ファンタストクラブ内木村牧場在厩のクエストフォーワンダー’20は、順調に馬場入りを開始しており、現在はおもに屋内ダートコースでハッキングキャンター2500mを消化。週2回、屋根付き坂路でハロン20~25秒ペースのキャンター1本を乗られています。11/3の馬体重は460kgです。
◇川嶋担当のコメント 「何ら問題なくスムーズに馬場入りへと移行できました。普段はのんびりしているのに、調教時になるとやる気を見せてくれるなど、扱いやすく素直で利口な馬ですね。均整の取れた体つき、質の良さそうな筋肉、皮膚感の良さなど、人気馬であるのが分かるような気がします。ここからじっくりと乗り進めていくことにより、柔らかさに芯を通して、力強さを高めていきましょう」
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10/1測定の馬体重が466kgでしたから、身体を減らすことなく馴致~トレーニング開始といった、最初のハードルを乗り越えてくれたのだと思います。むしろ、(私の勝手な想定では(^^ゞ)この馬は放っておいても大きくなっていくはずなので、今のところは460kg前後あれば充分だろうと思います。
その上で、川嶋さんのコメントが「扱いやすく素直で利口、均整の取れた体つきに質の良さそうな筋肉、皮膚感も良い」と、ちょっと珍しいほど前向きになっていますので、少なくとも、前回近況にあった第一印象「骨量に恵まれてしっかりとしている、伸びがあって硬さがなく、距離の融通が利きそう」を、裏切ることなく過ごしてくれているのでしょう。
もちろん、脚の速さはこれから進めていっての話ですが、その前に、育成場の皆さんに良い印象を持ってもらうのは大事なことですからね。クエストフォーワンダー’20は「人との距離感が分かっている」と言われるだけあって、どうすれば自分を気に入ってもらえるのかとか、そういうことも理解しているのかもしれません。(んなワケないか…(^^;))
とにかく、非常に順調にファンタスト内木村牧場さんでの生活がスタートできて良かったです。あとは調教での動きの良さ、成長力の発揮といった面においても、さらに評価が高まるように頑張って欲しいですm(_ _)m
【ファンタストクラブ内木村牧場在厩のクエストフォーワンダー’20:公式HP(2021/11/10更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のアシタカは、おもにBTCの屋内ダートトラックや屋内坂路を中心にハロン17~22秒ペースのキャンターを消化。週1~2回の速めを乗り込まれています。10月下旬の馬体重は531kgです。
◇石川代表のコメント 「飛節に小さな腫れは残るものの、定期検査では固まってきているとの見解で、その後も経過は良好。今週は坂路の2本目に併せ馬で3F40秒程度までピッチを上げてみました。この調子で適度に時計を出しながら、取り戻していければと思います。ゲート練習については、入り・駐立ともに何ら問題ありません」
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9月下旬の馬体重534kgは、右飛節の外傷、腫れによる小休止があった所為だと勝手に解釈していましたが、運動を再開し、速めを乗れるようになった今でも531kgあるのですから、やはり、近くで見るとド迫力系の大型馬ということなのでしょう(^^;) もちろん、大きくて動ける馬は競馬をやれば強いので、別に大きいのが嫌だとかではありません。これからも脚元に細心の注意を払いながら、しっかりトレーニングを積んで頂ければと思いますm(_ _)m
パンサラッサが福島記念を勝ったことで、アシタカにかかる期待はさらに大きくなっています。しかも、兄同様にバランスの良い馬体は、サイズにおいては比べ物にならないほどのスケール感ですからね。このまま順調に仕上がって、トレセン、競馬場で普通に走ってくれさえすれば、自然に周囲の注目を集める存在になるでしょう。
今週は3F40秒まで進めてみたとのことなので、おそらく栗東近郊への移動もそう遠くないのではと思います。来週、再来週と3F40秒が継続できるようであれば、次回近況では移動についての話が出るかもしれません。
