学名は「Macleaya cordata」で、日本を含む東アジアに分布する、ケシ科タケニグサ属の多年草です。日当たりの良い草原などに咲きます。茎が中空で長き伸びるため、竹のように見える事から「竹似草」と呼ばれるようです。その先端に花が咲きます。茎を折ると黄色い液状の汁が出ますが、これが皮膚病や水虫などに薬効があるとも言われています。中国では、根を含み全草を乾燥させて漢方(塗り薬)として使用されているようです。ただ、独特の有毒物質アルカロイドを含むために飲用は危険であり、その点からは毒草扱いですから、注意が必要です。写真は6月23日に牛久自然観察の森で撮影しました。まだ蕾の状態ですがもう直ぐ咲いてくると思います。
学名は「Lysimachia clethroides」で、日本をはじめ朝鮮半島、中国、インドシナに分布しています。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。虎の尾の形状をした花房が特色で、沼に生えるのがヌマトラノオであるのに対して丘で咲くので名づけられたものです。丘陵の日当たりの良いところを好み、花は6月下旬頃から7月にかけて咲きます。小さな5弁の花ですが、房のように咲いて穂が垂れるようになります。白い穂状の花房は清楚で美しいですね。花は恐らく甘い蜜をだすのでしょう、写真でお判りのように蝶がとまって蜜を吸っています。写真は6月23日に牛久自然観察の森で撮影しました。同じオカトラノオ属ですが、「ノジトラノオ」が少しはなれたところに咲いていました。あまり違いがわかりませんでしたが、良く観察すると、葉の幅が狭く、茎に映えている繊毛のようなものの生え方が多いそうです。近くにお住まいの方は、今度牛久自然観察の森に行って調べてみてください。
南米原産のナス科ペチュニア属の一年草の総称であり、学名は「Petunia x hybrida」として表現することが多いと記述されています。和名は「ツクバネアサガオ」とも言われます。園芸品種として多くのものが開発されています。特にサントリーが雨に強い「サフィニア〔商品名〕」を開発し売り出してから急速に園芸店でも広まったと言われます。最近は、八重咲きの品種も多くなり、更に品種改良が進んで雨が降っても花弁が直ぐには痛まないものが多くなりました。花を摘むと横に伸びてどんどん咲いてきます。初夏から秋の花として長い期間楽しめる花です。色は白、ピンク、青、紫、などがありますが、紫色が好きです。花言葉は「あなたがそばにいると心が和む」だそうです。好きな人から贈られたい花でしょうか?写真は自宅に咲いているものを6月中旬に撮影しました。
学名「Nymphaea tetragona」で、英語では「Water lilies」です。スイレン科スイレン属の水生多年草です。水面に葉や花を浮かべることからハスと直ぐに見分けられます。葉には茎のところまで深い切れ込みがありますよね、ハスにはこれが無いのです。何時でしたか、NHKラジオで学者先生が「ハス」と「スイレン」の違いの説明をされていたことを思い出しました。細部を区分すれば色々あるようですが、それは専門家にお任せして、楽しむことにしましょう!日本古来のスイレンを「ヒツジグサ(未草)」と言うそうです。由来は、花を咲かせる時間が未の時刻頃だからとか。また、学名の「Nymphaea」は「Nympha=水の女神」から来ているといわれます。花言葉は「純潔」、「清浄」、「甘美」などです。写真は昨年の夏に近くの公園で撮影しました。
学名は「Silene armeria」で、ヨーロッパ中南部が原産のナデシコ科、マンテマ属の一年草です。別名を「小町草」とも言うようです。寒さにも強く、繁殖力が旺盛であることから、あちこちの道端でも咲いています。花は5弁で、ピンク色(たまに白色もある)をしています。茎の節の辺りから分泌される粘性のある液が虫をくっつけることから「虫取撫子」と呼ばれています。写真は6月初旬に近くの大学の菜園で咲いていたものを撮影しました。
学名は「Tagetes patula」で、メキシコが原産のキク科マンジュギク属の一年草です。和名は「孔雀草」です。この花は、初夏の頃から秋まで次々に咲いてくることから別名を「万寿菊」ともいわれるようです。日当たりの良いところを好み、乾燥にも強いことなどから、学校の花壇などにも多く使われています。一重と八重咲きのものがあり、園芸品種が多くて多彩な色があります。独特の匂いがあり、防虫効果があるとされます。何時も可愛く咲いているからでしょうか、花言葉は「何時も可愛らしい」だそうです。写真は、旭川の遊歩道に咲いていたものを6月10日早朝に撮影しました。
