「遵」である。
これを、南総里見八犬伝に記された、儒教の八徳と比べてみる。
それは、「仁」、「義」、「礼」、「智」「信」、「忠」、「孝」、「悌」である。

共通しているのは、「孝」、「信」、「忠」、「智」である。
この他に、「助」は「悌」と同じ、と考えて良い。
 
極めて注目すべきは、教育勅語には、「義」が欠けていることだ。

当時は、国民が、国内で生きるための指針として、勅語が作られたので、敢えてこれを外したと思われる。
「義勇公に奉じ」という部分があるが、これは「忠義」の範疇であって、「正義を行え」という意味ではない。
「義」とは、正しいことを行う、という意味であり、何が正義であるか、ということは、人によって異なる
それを吟味しようとすれば、価値妥当性の議論につながる。
例えば、幕藩体制が悪である、と考える人々にとっては、その打倒が「義」となる。
明治体制が悪である、と考える人々にとっては、その打倒が「義」となる。
これではまずいので、「義」を外して「遵」(法)を入れた、と考えられる。
 
例えば、大川周明は、1925年、「道義国家の原理」を発表した。
ここでは、個人の自我と国家が対立する場合を想定し、
「今日の国家が、最早、国民道徳の客観的実現として是認せらるべき」と説いた。(帝国日本の「道義国家」論と「公共性」—姜海守より引用)
すなわち、国民意識と国家が、共通の道徳によって秩序づけられるべきだ、と説いたのだ。
これは、国民意識に基づく、政府の打倒を是認する思想である。
 
従って、政府は、「義」という徳目の扱いには、慎重であった。
1937年発行の「國體の本義」の中にも、「道義」という単語は見当たらない。
そして、1941年発行の「臣民の道」の中に初めて、「道義国家」という単語が、大日本帝國が正義を行う国である、とする文脈の中で使われた
そこでは、
「世界史の転換は、旧秩序世界の崩壊を、必然の帰趨たらしむるに至った。
ここに我が国は、道義による世界新秩序の、建設の端を開いたのである」
と記されている。

これは、当時の法哲学者である尾高朝雄の
「道義は国家の理念であり、国家は道義の実現を使命とする人間共同体である」という主張が、大きな影響を与えていたと思われる。(帝国日本の「道義国家」論と「公共性」—姜海守を参照)
 
すなわち、「道義国家」とは、国家を内的に秩序立てるロジックではなく、国家の行動の正当性を表明するためのロジック、として使用された
 
しかし、現在、一般に流布している教育勅語の、現代語訳を見ると、
「朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ」という冒頭の部分が、
「私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます」となっている。
ここでは、「道義国家」という概念が、国家の内的な枠組みを示すもの、として使用されている。
 
ネットの中での「道義国家」も、田久保氏の「道義国家」も同じである。
まさか、日本が、世界を道義によって新しく秩序立てる使命を持つ、などと主張されたつもりはないであろう。
ここで、誰がどのようにして、そのような戦前と異なる用法を導いたのかは、知る由もない。
 
しかし、ここでは、現実に使用されている「道義国家」という意味合いにおいて、批判的考察をしてみよう。
 
この場合、「道義」とは、単に正義を行うという意味にとどまらず、教育勅語に記されたような、道徳の徳目を全て実践するという意味に捉えることが、適切と思われる。

「道義国家」とは、そのような道徳的な国民で満たされた国家であり、対外的にも、そのような徳目に沿って振る舞う国家である、とするのが適切であろう。
 
道徳で人の行動を律するというのは、古代から存在する考え方だ。
孔子や孟子が説いた徳治主義というのは、国民を徳によって治める、つまり、国民を一定の道徳に従わせることによって秩序を得よう、とする社会システムだ。
 
では、どのようにして、道徳を守らせるか?
法律で罰則を定めるか?

しかし、道徳とは漠然としたもので、刑罰を定めて強制する対象としては、極めて不適切なものだ。

例えば、「親孝行」という道徳を守らなかった人に、刑罰を加えるとして、どのように、具体的に、罪の定義をするのか?
子が親にたてついた場合、禁固刑を定めるのか?
程度に応じて量刑を定めるのか?
全ての徳目に対して、そのように定めることは、現実的に不可能だ。

せいぜい出来ることは、尊属殺人を重罪とするようなことだ。
 
では、実際は、不道徳な行いに対して、どのように規制を加えるのか?

