バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

脇役のいなくなる日

2009年01月13日 | アメリカ生活
土曜日は、午前中にヘアカットへ行き、
その後、木曜日に晴れて母となった
レベッカのお見舞いと、彼女の長男、イーサン・マイケル君に
会いに、ハニバニもお世話になったあの病院へ行って来た。

病院の廊下で、父になったばっかりの
レベッカの夫、ジョン(同じく同じ会社で働いているので知り合い)
と出会う。

おめでとうと言って大きなハグをしてあげたら、
とても照れていた。
父となった貫禄はどこじゃ?

9ヶ月にしてやっと会うことができたイーサン・マイケルは
とっても小さくて、豆みたいで
思わずカバンに忍び込ませて盗んで帰ることもできるような
(子供は苦手だが)コンパクトサイズであった。


Nice to meet you, イーサンマイコー♪

日曜日は、読んで字のごとく「お日様の日」で(←意味不明)
陽だまりの猫みたいに、とろとろと昼寝ばかりして
過ごした。

さて、月曜日。

月曜日は、あの夏の日を思い出させるぐらい
午後からの駐車場を探すのがとっても大変だ。

今日も30分、延々とスペースを探していて
あまりに腹が立ってきたのでそのまま帰ろうかと
思ったぐらいだ。

そのことを主任のテレサと話していたら、
話がどう飛んだのかわからないが
彼女の息子のジョーダン(10)の話になった。

彼の学校では最近になって
どんなスポーツをしてもスコアが掲示されなくなったらしい。

なぜかというと、スコアをつけると
どっちが勝って、どっちが負けたかがわかるからだ。

「当然じゃん」

って思うだろう。

そのためのスコアではないか。

なんでも、スコアを掲示しないことで、
「負けた人」がでない、まさに

みんなが勝利者

になる、という仕組みだそうだ。
みんな、頑張った。
だからみんなが勝利者。

それを聞いて、聞いた耳を疑った。

勝ち負けのないスポーツって何?
クリープのないコーヒー?

そういえば、ニュースでこんなことも聞いた。

学校で「シンデレラ」の舞台劇をすることになった。
ところが学校側は女の子、全てにシンデレラの役を与えたそうだ。

以前、シンデレラの役をもらえなかった子供の親が
学校に抗議してきたらしい。

「うちの子がシンデレラになれない理由は何か。
肌の色か。これは全くの差別行為ではないか。」

今後の抗議を恐れた学校は、
ならば全員を主役にしてしまおうと決めた。


シンデレラばかりがいる劇って何?
劇というよりは、仮装パーティー?

テレサは、これからテストの点数も表示されなくなり
優秀な人が褒めてもらえなくなるだろうと言っていた。
点数が悪い子供が比べられて傷つくから。

私は目が点になった。

確かに勝負などで負けたときはあまりいい気はしない。
だけど、勝ったときのあの気持ちは、負けたときの
悔しさを覆すに値するほどのものだったと記憶する。

頑張って褒めてもらうなんて、なんて気持ちのいいものだろう。
これからもっと頑張ろうとか思うではないか。

それがなくなるんだって。

競争心なんて言葉、消えるかもね。

テレサは言った。

「こんな生易しいことやってるからアメリカはどんどんダメになる。
いい証拠に、アメリカはインドとか発展途上国にこれから
どんどん抜かれていくんだわ。アメリカはこの先、もうダメよ。」

とてもネガティブな意見だが、
気持ちはとてもわかる。

みんなが頑張ったね、よかったねと褒められるのは
悪くないが、競争するという意味を奪うのはどうだろう?



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シンデレラなら意地悪な姉妹の役がやりたい。

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いつもありがとう。

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