チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「休み明けの2走ともに結構ハードなレースだったようにも見えましたが、先週末の獣医師チェックでは、『特に疲れらしい疲れはなく、問題なし』とのこと。馬が成長しているのかもしれませんね。見た目や感触もいつもの通り元気いっぱいですし、ここからまた少しずつピッチを上げていきたいと思います」
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「休み明けの2走ともに結構ハードなレースだった」のは確かだと思いますので、『特に疲れらしい疲れはなく、問題なし』という報告は嬉しい限りです。マイラーズCでの除外とその後の休養を別にすれば、2歳戦からずっと頑張って走っている馬だけに、簡単に油断はできないのでしょうが、これが成長の証だとしたら心強い限りです。
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となると、次走が本当に有馬記念になる可能性もかなり高まってきて…。いや、まずは出走可能かどうかが最初のポイントですから、とりあえずファン投票の状況に注目ですね。
有馬記念投票結果発表スケジュール
第1回中間発表 11月25日(木)
第2回中間発表 12月2日(木)
最終発表 12月9日(木)その上で、来週あたりになると出走想定、出走希望馬情報が出揃ってくるでしょうから、矢作先生もその時点で次走目標と調整方針を決めることになるのでしょう。こちらとしてはドキドキしながら待つしかないですが、この時期に有馬記念について我がこととして話せるだけでも嬉しいわけで、結果はどうあれ目一杯楽しみたいですね。
何と言いますか、パンサラッサは(特に精神面で)クレッシェンドラヴよりタフ(大雑把?)なところがありそうですし、相手が誰であっても、気分良く走らせたら自分の力分だけは頑張れちゃう気もします。
加えて福島記念でのパフォーマンスにより、パンサラッサが逃げ主張をしたら他馬は引くしかない、というイメージが作れたと思いますので、もしも出走が叶えば単騎逃げは約束されたようなもの。。距離云々はありますが、あまり負けを引き摺らないタフな心身を考えると、恐れることなく最高の大舞台で実力を試してみたい…気分になってきました(^^ゞ
【2021/11/14福島11R 福島記念(G3/芝2000m)でのパンサラッサ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週1回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「この中間は試験的に半マイル58秒程度を取り入れて。まだトモが疲れやすいようなところがありますので、ショックウェーブ放射でよくケアしながら進めていきたいです。現状では前後駆のつながり、もっと背中を使えるようになって欲しい印象でしょうか。『少し時間をかけてパンプアップを』(調教師)推し進めていきたいと思います」
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ひょっとしたら年内出走も…と期待をしていましたが、「少し時間をかけてパンプアップを」図るとなると、さすがに中央復帰戦は来年になりますかね。全体的にまだ疲れが残っている様子も窺えますし、好調でないと結果が出ないタイプですから(大体の馬はそうですけれど(^^;))、まずはしっかり調子を整え、上昇ムードにのせていきたいところです。
とは言え、プライムラインは『中央でもやれるところを見せる必要アリ』なので、あまりノンビリばかりもしていられません。そうですねぇ、何だかんだで前走から一ヶ月半ほど経っていますし、あと一ヶ月半後の来年早々には復帰戦が見たいです。
いや、最後はプライムラインの状態優先でお願いしたいのですが、『せっかく中央に戻れたのだから早く見たい』という、とても単純な待ち遠しさがあるのもまた事実。。難しい判断は田中克先生はじめ関係者の皆さんにお任せですが、中央復帰を待っていた身としては、多少、前のめり気味に応援したいと思います(^^ゞ
カイザーノヴァは20日にチャンピオンヒルズへ移動。24日朝に熱発したことから、以降は馬房で体を休めています。
◇小泉厩舎長のコメント 「23日まで普通キャンターを乗れていましたが、24日朝になって体温が高めでしたので、すぐに手当てをしてもらいました。おそらくは季節の変わり目で一時的に体調を崩してしまったのでしょう。すでに状況は落ち着いており、飼葉も食べていますので、1、2日ほど様子を見てあげれば問題ないものと思われます」
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秋3戦の成績もそうですが、何となく流れが良くならない感じでモヤモヤ感がありますね。熱発自体は心配ないレベルなのでしょうが、調子を上げて年内もう一戦!というイメージではないのかもしれません。
となると、バスラットレオンとカイザーノヴァの3歳勢は今年の出走は打ち止め、来年改めて上をめざしていくことになりますかね。。まあ、重賞と2勝クラスとでは大きな差があるものの、秋3戦で狙った結果を出せなかったところは同じと言えば同じ…。何となく負け方が気に入らないところがありましたし、両馬ともに、あまり焦らず進めていった方が良さそうです。
と言いつつも、今年の出走がもうないのは寂しい気持ちもありまして、ひょっとしたら年末最終週あたりで復活劇が見られないものかと考えつつ、来週以降の動向を見守りたいと思います。
【2021/11/13東京8R 3歳以上2勝クラス(芝1600m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
◇小泉厩舎長のコメント 「先週末にかけて少し動かし始めたところ、左右のバランスがもうひとつで、右手前の走りが本物ではないように感じました。まだ疲れが残っているということだと思います。調教師によれば、『では一週間ほど乗らずにウォーキングマシンで楽をさせてあげよう』とのこと。日に60分の運動のみで、まずはリフレッシュを促していくことになりました」
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心身のリフレッシュを目的にチャンピオンヒルズに放牧に出たバスラットレオンですが、「右手前の走りがホンモノでない」ことから、一時的にウォーキングマシンのみで様子を見ることになったようです。(右手前は左回りコース直線での走り方ですから、もしかしたら前走、前々走の直線で踏ん張れなかったことと関係あるのかな?)
本馬に関しては、秋3戦の結果は明らかに負け過ぎだと思いますので、気持ちなのか身体なのかその両方なのか、どこかに原因があると思うんですよね。逆に言えば、何らかのきっかけで本来の調子を取り戻せば、再び重賞の舞台で好勝負をすることが可能なはずで、今後も高い目標に向かってチャレンジをしていきたいです。
バスラットレオンはまだ3歳、今回近況の様子だと年末の阪神カップ(12/25阪神)出走などは無理そうですので、これを機会に(来年の復活に向けて)一旦気持ちをリセット、しっかり立て直して欲しいと思いますm(_ _)m
【2021/11/13東京11R 武蔵野ステークス(G3/ダ1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】