一例をあげよう。
前東京都知事の舛添氏は、政治資金の私的流用の不道徳性を追求されて、知事を辞職した。
しかし、彼は、法律に違反したわけではない。
その不道徳性を、あらゆる世論によって断罪されて、辞任に追い込まれたのだ。
民主的に言えば、これはあってはならないことだ。
問題とすべきは政治資金規正法の不備であり、その改正が求められるべきだ。
そして、次の知事選挙で落選して、失職するのが適切であった。
しかし、世論は、彼の不道徳性を非難し、彼を辞任に追い込んだ。
このように、不道徳を規制するものは、人々の非難であり、世論の非難である。
 
従って、道徳で規律を守ろうとする社会は、必然的に、同じような価値観を持つ国民を作り上げ、異論の人物を世論によって排除しようとする

そこには、思想、表現の自由など存在しない
個性は世間に埋没し、右へ倣えの国民性となる
例えば、国家経済が破綻に瀕したとしても、国民は皆で我慢し、この困難を乗り越えるべきだと説かれる
国家に対する批判は、不道徳なものとして排除される
もちろん戦争には、国家総動員で、これに当たらなければならないとされる
そして、道徳は、本来、国政を司る人々も、共通に守らなければならないものであるが、彼らは道徳にとらわれない。
なぜなら、世論を誘導するメディアは、権力に媚びるので、真の政治支配層を非難することはできないからだ。
さらに、道徳は、法的に定められるものではないので、権力者たちを道徳に従わせる術はない
このような国民に対する一方的な倫理の強制は、まさしくかっての共産国家と同じだ。
 
指導層は道徳を守らない、ということは、現在、「道義国家」を実現しようとしている人々の言動を観察すれば、十分に理解できる。
例えば、
櫻井よしこ氏や百地章氏は、緊急事態法の成立を促すために、
人々に、東日本大震災の折は、ガソリンが緊急車両に行き渡らなかったために、救える人も救えなかった、という嘘をつき続けている

憲法改正をPRする映画を作っている百田尚樹氏は、映画の中で、白州次郎の「今に見ていろ」という気持ちを抑えきれずに云々というくだりを、
日本国憲法は米国に押しつけられた憲法で、白州は悔しい気持ちでそれを受け止めた、とする証拠として挙げている

しかし、当の白洲次郎は、その著書「プリンシプルのない日本」の中で、以下のように記している。
「戦争放棄の条項など、その圧巻である。
押しつけられようが、そうでなかろうが、いいものはいいと率直に受け入れるべきではないだろうか」
彼は、日本国憲法を喜んだ
のである。
何故か?
あの時代状況にあって、戦争放棄条項は、アメリカからの軍事力の拠出の要請を断り、経済発展に資本を集中するために、実に便利な条項であったからだ。
 
このように、「道義国家」の実現を主導する人々は、「信」を持っていない
彼らは、「道義国家」を実現することによって、唯々諾々と、為政者の命令に従う国民を得ることを、真の目的としている
 
本来、「道徳」とは、古代から近代化が始まるまでの、前近代社会において、人々の秩序を維持する装置の一つとして、人類が持っていたものだ。
社会が大規模になるにつれ、法律が道徳や慣習に代わって、人々の秩序を守る最善の手段となった
近代化以降、人間は自由である、という思想が発達し、慣習や道徳で、一つの方向へ人々をまとめていく考えは、影を潜め、
代わって、自由な人々を規制する装置としての、近代法が整備された

人々は平等であり、法は平等に適用されなければならないので、為政者をも法で縛る、立憲主義が成立したのだ。
 
これに対し、道徳は、為政者が、国民を柔らかく拘束する装置として働く。
しかし、時に、特定の項目が、法律によって厳しく国民に適用された時には、世論と相俟って、猛威を振るう
戦前の治安維持法が、その良い例である。

一方、道徳は、為政者には決して適用されない
なぜなら、適用する法的な強制力がないからだ。
もちろん、為政者を縛る法律を、為政者自身が作るわけがない
そして、為政者はいつも、自分たちが道徳的であるという嘘を主張する
 
国民は、為政者が、道徳的に完成された人格であると思い込まされ、国家の指導に、盲目的に追随するように馴らされていく
 
かえりみれば、戦中に、道徳、道徳と騒いだ人達の中に、どれだけ道徳的にまともな人々がいたか、甚だ疑問だ。
彼らの作り出すのは、「道徳」によって、国民を一定の価値観の中に押し込め、自分たちは不道徳な行いを自由に行い、好き勝手に国家を弄ぶ社会システムである。
最も、自分たちが不道徳であるという自覚が、あったかどうかは定かではない。
現代の櫻井氏も百地氏も百田氏も、自分が不道徳であるとは自覚していまい
 
儒者は、まつりごとの要諦として、「民はよらしむべし、知らしむべからず」と説いた
国民は従わせることが大事で、余分な情報を与えてはならない、ということである。

今、日本で起きようとしているのは、そのような、2500年前に主張された体制への変化だ。
常識では考えにくいことだが、本当である。
 
日本は、成熟した民主主義と市場経済を持ち、基本的人権を尊重する国である、と信じられていたが、
どうも、昨今の日本国民の意思は、そうではないようである。
外国特派員が心配するわけだ。
 
最後に、「道義国家」が外国特派員に驚かれた理由を記す。
「道義国家」をそのまま英語に訳すと、「MORAL COUNTRY」となる。
英語のこの概念は、民主主義と基本的人権の尊重が、最も発達している国、といった意味だ。
日本において、現在、国民主権や基本的人権の尊重や、民主主義が危機に瀕していると理解して、田久保氏の質問に当たった外国特派員が驚いたのは、当前であった。
 
