インゲン豆は夏の疲労回復、ストレス解消などにも効果があるとされて最近食卓に上ることが多い食材ですね。中央アメリカが原産のマメ科の野菜です。日本へ伝来したのは江戸時代前期に中国から隠元(いんげん)という僧侶が伝えたとされ、その名前が野菜の名称になっています。てんぷらや胡麻和えにして頂くと美味しいですね。写真は6月17日に美浦村の菜園で撮影させていただきました。写真からわかるでしょうか。花が終わって小さなサヤが付いていますね。これが大きくなったものがサヤインゲンとして食卓に上ります。秋まで待つとサヤが弾けて豆が採れます。
夏になると美味しくなる食材です。地植えのナスは6月頃から9月末頃まで花が咲き実がなります。写真は手前が食べる実でこれからどんどん大きくなります。その奥に黄色に見える花がナスの花です。写真は近所の農家の畑で6月20日に撮影しました。ナスはインドが原産ですが、平安時代の頃から我が国でも奈須比(なすび)として栽培されていました。地方ごとに品種も異なるようで、私が生まれた山陰地方では柔らかい長ナスが多かったように思います。そのほかに丸ナスや卵形のなすなど各種あって用途も多彩のようです。ナス科の植物は、ピーマン、ジャガイモ、トウガラシなどがありますが、花を見ると親戚関係であることが良くわかります。
食卓で毎日のように見るピーマンの花です。野菜シリーズをここでまた3種続けます。ピーマンは明治初頭に日本に伝来したもののようですが、本格的に家庭で食卓に上るようになったのは、戦後間もない頃のようです。子供の頃この野菜が独特の匂いが強いため食べられない友達がいました。ナス科トウガラシ属の一年草で、トウガラシのような辛味のないものを言うようです。夏が旬の野菜で、ビタミンAやCを多く含み夏ばて防止に効果があるようですから、嫌い!・・と言わないで食べましょう。茨城県は日本でも有数のピーマンの産地です。写真は美浦村の菜園で6月17日に撮影しました。
学名は「Philadelphus coronarius」で、ユキノシタ科バイカウツギ属の落葉低木です。花が梅の花に似ていることから命名されたようですが、花弁は梅の5枚と違い4枚です。園芸種には八重咲きなどもあるようです。写真は美浦村の旧家の庭園で撮影させていただきました。花の終わりの時期で、2輪しか咲いていませんでしたが、イメージはわかると思います。とても綺麗な花で庭で楽しむのに適していると思いました。来年も撮影できればもう少し花が多い時期に撮影したいと思います。
ユキノシタ科のガクアジサイの品種の中の一つですが、隅田川の花火大会を思い描かせるような美しい花です。周囲にある装飾花は薄い青白色で八重です。花火がパッと開いた時のように見えます。写真は6月17日に美浦村の旧家の庭園に案内されて説明を受けながら撮影したものです。とても花に詳しいご婦人でした。有難うございます。
学名は「Erythrina crista-galli」で、南アメリカ原産のマメ科の植物です。別名を「海紅豆(カイコウズ)」と言い、マメ科の花らしく、鶏の冠のような咲き方をしています。アルゼンチン、ウルグアイの国の花であり、鹿児島県の県花にも指定されています。沖縄で有名なデイゴ(梯梧)とは別の花です。紅色の原色が暑い真夏の太陽に映える様は、まさにトロピカルな風景です。写真は6月17日に美浦村の道路沿いの菜園で撮影させていただきました。
学名は「Saxifraga stolonifera」で、ユキノシタ科、ユキノシタ属の多年草です。半日陰の岩場などを好み、目だたない植物ですが、花はとても変わっています。また、開花期の葉は食用にもされ薬効(生薬では虎耳草といわれる)があるとされています。薬膳専門店などでは、葉のてんぷを食べさせてくれるところもあるようです。写真は6月16日に牛久自然観察の森で撮影しました。花は5弁ですが、下側の2枚と上側の3枚がまったく形が違います。遠くから見ると大文字のように見えます。紅色の糸状の匍匐枝を周囲に伸ばして新芽を増やし株ができます。イチゴのような感じで。とても珍しい花の形をしていますので、牛久自然観察の森にあるかっぱ池の周辺を探して新しい発見をしませんか?
コンクリート護岸で破壊された湖岸植生帯を回復しようと始まった、霞ヶ浦の「アサザプロジェクト」の名前の原点となっている浮葉水生植物「アサザ」です。湖面に浮かぶ無数の黄色い花が湖面全体を黄色く輝かせているのを見ると元気付けられます。学名は「Nymphoides pelatata」で、ミツガシワ科の多年性浮葉水生植物です。湖底に横に伸びる地下茎で増えていきます。花は写真でお分かりのように黄色の5弁です。暑い夏の湖面に浮かぶアサザはとても美しく心洗われます。写真は6月16日に霞ヶ浦総合公園近くで撮影しました。一時激減したこのアサザも生育面積が逐次回復して、霞ヶ浦の水質浄化にも役立っていると聞きます。綺麗な花を育てながら環境の復元に繋がれば良いと願っています。