買い物に行ってレジに並んでいたときの事。
私の前には、年配で強面の男性が並んでいた。
レジが年配男性の番になり、「実習」と書かれたネームプレートをつけたレジの女性が「321円です」と言った。
男性はお財布から100円玉と10円玉をそれぞれ3枚ずつ取り出すと、合計330円をトレーに置いた。
すると、レジの女性が「あと1円ありませんか?」と言う。
男性は自分のお財布の中を探していたが、1円はなかったらしく「これで」と言った。
すると、またレジの女性が、今度はすこし大きな声で「あと1円ありませんか?」と言う。
男性はすこし怪訝な顔をして「いや、無いからこれで」と再び答えた。
すると、またまたレジの女性は、今度はとても強い口調で「あと1円です!」と言った。
あまりにきっぱりと言い切るので、その男性は自分が間違っているのかと思ったようで「え?え?違うの?これでいいんだよな」とトレーに置いたお金を数え始めた。
うしろに並んで、その様子を見ていた私も、321円なら330円で良いはずだと思っていたが、レジの女性があまりにきっぱりと言うので、その男性と同じく「え?これで間違ってるの?」と一瞬わからなくなってしまった。
心の中で男性と一緒に硬貨を数えてみる。しかし、どうみても間違っていない。
これは多分、レジ女性は勘違いをしているのだろうと思ったが、レジ女性は「あと1円ありませんか?」を繰り返しており、男性はとても混乱していた。
それを見ていて思わず私は「それでいいんですよ!330円でおつりを9円だせば」と口を挟んでしまった。
そこでやっとレジ女性は自分の間違いに気がついた。
レジの金額とトレーの上の硬貨を見比べると、まるで目が覚めたように「あっ、これでいいんでしたね。申し訳ございませんでしたっ」と大慌てでおつりを出した。が時すでに遅し・・・
年配男性の顔はみるみる紅潮し、ただでさえ強面の顔がさらに怖さを増して、明らかに怒っているようだった。
「だから、さっきから言ってるだろ!これでいいんだと。そもそも俺は1円玉なんて持たない主義なんだ!!」と大きな声で言い、さらに「な、そうだろ?」とでも言いたげに私の方を振り返って同意を求めてきた(ように見えた)
まずい・・・ここで私が深刻そうな顔でうなずいてしまったら、男性の怒りは、ますますレジ女性に向かっていくだろうと思った。
そこで咄嗟にへらへら笑いながら「いや~、よくあるんですよね、こういうことって。私もありますもん。思い込んじゃうと間違いに気がつかないってことが・・・」
「アハハハ~」と笑いながらそう言った。
するとレジ女性が「そうなんです。1円ばかりに気を取られて、1円が足りないと思い込んでいました・・・本当にすみません」と言って男性に頭を下げた。
私が「そうそう、そんな事ってあるあるぅ~」と言いながら、へらへらと笑ってたら、強面の男性もつられて笑いだし、仕方がないなといった感じで行ってしまった。
私の商品をレジで打ちながら、女性は「ありがとうございました。完全に思い込んでいました」と言われた。
それにしても、「思い込み」というのは恐ろしい。
周囲までも、一瞬自分の方が間違っている?と思ってしまうくらい、本人が思いこんでいる事ってあるのだなぁ。
だから「思い込み」で大きな事故になってしまうことだってあるのかもしれない。
それから、他人が自分の悪口を言っているという思い込みもよくある。
勝手に相手の気持ちを想像して、自分の思い込みから、自分で自分を傷つけてしまう。
冷静になって客観的に自分を振り返ることができるように、これから私も気をつけて行かないとなぁ~
これは私の教訓になった出来事でした。おしまい
私の前には、年配で強面の男性が並んでいた。
レジが年配男性の番になり、「実習」と書かれたネームプレートをつけたレジの女性が「321円です」と言った。
男性はお財布から100円玉と10円玉をそれぞれ3枚ずつ取り出すと、合計330円をトレーに置いた。
すると、レジの女性が「あと1円ありませんか?」と言う。
男性は自分のお財布の中を探していたが、1円はなかったらしく「これで」と言った。
すると、またレジの女性が、今度はすこし大きな声で「あと1円ありませんか?」と言う。
男性はすこし怪訝な顔をして「いや、無いからこれで」と再び答えた。
すると、またまたレジの女性は、今度はとても強い口調で「あと1円です!」と言った。
あまりにきっぱりと言い切るので、その男性は自分が間違っているのかと思ったようで「え?え?違うの?これでいいんだよな」とトレーに置いたお金を数え始めた。
うしろに並んで、その様子を見ていた私も、321円なら330円で良いはずだと思っていたが、レジの女性があまりにきっぱりと言うので、その男性と同じく「え?これで間違ってるの?」と一瞬わからなくなってしまった。
心の中で男性と一緒に硬貨を数えてみる。しかし、どうみても間違っていない。
これは多分、レジ女性は勘違いをしているのだろうと思ったが、レジ女性は「あと1円ありませんか?」を繰り返しており、男性はとても混乱していた。
それを見ていて思わず私は「それでいいんですよ!330円でおつりを9円だせば」と口を挟んでしまった。
そこでやっとレジ女性は自分の間違いに気がついた。
レジの金額とトレーの上の硬貨を見比べると、まるで目が覚めたように「あっ、これでいいんでしたね。申し訳ございませんでしたっ」と大慌てでおつりを出した。が時すでに遅し・・・
年配男性の顔はみるみる紅潮し、ただでさえ強面の顔がさらに怖さを増して、明らかに怒っているようだった。
「だから、さっきから言ってるだろ!これでいいんだと。そもそも俺は1円玉なんて持たない主義なんだ!!」と大きな声で言い、さらに「な、そうだろ?」とでも言いたげに私の方を振り返って同意を求めてきた(ように見えた)
まずい・・・ここで私が深刻そうな顔でうなずいてしまったら、男性の怒りは、ますますレジ女性に向かっていくだろうと思った。
そこで咄嗟にへらへら笑いながら「いや~、よくあるんですよね、こういうことって。私もありますもん。思い込んじゃうと間違いに気がつかないってことが・・・」
「アハハハ~」と笑いながらそう言った。
するとレジ女性が「そうなんです。1円ばかりに気を取られて、1円が足りないと思い込んでいました・・・本当にすみません」と言って男性に頭を下げた。
私が「そうそう、そんな事ってあるあるぅ~」と言いながら、へらへらと笑ってたら、強面の男性もつられて笑いだし、仕方がないなといった感じで行ってしまった。
私の商品をレジで打ちながら、女性は「ありがとうございました。完全に思い込んでいました」と言われた。
それにしても、「思い込み」というのは恐ろしい。
周囲までも、一瞬自分の方が間違っている?と思ってしまうくらい、本人が思いこんでいる事ってあるのだなぁ。
だから「思い込み」で大きな事故になってしまうことだってあるのかもしれない。
それから、他人が自分の悪口を言っているという思い込みもよくある。
勝手に相手の気持ちを想像して、自分の思い込みから、自分で自分を傷つけてしまう。
冷静になって客観的に自分を振り返ることができるように、これから私も気をつけて行かないとなぁ~
これは私の教訓になった出来事でした。おしまい