バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

骨に願いを

2008年07月01日 | アメリカ生活
今日も過酷な月曜日を過ごしたが、無事に任務を終えた(大げさ)。

普通なら安堵でほのぼのとしてくるのだが、
明日は7月1日で、6月分の月末レポートが私を待っている。

気分は重くなるが、やらねばならない仕事...。
残業する日が3日間続くが、それが終われば独立記念日!
暗くて長いトンネルも、一筋の光が見えれば歩いていこうという気になる。

気持ちなんて持ちようだなと思う。




さて、今日の夕食。

月曜はやることが多いので、月初めでなくとも残業してしまうときがある。
だから前もって、今日はスーパーのReady-to-Eat(すぐに食べられる)
で何か買って帰ろうと予定していた。

今夜の主役はこれ。


Boston Market Rotisserie Chicken

ローストチキンだ。

買って家に帰ったら、ちょうどハニバニも帰ってきたところだった。

彼はこれからちょっと運動をして、シャワーを浴びてから
夕食にしたいというので、買ってきたチキンをロースト皿に
入れ替え、低温のオーブンにぶち込む。

そして、2階からほのかに石鹸の匂いが漂う頃、
さっきのチキンを取り出す。


なんだかチキンがピンボケ

ローストチキンは柔らかくて美味しくて、
それだけでも楽しみなのだけど、なんと他にも楽しみがある。

お楽しみはチキンの中。




...かくして取り出だしたるもの、「骨」なり。詳しく言うと、鎖骨。


THE WISH BONE

ある程度乾いたら、骨の先を(写真の矢印のところ)二人が持って、
お互いに願掛けをする。いちにのさんで引っ張り合って、
折れた末に長いほうを持っていた方の願いが叶う...という、
まあ、おまじないというか、遊びがアメリカにはある。

なんとロマンチックな国だろう。

私たちは、ローストチキンを食べるたびにこれをする。

ちょっと想像してもらいたい。
いい年をした大人が、鳥の鎖骨を持ち合い、
真剣な眼差しで願いをかけるところを。(ぶっ)

いい感じに乾くと、「ポキッ」といい音をして
骨が砕ける。

「ちぇ。負けた。願い叶わず」
「やったね。願い事、叶いそう」

とか言いながらいい年した大人は言う。

だけど、どちらの願いが叶ってもいいのだ。
願うことなんて、二人とも同じようなものなのだから。


...いや、もしかしたら彼は彼で
タカラクジ ガ アタリマスヨウニなどと思っているかも知れない。

それはそれで、うれしいことには違いないか。



「家族全員、健康でいられますように」



骨に願いをかけるには、ちょっとプレッシャーが重いかな。

ごめんね、チキン。



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