今一度いうが、「MORAL」とは、人類が得た共通価値、基本的人権の尊重、民主主義の成熟、社会的弱者に対するケア、こういったものがMORALだ。
 
教育勅語に記された道徳は、前近代の道徳であり、それ自体は、決して否定されるものではない。
しかし、肯定されるためには、
第一に、
それが権力者、為政者を含む全国民に、遵守されるものでなければならないが、それを保証する合理的な方策はない
第二に、
道徳というものは、「義」の例でも示したように、多義性、相対性があることが多い
常にそれを意識し、総合的な視野に立って、道徳性の有無を判断すべきである。
そして最後に、
最も重要なことは、旧来の道徳は、現代の新しいMORALの下位に置かれるものであることが必要である。
すなわち、国民主権と基本的人権の尊重を柱とする、民主主義に基づく法体系によって、社会システムが成立していることが、必須の要件となる。


******* ******* ******* 

このように、「道義国家」の実現を主導する人々は、「信」を持っていない
彼らは、「道義国家」を実現することによって、唯々諾々と、為政者の命令に従う国民を得ることを、真の目的としている

神社本庁や日本会議が目指す『道義国家』の実現を、ここで食い止めなければいけません。
森友学園問題の発覚は、日本社会が直面している危機を知らしめてくれた、絶好のチャンスなのですから。
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今度は今治で36億円?!これを機会に、日本会議や神道政治連盟なるものを、政治家から剥がさせよう!

2017年03月02日 | 日本とわたし
鴻池氏が暴露した、森友学園の籠池理事長の陳情の様子は、いろいろな媒体で報道されていますが、
鴻池氏のこの調子のいい証言が、わたしにはどうも、はいそうですかと受け取れないのです。

『「うちは不動産屋と違うぞ」と断るように伝えていた。
でも、籠池サイドが「どうしても会いたい」というので、2014年の4月に、議員会館で5分だけ会った。
その時に、財務省(か何か知らないがー鴻池氏の言い方)にお願いして欲しいと、こんにゃく(これも鴻池氏の表現)を差し出した。
一瞬でカネだとわかったので、受け取らずに、『無礼者!政治家のツラをゼニで叩くようなのは教育者と違う、帰れ!」と言って投げ返した』

でも、鴻池氏は、森友学園から、20万円の献金は受け取っていました。
そして彼は、安倍首相と同じように、超保守思想の持ち主で、日本会議や創生日本にも所属しており、
籠池氏が園長を務める塚本幼稚園で、園児に教育勅語を暗唱させるなどの教育を行なっていることは、今もとても評価しているのです。
「子供たちの態度は素晴らしかった。教育勅語を全員で言ったりね。思想的にも私に合うなと思います」
なんて言ってね。



籠池理事長は日本会議の大阪支部の運営委員です。
日本会議国会議員懇談会には、280人超の議員が参加しています。
もちろん、安倍政権の閣僚や鴻池氏などは、その中でも重鎮という立場になります。
日本会議は、あらゆる政治家とつながっている、と言っても過言ではない状態にあります。
この異常な状態をなんとかしなければ、これからもまた、同じようなことが起こり続けると思います。
だから、この件をきっかけにして、日本会議や神道政治連盟なるものを、政治家から剥がさなければなりません。



鴻池氏は、共産党の小池議員の徹底した調査によってあぶり出され、黙っていられなくなって会見を開いたのです。
黙っていられるなら今でも黙っていただろうと思います。







彼の会見から、政治家が関係していることが明らかになり、やっとキーパーソンだと思われる人間の名前が出てきました。
それが、財務省前理財局長 迫田英典(現国税庁長官・長州出身)氏です。



↓以下、写真以外は、【ネットゲリラ】http://my.shadowcity.jp/2017/02/201593.htmlさんより引用させていただきました。

2015年9月3日から5日までの3日間。
怪しげな安倍首相の行動と、首相夫人の名誉校長就任挨拶。
迫田氏は「面会記録を破棄した」そうですが、首相動向までは消せませんから。

2015年9月3日
12:03 国会発
12:06 官邸着
14:02 内閣府の松山健士事務次官、黒羽亮輔賞勲局長
14:17 財務省の岡本薫明官房長、迫田英典理財局長
https://twitter.com/ishtarist/status/835289403169759234

2015年9月4日
午前10時~12時 近畿財務局9階で 森友学園の工事関係者と近畿財務局池田統括管理官と大阪航空局の担当者が異例の面会
業者から相場の10倍の撤去費用が示されるなど、土地売却費用についての交渉もなされる。(共産党宮本議員の国会質疑)

同日、安保法案の審議があるのに、異例にも安倍首相は審議を放り出し、大阪を訪れテレビ出演
参院委員長が不快感を示した日。

10:47 羽田空港
11:58 伊丹空港着
12:39 読売TV
13:30 収録
15:03 出演
https://twitter.com/nukaboko/status/835122144111546369