飛節の件で頓挫があったにせよ、長く後を引くような話にならずに本当に良かったです。その上で、もともとミスペンバリーは欧州の重厚な血統で、3歳春一本勝負のタイプではないですから、あまり焦らず心身の準備が整った時点でデビューできれば。。これだけ大きいと、そんなつもりでデビューを待ってあげたくなってしまいます(^^ゞ
【シュウジデイファーム在厩のアシタカ:公式HP(2021/11/10更新分)より】
キングエルメスは、18日に三重県員弁郡の三重ホーストレーニングセンターへ移動しています。
◇矢作調教師のコメント 「術後はそのままトレセン診療所に入院し続け、経過が良好であること、また抜糸を済ませたことから、18日に放牧に出しました。まずは三重で状態を見ていき、問題がないようであれば適時、育成施設の充実した牧場へ移動させたいと思っています」
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11日にクリーニング手術を行い、抜糸を済ませてから三重ホーストレーニングセンターへ。思えば三重ホーストレーニングさんにはカイザーノヴァもお世話になっていましたし、つくづくステラ仔兄弟は義理堅いと言いますか…。とにかく、これからしっかり療養をし、15-15ぐらいができるようになったらチャンピオンヒルズへ移ることになるのでしょう。カイザーノヴァは三重からトレセン直入りをしましたが、そこまで真似をする必要はないですからね(^^;)
現時点の希望的観測としては、1月末にはチャンピオンヒルズに移動をし、1ヶ月ほど乗り込んでからトレセンへ、そして3月のファルコンS(G3/芝1400m)で復帰するのが最速パターン。間に合わないようであれば、4月のニュージーランドT(G2/芝1600m)かアーリントンC(G3/芝1600m)を叩いて本番(マイルカップ)へ向かう形になると思います。
朝日杯FSをパスせざるを得なかったのは残念ですが、まだ、あり余る素質を受け止めるだけの心身ができていない2歳馬だけに、3ヶ月の見舞金を頂きながら成長を促進できると思えば悪い話ではないのかも。。3月、4月には同世代のアンジアンやアシタカもデビューしているでしょうから(ハキだけは微妙ですけれど)、また違った風景の中で盛り上がりたいですね。
キングエルメスはG2を勝っていますので、今後も基本的には重賞路線を進むことになります。それはそれで大変なのですが、同じ休むにしても、その後の大きな目標がハッキリしているので、出資者の(少なくとも私の(^^ゞ)モチベーションは高いままです。そんなこんなで、怪我が治り、ひと回り成長して戻ってくるキングエルメスを見るのが楽しみです。
【2021/11/9東京 京王杯2歳ステークス(G2/芝1400m)でのキングエルメス:公式HPより】
栗東トレセン在厩のアンジアンは、今週よりゲート練習を開始しています。
◇藤原英調教師のコメント 「血統的に成長曲線は緩やかですが、キングカメハメハの産駒で素質のある面白そうな馬だと思っています。日曜、火曜と坂路に入れ、今はゲート練習に重点を置いて調整中。まずはゲート試験合格に向けて集中していきます」
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先週土曜にトレセンに入厩、坂路で感触を確かめたあとは、最初のハードルであるゲ―ト試験合格をめざして練習を積んでいるとのこと。本馬に関しては、北海道での育成時代から今までに、ゲートが苦手といった報告はありませんでしたから、早ければ来週には合格の知らせがあるのではと思います。
藤原先生は「成長曲線は緩やかながら、素質のある面白そうな馬」と表現してくれていますが、要するに、これからの調教で(現時点の)完成度を見極めながら、あまり焦らずジックリ進めていく方が良さそう、ということかもしれません。まあ、そのあたりの感触もゲート合格後に確認するのでしょうし、こちらもあまり焦らず待ちたいと思います。
とは言えチャンスがあれば、やはり、2歳のうちにデビューをさせてあげたい気持ちもありますので…。一応、年明けデビューを想定しつつ、時期が早まるのは大歓迎…といったスタンスでいようかと思います。
それにしても、久しぶりに藤原先生の近況コメントを目にしましたが、自然に背筋が伸びてしまうのはなぜでしょう。。別に直接睨まれているわけでも何でもないのに、ジワリと威圧感があって緊張します。(ビビり過ぎですかね(^^;))