「割れ」や「ひび」は、作品の取り扱いの、不注意から起こる事も多いです。
1) 作品移動時に、起きる。
① 他の物に、ぶつかる、下に落す。
出来上がった作品を、別の場所に、移動するのは、ごく普通の事です。
・ 乾燥前の状態では、作品を直に持たず、取り板の上に載せて、移動します。
生の作品は、(基本的に)一個一個別々に、両手で、持ち運びます。
複数個、同時に移動すると、思わぬ事態と成り易いです。
十分広い作業場でも、轆轤周辺や、作業台周辺には、色々な用具や、他の作品が置いてあります。
又、足元にも、椅子や、粘土、釉薬その他の物が、いっぱい有るはずです。
それらに気を取られて、取り板を、斜めにしたりすると、不安定な作品は、揺れたり、
最悪、下に落したりします。
特に移動距離が、長くなるに従い、危険度が増します。
・ 整理整頓を心掛けても、中々上手くいきません。 安全な通り道を、確保したい物です。
又、作品を、棚などから移動する際、他の作品や、棚の天井、壁などにぶつけない事です。
・ 素焼、本焼き後では、直接持つ様にします。(窯出し直後は、軍手を使います)
複数個持っても、さほど問題ありません。(但し、大物は一個持ち)
素焼後は、作品表面に「ザラツキ」が、有りますので、手が滑る事は無いと思います。
本焼き後は、表面がガラス質ですので、若干滑り易いです。
但し、作品同士は、接触しない様にします。
② 持つ所を、誤る。
取っ手や、蓋のつまみは、本来、その部分を、手で持つ為に作ります。
しかし、生や素焼後の、その部分は、出来るだけ、触らない事です。
接着されている部分は、一体で作った(削り出し等で)物より、強度的に、弱いです。
又、急須の様に、本体がある程度、重たい場合は、取っ手に掛かる力が強く働き、
そこから、取れる恐れが有ります。
・ 持つ時は、片手を底に当てる様にし、他の手で、本体を支えます。
2) 作品の保管方法
置き場所のスペースの関係で、作品を重ね合わせる場合が、多いです。
作品を、不用意に、重ねて保管すると、「割れ」や「ひび」が入る恐れがあります。
① 生の作品を保管する方法
) 十分乾燥させてから、重ねる。
乾燥が甘いと、上の重みに耐えかねて、変形したり、「割れ」「ひび」が起こります。
) 容器の縁で、上の重さを受けない。
縁の一点で受けると、縁が割れやすいです。
) 重ねる数は、2~3個にする。
重ねる場合には、入れ子の様に、下から大、中、小の作品を、底で受ける様にします。
又、直に重ねず、紙を一枚間に挟むだけでも、安全に重ねる事が出来ます。
軽く小さな物なら、4~5個重ねる事も可能ですが、一般には2~3個にします。
) 皿など板物は、立て掛けて、重ねる。
薄く面積の広い作品は、壁などに立て掛けます。
但し、下に成る部分が、不安定に成らない様に、滑り(回転)止めを付けます。
重ねる数は、5~8個程度可能です。(一個一個、紙で包むと、より安全です)
② 素焼した作品を、重ねる場合
生ほど、気を使う事も、ありませんが、十分注意します。注意事項は、生に準じます。
但し、変形や、強度が若干強く成りますので、重ねる数は、概ね二倍程度を目安にします。
以下、次回に続きます。
陶芸の失敗と対策
1) 作品移動時に、起きる。
① 他の物に、ぶつかる、下に落す。
出来上がった作品を、別の場所に、移動するのは、ごく普通の事です。
・ 乾燥前の状態では、作品を直に持たず、取り板の上に載せて、移動します。
生の作品は、(基本的に)一個一個別々に、両手で、持ち運びます。
複数個、同時に移動すると、思わぬ事態と成り易いです。
十分広い作業場でも、轆轤周辺や、作業台周辺には、色々な用具や、他の作品が置いてあります。
又、足元にも、椅子や、粘土、釉薬その他の物が、いっぱい有るはずです。
それらに気を取られて、取り板を、斜めにしたりすると、不安定な作品は、揺れたり、
最悪、下に落したりします。
特に移動距離が、長くなるに従い、危険度が増します。
・ 整理整頓を心掛けても、中々上手くいきません。 安全な通り道を、確保したい物です。
又、作品を、棚などから移動する際、他の作品や、棚の天井、壁などにぶつけない事です。
・ 素焼、本焼き後では、直接持つ様にします。(窯出し直後は、軍手を使います)
複数個持っても、さほど問題ありません。(但し、大物は一個持ち)
素焼後は、作品表面に「ザラツキ」が、有りますので、手が滑る事は無いと思います。
本焼き後は、表面がガラス質ですので、若干滑り易いです。
但し、作品同士は、接触しない様にします。
② 持つ所を、誤る。
取っ手や、蓋のつまみは、本来、その部分を、手で持つ為に作ります。
しかし、生や素焼後の、その部分は、出来るだけ、触らない事です。
接着されている部分は、一体で作った(削り出し等で)物より、強度的に、弱いです。
又、急須の様に、本体がある程度、重たい場合は、取っ手に掛かる力が強く働き、
そこから、取れる恐れが有ります。
・ 持つ時は、片手を底に当てる様にし、他の手で、本体を支えます。
2) 作品の保管方法
置き場所のスペースの関係で、作品を重ね合わせる場合が、多いです。
作品を、不用意に、重ねて保管すると、「割れ」や「ひび」が入る恐れがあります。
① 生の作品を保管する方法
) 十分乾燥させてから、重ねる。
乾燥が甘いと、上の重みに耐えかねて、変形したり、「割れ」「ひび」が起こります。
) 容器の縁で、上の重さを受けない。
縁の一点で受けると、縁が割れやすいです。
) 重ねる数は、2~3個にする。
重ねる場合には、入れ子の様に、下から大、中、小の作品を、底で受ける様にします。
又、直に重ねず、紙を一枚間に挟むだけでも、安全に重ねる事が出来ます。
軽く小さな物なら、4~5個重ねる事も可能ですが、一般には2~3個にします。
) 皿など板物は、立て掛けて、重ねる。
薄く面積の広い作品は、壁などに立て掛けます。
但し、下に成る部分が、不安定に成らない様に、滑り(回転)止めを付けます。
重ねる数は、5~8個程度可能です。(一個一個、紙で包むと、より安全です)
② 素焼した作品を、重ねる場合
生ほど、気を使う事も、ありませんが、十分注意します。注意事項は、生に準じます。
但し、変形や、強度が若干強く成りますので、重ねる数は、概ね二倍程度を目安にします。
以下、次回に続きます。
陶芸の失敗と対策
長さ30センチ、高さ15センチの船のオブジェ(中は空洞で、3ミリ程の空気穴を2箇所開けています)を作りましたが、乾燥に失敗してしまい、たたら作りで被せた蓋にヒビが入ってしまいました。縁から5ミリぐらいの所に、縁と平行に入っています。幅は0.2ミリぐらい、長さは5センチ程度でした。
ネットで調べて、ダメ元で、薄ーく作ったドベをポトポトと垂らすことを繰り返しています。すると、長さが倍ぐらいになってきました(単に、乾燥が進んたせいかもしれませんが)。
お聞きしたいのは、2点です。
1.この方法を根気よくすれば、修復できる可能性はありますか?
2.もしこのままヒビが入ったままの状態で素焼きした場合、大爆発を起こして他の作品にも被害が及ぶ可能性がありますか?この作品にヒビが入るだけなら、ダメ元で素焼きしてみようと思うのですが。
どうぞよろしくお願いします。