同日、森友への建物の補助金6000万超も、タイミングよく決定



その翌日(2015年9月5日)午前に、安倍昭恵氏が、塚本幼稚園で名誉校長就任記念講演

その後、迫田英典氏は、森友との疑惑の売買契約締結とほぼ同時に、国税庁長官に御褒美抜擢

******* ******* ******* *******

まあだから、国会でも、答えが一貫しないのでしょう。


でも、彼なんてまだまだまとも。
チンピラ閣僚のふざけた答弁と態度に怒った小池議員の、胸のすくような抗議を、ちょっとオマケで載せておきます。

小池氏:
「自分たちで廃棄しておいて、悪魔の証明だという。野党に立証責任がという。
国民の財産8億円も失っておいて、説明責任はあなたがたにあるんですよ」

安倍氏:
「我が党の議員が関わったということになればk本人に説明責任を果たさせるが、私は全く関わりない」

小池氏:
「テレビの評論家じゃない。あなたは責任者だ‼️」


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で、今日また、夫婦揃ってワンパターンの、今度は36億円をタダにしてやった?!という事件が表に出てきました。
そしてこの昭恵夫人というのは、よほど名誉ナンタラというのがお好きなのでしょう。
ここでもやっていたようです。

安倍首相夫人が、神戸の保育施設訪問 英語教育テーマに講演
http://www.sankei.com/region/news/150920/rgn1509200023-n1.html

安倍晋三首相の昭恵夫人は19日、神戸市東灘区の認可外保育施設「御影インターナショナルこども園」を訪問し、
集まった保護者ら約60人を前に、「日本の英語教育」などをテーマに講演を行った。

同園によると、安倍首相は、同園を運営する学校法人加計学園の加計孝太郎理事長と古くからの友人で、
同学園のグローバル教育に携わってきた、昭恵夫人の名誉園長就任を受け、講演が実現した。

この日、3~4歳の園児ら12人が、ピアノの伴奏に合わせ、英語で童謡「ドレミの歌」を元気よく歌い、花束を手渡して昭恵夫人の訪問を歓迎。
昭恵夫人は、日本の英語教育について、「英語で自分の思いや意見をいえる人材が育ってほしい」と話した。

昭恵夫人は、参院本会議で成立した安全保障関連法にも触れ、「日本が自立するための一歩になる」と語った



日本の英語教育をテーマにした講演で、しかも園児や親御さんを前にして、安全保証関連法について語る?
思いっきり連携してますよね、私人じゃないですよねこれ。
で、この、安倍首相と古くからの友人だという加計さんが、36億円をタダにしてもらった、という人物です。

この件については、下記の記事をお読みください。

安倍首相に“第二の森友学園”疑惑! 親友が経営、昭恵夫人が名誉園長の学校法人に特区指定、37億の土地がタダに
【LITERA】2017.03.02
http://lite-ra.com/2017/03/post-2957.html


52年ぶり獣医学部新設認定
【ロイター】2017.01.20
http://jp.reuters.com/article/idJP2017012001001055



政府は20日、地域限定で規制を緩和する国家戦略特区の区域会議を開き、愛媛県今治市に大学の獣医学部を新設することを含む、特区を活用した新たな事業計画を認定した。
獣医学部の新設は、1996年以来約52年ぶりで、四国では初めて
獣医師を育成する体制を整え、最先端の創薬研究や、地域での感染症の水際対策に役立てる。

獣医学部は2018年4月、岡山理科大の獣医学部として、同大などを運営する学校法人加計学園(岡山市)が、今治市に開設する予定となっている。
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あなたの『暮らしパズル』には『政治ピース』がちゃんとはまっていますか?

2017年03月02日 | ひとりごと
そろそろわたしたちは、気づかなければならない。

わたしたちは働いてお金を稼ぎ、税金を払う。
わたしたちが納めた税金は、『国民の「健康で豊かな生活」を実現するために、国や地方公共団体が行う活動の財源となる』と信じて。
国や地方公共団体が行う活動は、わたしたちにとって良きことであるはずだと信じて。

わたしたちは、一人では生きていけない。
わたしたち一人一人が生きる『社会』のシステムを、潤滑に動かしていかなければならない。
だから『税金』は、いわゆる『会費』のようなものだと教えられた。

そんな税金だから、きっときちんと使われているのだろう。
政治家は、わたしたちのための政治をしてくれるのだろう。
国は、国民であるわたしたちを、守ってくれるのだろう。

そんなふうに、のんきに、無邪気に、いい大人になるまで信じていた。

でも、世の中は相当に、ひどいことになっている。
人殺しをするために、一握りの連中の欲望を叶えるために、税金は湯水のように使われて消えている。
そのことに、わたしたちは怒らなければならない。
そのことを、わたしたちは正さなければならない。

前に一度、暮らしのパズルの中には、『政治』というピースがあると書いた。
アメリカは今、トランプ政権に対峙して、『政治』ピースを暮らしのパズルにはめ込んだ人が、ぐんぐんと増えてきた。
トランプ政権を支持する議員や知事の事務所に出向き、町議会に出向き、議員や知事が自分たちの前に立ち、話をちゃんと聞くまで粘り強く声を上げている。
何度要請しても姿を現さない議員の顔写真を、指名手配の文句と一緒にラベルにして、スーパーの牛乳に貼り付けた町もある。
みんな本気だ。
大きな都市も、小さな町や村も、本気で『政治』を暮らしの中にはめ込んだ人が、それぞれのやり方で行動している。

