サフラン

つくば植物園で、11月上旬に入って咲き始めました。鮮やかな紅色をした紐状の雌しべの柱頭と花柱を乾燥させたものを鎮静、鎮痛、通経薬として利用されるほか香料や染料に使われると説明されていました。収穫量が少ないことから高価で売買され、古代から貴重な貿易品として有名です。紀元前15世紀頃に建立されたと言われるクレタ島のクノックス宮殿の壁画には、このサフランを摘む少年の姿が描かれており、クレタ文明を支えた貴重な貿易品であったことが伺えるとのこと。南ヨーロッパ～小アジア地域が原産で日本には江戸時代に輸入されたそうです。写真は11月12日に撮影しました。

アメリカフウ

今年もつくば植物園で美しい紅葉を見せてくれています。説明によれば、北アメリカ東部原産で、「Liquidamber straciflua」、マンサク科の落葉高木です。カエデのような葉の形をして赤色が美しく、晩秋に黄葉が美しい樹木として知られています。写真は11月12日に撮影しました。

ベニテングダケ

つくば植物園で見かけた鮮やかな紅橙色をした毒キノコです。アニメーションなどでも見たことがあるようなひょうきんな形状をしており、親近感が持てそうですが・・実は有毒で食べられません。食べると幻覚を起こしたりするため、シベリアの一部では、シャーマンの宗教行事として使われているとも言われます。普通の人は食べないですよ。気を付けてください。写真は10月31日に撮影しました。

テングダケ

つくば植物園で見かけた毒キノコです。このキノコを食べると下痢・嘔吐や食べ過ぎて幻覚や意識不明になることもある危険なキノコです。ハエにも殺傷効果があることからハエトリタケと呼ぶ人もいるようです。傘の上に淡茶色のブツブツの斑点が見えて近寄りがたい奇妙な殺気を感じます。写真は10月31日に撮影しました。

カクラタケ

つくば植物園のキノコ展で初めて見たキノコでした。黒の地に白い縁取りがあって、妙に美しいキノコです。サルノコシカケの仲間で、ガン抑制作用のある成分を含むとかで、高値で売買されるようです。写真のカクラタケの大きさは20cmくらいでしたが、図鑑を見ると大きいものは、70cm以上にもなるようです。写真は10月31日に撮影しました。

クリタケ

つくば植物園のキノコ展で見かけました。薄い栗色をしています。食べることが可能で、美味しいことから、最近は菌床栽培で市場にもだされているようです。このキノコは、広葉樹や針葉樹の枯れ木の上に群生するキノコで、芽を出してから生長するほどに栗色が濃くなって黒紫色になってくると図鑑に記されていました。写真は10月31日に撮影しましたが、まだ若い時期に採取した直後のものだと思われます。有毒のニガクリダケと似ているそうで、素人が山で採集する際は、注意が必要だとか。気を付けましょう。