つくば植物園の林の中にあちこちで咲いています。山吹色の鮮やかな花が秋の陽射しに映えてとても美しい光景です。食の植物展示区画にありました。説明によれば、本州~琉球列島、台湾、朝鮮、中国に分布し、「Farfugium japonicum」、キク科の多年草です。葉にはつやがあり、春先の若い葉柄や花を摘み取って食べられるようです。また葉は腫れものや湿疹の治療に効果があるとされています。写真は11月12日に撮影しました。
つくば植物園の文化の植物展示区画で見かけました。黄色い丸みを帯びた独特の花が咲きます。説明によれば、本州(千葉~静岡の太平洋の海岸付近)に分布し、「Chrysanthemum pacificum」、キク科の多年草です。草丈は低く横に匍匐しているようにも見えます。緑葉の縁に葉裏の白い毛が見える特徴があります。写真は11月23日に撮影しました。
つくば植物園の砂礫地花壇で、薄紫色の美しい花を咲かせていました。説明によれば、絶滅危惧IB類(EN)に指定され、「Aster kantoensis」、キク科の野菊の仲間です。和名の通り、河原の砂利がある草原で咲いています。関東地方の多摩川、相模川、那珂川、鬼怒川などに自生していると図鑑に出ていました。治水施設の整備や、河川の中に生える潅木等の増加で、この植物の生育に必要な砂利の河原が少なくなり、種が減少しているとのことです。この植物は、2年草で、前年に発芽したものが良く年の秋に花を咲かせるのだそうで、生育地の固定化が進みやすいとのことでした。美しい秋の野菊の代表格ですから、是非保存していただきたいものです。写真は11月12日に撮影しました。