去年の11月に日本に帰省した時、テレビではずっと、韓国で起こっている大掛かりなデモのことを報道していた。
みんな怒っていた。

安倍政権と日本会議の連中とが、お互いの利権や金や権力を使い、やりたい放題してきたことに、どうしてもっと怒らないのかな。
税金だけじゃなくて、わたしたちみんなの共有の財産を、好きなように売ったり買ったりしてきた人たちに、バカヤロウ!と叱りつけたくないのかな。
テレビや新聞に、こりゃちゃんと調べないといかんな、と焦らせるぐらいの怒りを示さないと。
国会の場で、意味不明のゲスな笑いを浮かべたり、意味不明の妄想だらけの答弁で切り抜けようとしてるバカものどもに、そんな態度は許さないという姿勢を示さないと。

そのためにも、もっともっと、暮らしのパズルの『政治』ピースを手に取って、パチンとはめ込む勇気を持つ人が、増えていって欲しい。
はめるまではなんとなく怖くて、なんとなく億劫で、だからいつも後回しにしてしまうのだけど、
はめてしまうと、『政治』のピースが、どれだけ暮らしのパズルにとって大事なものであったかがすぐにわかる。

******* ******* ******* *******

まさか、あなた、こんなでっかい穴を空けたの?


そんなわけないよねと思うけど、感慨深げに穴を見つめてじっとしているキツツキさんを見たら、もしや…と思えないこともない。




******* ******* ******* *******

先週の日曜日のアカデミー賞の授賞式では、司会者のサラリとした政権批判に、何回もニヤリとした。
受賞者の国籍も多様だった。
トランプ氏の大統領令に反発して、欠席した受賞者もいた。
ドレスのベルトに、抗議のメッセージを縫い込んできた女優もいた。
まあでも、最後の最後で、多分スタッフのミスで、本当は『ムーンライト』だった最優秀作品賞が『ラ・ラ・ランド』と発表された時のドタバタで、それまでの気分がぶっ飛んでしまったのだけど…。
監督が受賞の喜びと感謝を述べようとしていた時、突然現れたスタッフの動きと、ステージ上で喜びを身体中で表していた人たちの違和感。
でも、全てがわかってからの、アカデミー賞を取り損ねた監督の態度は、とても好感が持てるものだった。
日本でも、有名と言われる人たちが、もっともっと『政治』ピースを手に持って、自分の意見をはっきり公言して欲しい。

さて、毎晩のように、Braking News(多分、日本語だと速報)という文字が目に入ってくるニュース番組。
国家安全保障担当のマイケル・フリン大統領補佐官が辞任して、まだ間もない今夜、今度はジェフ・セッションズ司法長官が辞任した、という報道があった。
民主党からは、ずっと前から、特別検察官に捜査を求める声が高まっていたのだけども、とうとう今夜は、共和党が捜査をすることを認めたと言っていた。

お茶の間でも職場でも、学校でも、もっと言ったらうちのレッスン室でも、『政治』ピースを手に持って、みんながあれやこれやと話している。
小学生も中学生も高校生も、堂々と意見を言う。

こういう人たちが張る根っこが、うんと広がっていくといいな。

おまけのまっくろくろすけ写真
ボク、とうちゃんの靴、好っきゃねん。
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籠池氏、安倍昭恵氏の国会証人喚問をしなさい!

2017年03月01日 | 日本とわたし
うわぁ〜!!ズブズブ!!ドロドロ!!




















ほんでもって、ごり押しされてイヤイヤ名誉校長を引き受けさせられたと、夫の安倍晋三が証言してるこの人は、









と、絶賛しまくっていました。

さらに今日、菅野完さんが取材して、こんなことを教えてくださいました。

まとめて言うとや。
塚本幼稚園が使ってるテキスト(一部800円)の、発行元の鈴蘭会ってのはやな、安倍昭恵がこれまた名誉会長を務めとる団体なわけや。
これ、昭恵さん、どない説明すんの?






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安倍昭恵氏は5人の秘書(年収秘書総額2800万円)がいるほぼ公人です。国会に呼んで質してください!

2017年03月01日 | 日本とわたし
これまでにも、散々みっともない姿をさらけ出してきた安倍首相ですが、これはもういけません。
あからさまに、自分の中にやましい気持ちがあることを、自ら証明しているのですから。
こんな人物が首相であってはなりません。
早々に国会から、議員という職務から、退いていただきましょう。

















ただ事実関係をはっきりするために質問したことに対して、この反応っぷり。
犯罪者扱いって…彼自身の中で、犯罪者になってしまっているのでしょうね。
だから、普通の質問が尋問のように聞こえてしまう。
ほんとみっともない。

では、安倍昭恵なる人物が、私人であるのか。
安倍昭恵内閣総理大臣夫人という立場が、一介の私人と言い切れるのか。

↓以下は、2年前に書かれた記事です。

「安倍昭恵」総理夫人を支える霞が関女性官僚5人衆の年収総計〈週刊新潮〉
【週刊新潮】2015年6月25日
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150630-00010002-shincho-pol

「楽しんでやらなきゃ、何事も身につきはしません」。
シェイクスピアの戯曲『じゃじゃ馬ならし』のセリフに倣ったのか、安倍晋三総理夫人の昭恵さん(53)は、梅雨空を気にする様子も見せずに、ファーストレディとして東奔西走中だ。
そんな彼女を支えるのは、霞が関の女性官僚5人衆。
休日も返上でアッキーに付き従う、彼女たちの年収総計とは。

*** *** *** *** *** *** *** *** 

高いか安いか、総額2880万円也――。
人事院勧告などの資料による、昭恵さんの専属スタッフ5人にかかる人件費である。

「彼女たちは“総理夫人付き”と呼ばれ、官邸の5階に専用の部屋を持っています。
主な業務は、昭恵さんのスケジュール管理や、移動手段の確保、関係各所への事務連絡など。
役割は、国会議員の秘書とほとんど変わりませんが、ここまで多くの総理夫人専属スタッフが付いたのは、過去にも例がありません


とは、さる官邸スタッフ。

「全員が出向者で、内訳は経産省から2人、外務省からが3人です。
普段は、経産省の2人が、昭恵さんと行動を共にしており、外務省の3人は、昭恵さんが外国の要人を接待したり、海外を訪問する時に加わります」

出向元が経産省と外務省に限られた理由は、

「安倍総理が、自ら信頼する、経産省出身の今井尚哉政務秘書官に、職員の派遣を要請したこと。
更に、外務省職員が、外交儀礼に通じている点が重視されました」(同)

つまり、平均年収580万円の女性官僚たちは、昭恵さんの「お目付け役兼教育係」でもあるという。


******* ******* ******* *******


ふむ…で、この5人の女性官僚たちに支払われる2880万円は、いったいどこから支払われているのでしょう。
こんなふうに、スケジュール管理や移動手段の確保、関係各所への事務連絡なんてのをやってもらってる、いわゆる秘書が5人もいる人のどこが私人なんでしょうかね。


******* ******* ******* *******

ほんでもってこの写真です。
社会教育費、という欄の概要をよく見てください。


これは、塚本幼稚園幼児教育学園PTAの、平成27年度の収支決算報告書です。
27年度予算の支出の部で、社会教育費として、「9/5 首相夫人安倍昭恵先生」への支払いが書き込まれています。

******* ******* ******* *******


森友学園問題で、安倍首相の“虚偽答弁”が次々発覚!
「妻は報酬を受け取っていない」と言ってたのに、昭恵夫人への支払記録

【LITERA】2017年2月28日
http://lite-ra.com/2017/02/post-2953.html

連日、国会で追及されている、学校法人森友学園の国有地格安払い下げ問題。
新たな疑惑がどんどん明るみに出ているが、同時に次々と判明しているのが、安倍首相の“虚偽答弁”だ。
 
28日の国会でも、またひとつ、安倍首相の嘘がばれた。
前日、27日の衆院予算委で、安倍首相は、昭恵夫人が瑞穂の国記念小學院(「安倍晋三記念小学校」)の名誉校長就任や、森友学園が営む塚本幼稚園での講演の対価としての、金銭受け取りの有無を尋ねられ、
「報酬も講演料もまったく受け取っていないと聞いています」と繰り返した
つまり、名誉校長になることで利益を得ていない、昭恵夫人は潔白だ、われわれは単に名前を使われた被害者だ、と言っていたのだ。
 
ところがだ。
今日の参院予算委では、民進党の舟山康江議員が、資料に基づくこんな事実を暴露した。
それは、塚本幼稚園の元保護者から入手した「PTAの収支決算報告書」には、「15年9月5日 首相夫人安倍昭恵先生」との記載があり、「社会教育費」として支出がなされていたというもの。
安倍首相は、
「私は(文書を)まったく承知していない」「それ公資料なんですか」と、弁明するのがやっとだった。

前日の発言は、森友学園側との関係を切ろうという腹で吐いた、デマカセだったことがばれてしまったのだ。
 
首相の“虚偽答弁疑惑”は、これだけではない。
周知の通り、安倍首相は当初、
「(森友学園の籠池泰典理事長は)私の考え方に非常に共鳴している方」
「妻から、森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしい、という話を聞いている」
と言っていた。

だが、国有地売買の不正疑惑が次から次へと浮上すると、一転して、
「学校がやってることの詳細はまったく承知していない」
「(籠池氏は)非常にしつこい」
「個人的に会ったことは1回もない」
などと、
森友学園と籠池理事長を突き放す発言を連発。
露骨なまでの尻尾切りをし始めた。
 
しかし、安倍首相の言う「籠池理事長とは面識はない」との主張じたいが、実はかなり怪しいのだ。
実際、籠池理事長は、今から約2年前の雑誌の対談で、安倍氏の首相再登板を、「奇跡ですよ、あの復活は」と絶賛した上で、こう自慢げに語っていた。
「安倍総理には、当園に足を運んでいただいたこともあり、本当に応援させていただいてます」(「致知」15年4月号/致知出版)

もちろん、あの言っていることがコロコロ変わる理事長のことだ。
2年前の対談時には、自分を大きく見せるために、法螺を吹いていた可能性はあるだろう。
しかし、今回の国有地払い下げが大問題になったあとも、籠池理事長は、安倍首相との関係について、こう具体的に証言しているのだ。
発売中の「週刊朝日」(朝日新聞出版)3月10日号では、取材に対しこう語っている。

「5年ぐらい前に、PTAの紹介で知り合った。
首相になられる前で、昭恵夫人と先に知り合って、小学校の見学に来てもらい、住吉大社にもご一緒させていただいた。
総裁選に出られなければ、安倍晋三記念小学校になっていたかもしれない」
 
ちなみに、大阪府の住吉大社は、全国の住吉神社の総本山で、安倍首相も、地元・下関の住吉神社を、何度も参拝している。
渦中の籠池理事長が、ここまで言っているにもかかわらず、安倍首相と本当に面識がないというのは、ちょっと考えにくい。
いや、というより、安倍首相は、昭恵夫人が小学校の名誉校長に就任することは承知していた、と国会で認めている。
時の総理大臣が、一度も理事長に会ったことがないのに、妻が名誉校長につくことを承諾するなど、あり得ないだろう。
 
しかも、安倍首相が説明する昭恵夫人の名誉校長就任の経緯は、誰がどう見ても不自然すぎる。
安倍首相の言い分によれば、昭恵夫人は、2015年に、瑞穂の國記念小学院設立を記念する講演会に呼ばれた。
そして、講演の直前に、「名誉校長になってください」と籠池理事長から頼まれ、断りきれなかったという。
ようは、「私の妻は、名誉校長を嫌がったが強要されたんですよ」と、同情を誘おうというわけだ。
 
しかし、当時の昭恵夫人の様子を確認すると、これもかなり無理のあるストーリーとしか言いようがない。
仮に、昭恵夫人が、イヤイヤ名誉校長にさせられたのならば、少なくとも、籠池氏や森友学園の宣伝などしないだろう。
ところが、昭恵夫人は、森友学園で講演をした15年9月5日、Facebookで、
〈大阪の塚本幼稚園にて講演。
園児達は大変お行儀が良く元気です。
毎朝君が代を歌い、教育勅語、論語や大学などを暗唱〉と報告した上で、
さらに、塚本幼稚園のURLを貼り付けていた

これは、明らかに積極的な宣伝行為。
相当な好意がなければ、ファーストレディがここまでしないはずだ。

実際、この塚本幼稚園での講演では、
「普通の公立学校の教育を受けると、せっかくここ(塚本幼稚園)で芯ができたものが、(公立の)学校に入った途端に揺らいでしまう」と、公立学校の教育を否定するほど礼賛していた
やはり、その直前に、無理やり名誉校長にさせられた人間の発言とは、到底思えない。
 
また、15年1月8日に配信された「産経ニュース」は、昭恵夫人が、14年4月に、塚本幼稚園を訪問した際の様子を、このようにレポートしている。

昭恵夫人は昨年4月、同園の視察と教職員研修のため訪れたとき、鼓笛隊の規律正しいふるまいに感動の声を上げた。
さらに、籠池園長から、「安倍首相ってどんな人ですか?」と問いかけられた園児らが、「日本を守ってくれる人」と答える姿を見て、涙を浮かべ、言葉を詰まらせながらこう話したという。
「ありがとう。(安倍首相に)ちゃんと伝えます」

 
つまるところ、Facebookでの宣伝行為にせよ、講演会で大絶賛したことにせよ、幼稚園訪問時に落涙していたことにせよ、これらから導かれるのは、昭恵夫人が森友学園の教育方針に心から賛同していたという事実に他ならない
 
とすれば、やはり真相はこうではないか。

昭恵夫人は、強く共感する籠池理事長から、名誉校長就任の依頼を嬉々として引き受けた
ところが、このことを国会で追及された安倍首相は、籠池理事長との関係性を隠すために、“イヤイヤ名誉校長にさせられた”という架空の話をでっち上げたのだ。
そう考えなければ、あまりにも、籠池理事長や昭恵夫人の言動と整合性がつかない。
 
周知の通り、昭恵夫人は、問題が発覚後、森友学園について無言を貫いている。
野党は、当事者である籠池理事長や迫田英典・前理財局長の参考人招致を求めているが、昭恵夫人にも国会で喋ってもらわなければならないだろう。
もちろん、証人喚問で、もし虚偽の言明をすれば、昭恵夫人は偽証罪に問われる可能性がある。
国民の知る権利のために、安倍首相の虚偽答弁疑惑を、とことん追及しなければならない。
(編集部)


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昭恵夫人が涙 新映像入手
【FNNニュース】2017年3月1日
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170301-00000247-fnn-soci

子どもたちの言葉に思わず涙。
昭恵夫人が森友学園を訪れた際の、新たな映像を入手した。

2014年4月、森友学園が運営する幼稚園で、園児たちが、
「日本国、日本国のために活躍されている安倍晋三内閣総理大臣を、一生懸命支えていらっしゃる昭恵夫人、本当にありがとうございます。
ぼくたち・わたしたちも頑張りますので、昭恵夫人も頑張ってください」と話すと、
安倍昭恵夫人は、「感動しちゃいました」と話していた。

子どもたちの言葉に、涙を見せる女性、安倍首相の妻・昭恵夫人。

FNNは、2014年4月、昭恵夫人が、渦中の森友学園が運営する幼稚園を、訪問した時の映像を入手した。
その隣には、森友学園の籠池泰典理事長の姿もある。

籠池理事長
「中国から、何? 言って」

園児
「中国から鉄砲とかくるけど、ぜったい日本を守ろう」

籠池理事長
「安倍総理大臣を応援してあげてくださいよ!」

園児「はい!」

昭恵夫人
「ありがとう。おうちに帰って安倍総理大臣に伝えます。みんなを守りますように、みんながそう言っていたことを伝えます」

籠池理事長
「うれしいですか?」

園児
「はい!」

籠池理事長の話は、さらに。

籠池理事長
「『日本を守ってください、お願いします』と、昭恵夫人にきちんと伝えてください」

園児
「日本を守ってくださいね」

昭恵夫人
「ちゃんと伝えます。ありがとう」

昭恵夫人は、満面の笑みを見せた。
そして、子どもたちと集合写真を撮っていた。
























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安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書
http://www.kiyomi.gr.jp/info/10837/

2017.2.27 質問主意書

右の質問主意書を提出する。

平成29年2月27日

提出者  辻元清美

衆議院議長  大島理森殿

安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書

問一 「内閣総理大臣夫人」(以下総理夫人)の活動を補佐する公務員、公用車などについて

1. 現在、安倍総理夫人の活動を補佐する公務員は存在するか。
何人で、どの省庁から、どのような規定にもとづき、派遣されているか。

2. 安倍総理夫人の活動を補佐する公務員は、いつからその任についているか。
また、公務員が、「総理夫人」を補佐する任につくようになったのはいつからか。

3. 安倍総理夫人の活動を補佐する公務員は、自らの業務報告をどのように行っているか。
業務上知りえた内容を、いつ、どのように、だれに対して報告しているか。

4. 安倍総理夫人が使用する公用車は存在するか。
また、「総理夫人」に、専属の公用車が配置されたのはいつからか。

5. 2014年12月6日と2015年9月5日に、安倍総理夫人は、大阪の塚本幼稚園で講演しているが、この際に、公務員の秘書やスタッフは随行しているか。
また、講演に際して、公用車は使用したか。


問二 「総理夫人」について

1.「総理夫人」というのは、公的な存在か。
2.「総理夫人」の公務には、どのようなものがあるか。
3. 総理夫人の私的な活動に、公費が使われることはあるか。
例えば、移動・宿泊・通信費などに、公費をあてることは可能か。
その場合、どのような手続きが必要で、どのような名目で支出されるのか。
4. 総理夫人が、何らかの法人の役職に就くことや、その際に、「総理夫人」という肩書を使用することは、安倍総理夫人のみの判断で行われるものか。
政府への報告や許可は必要ないのか。
またそれは、どのような規定にもとづくものか。


問三 2015年9月5日に、安倍総理夫人が塚本幼稚園で行った、「瑞穂の國記念小學院を語る」と題された講演について、
また、「妻は、講演の前の待合室で、名誉校長になってくださいと言われたが断っていた。
しかし、突然、その場で籠池さんからそのように紹介され、拍手をされた。
その場で『お引き受けできない』と言うことはできなかったわけであります」
「その後、これはお引き受けできないとお話ししたが、父兄の前でああおっしゃったのだから、引き受けてもらわないとこまりますよということで引き受けた。
その後、先方から何ら説明もなかった」という、安倍総理の答弁について


1. 安倍総理夫人に対し、塚本幼稚園側から、講演の依頼が来たのはいつか。
また、その依頼は、政府を通して行われたのか。
政府を通さず、安倍総理夫人に対して、直接行われたのか。

2. 安倍総理夫人が、上記講演を行う事実を、政府が把握したのはいつか。
また、その事実を、総理に報告したのはいつか。
また、安倍総理夫人から、講演を行う旨について、政府に報告はあったのか。

3. 当該講演は、安倍総理夫人の公務として行われたものか、私的な活動として行われたものか。

4. 安倍総理夫人と籠池氏が、待合室で、「講演の前の待合室で名誉校長になってくださいと言われたが断っていた」というやりとりをした際に、同席していた政府関係者は誰か。

5. 安倍総理夫人が、「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長を引き受けた事実を、政府が把握したのはいつか。
また、その事実を総理に報告したのはいつか。

6. 安倍総理夫人が、「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長を引き受けたのは、私人としてか。公人としてか。
政府の認識を示されたい。
また、安倍総理夫人から、名誉校長を引き受ける旨について、政府に報告はあったのか。

7.「瑞穂の國記念小學院」のホームページに、安倍総理夫人は、
「籠池先生の教育に対する熱き思いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました」
「瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます」
という発言を、「内閣総理大臣夫人」の肩書でよせているが、上記は、安倍総理夫人が自ら書いた文章であることを、政府は確認したか。
上記の文章が掲載されている事実を、政府が把握したのはいつか。
また、その事実を総理に報告したのはいつか。

右質問する。
コメント (3)
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