学名は「Yucca gloriosa」で、北米南部地域が原産、リュウゼツラン科ユッカ属の常緑低木です。別名を「厚葉君が代蘭」と言う立派な名前を持っています。直径3~4cmの白いベルのような花をぶら下げるように咲きます。二度咲きをしますので、5月から6月頃及び10から1月頃が花の時期です。写真は6月初旬に近くの公園で撮影しました。今年は花が早かったのか、かなり花が散っていました。葉の先が剣のようにとがっていますので、注意が必要です。次回はもう少し美しく撮影したいと思います。
学名は「Eichhornia crassipes」で、ミズアオイ科ホテイアオイ属の水草です。我が国には明治時代に観賞用として持ち込まれたものですが、繁殖力が強いので、暖かい地方では、あちこちの池に広がっています。夏暑い早朝に湖面に浮かんで綺麗に咲いているこの花を見ると涼しさを感じます。花は淡青紫色で、6枚の花弁に黄色い斑紋のようなものがあります。一見ヒヤシンスのような咲き方をしています。英名は「ウオーター・ヒヤシンス」と呼ぶ理由がわかります。子供の頃金魚鉢に入れて観察したことがありませんか。水の中に伸びるひげのある根に金魚が産卵してふ化する様子を観察したことがあります。写真は伊勢に住んでいた頃に撮影したものです。また最近のものが撮影できれば更新します。
学名は「Lilium maculatum」で、日本、朝鮮半島に分布するユリ科ユリ属の多年草(球根)です。エゾスカシユリとイワトユリの交雑種とも言われます。花は上向きに咲き、鉄砲ユリなどとは異なって花弁に隙間があることからこの名前が付いたとされています。最近は園芸種で改良された品種が多く、5月から7月頃赤、黄色、白、ピンクなどの花があちこちで咲いています。中でも赤い花と黄色い花が目立ちますね。写真は6月17日に美浦村の菜園で咲いていたものを撮影しました。
キンポウゲ科の一年草です。直径3cmくらいの花が房状に咲きます。写真は6月17日に美浦村の菜園で撮影しました。紫色の花がとても爽やかで、梅雨の時期にもアジサイなどとともに心を和ませてくれます。花は切花や押し花などにも使われるようです。菜園で説明していただいた方の御家では押し花にして楽しんでいると仰っていました。
学名は「Gazania splendens」で、南アフリカが原産、キク科ガザニア属の多年草です。胸に一輪挿すとあたかも勲章をつけているような錯覚をするくらい似た花もあります。これが和名を「勲章菊」と呼ぶ由縁のようです。園芸品種はいろいろ多彩で、春先になると毎年園芸店で多くの種類を見かけます。寒さに弱いため、関東地方では地植えにすると冬は枯れますので、園芸店では1年草として売っている店もあります。花が咲いている期間は長いほうで、初夏から秋頃まで咲いているのを見かけます。和名から来たのでしょうか、花言葉は「君を誇りに思う!」だそうで、親しい友人に感謝をこめて送るのに良い花かもしれませんね。写真は6月17日に美浦村の菜園で撮影しました。
初めて見ました。もやもやとしたなんともいえない感じの花です。学名は「Cotinus coggygria 」と記述されていました。乾燥した地方が原産なのかな?と調べると、ヒマラヤ、南ヨーロッパ、中国が原産地で、ウルシ科の落葉低木のようです。なんとなくイメージでは水が少ない地方の花で乾燥に強いような花ですね。花の時期は6月から7月頃です。写真は美浦村の旧家の庭園に植えられていたものを撮影させていただきました。
南米アンデス地方が原産でユリ(アリストロメリア)科アリストロメリア属の宿根草です。別名は「インカの百合」等と言われています。品種が多く、色もさまざまで、日持ちが良い花であると記述されていました。条件さえ合えば通年咲く花のようですが、地植えの花は初夏から7月頃が多いと思います。花持ちがよいことから「持続」と言う花言葉を与えられているそうです。最近園芸店で良く見かけます。写真は6月17日に美浦村の菜園で咲いていたものを撮影しました。
インゲン豆は夏の疲労回復、ストレス解消などにも効果があるとされて最近食卓に上ることが多い食材ですね。中央アメリカが原産のマメ科の野菜です。日本へ伝来したのは江戸時代前期に中国から隠元(いんげん)という僧侶が伝えたとされ、その名前が野菜の名称になっています。てんぷらや胡麻和えにして頂くと美味しいですね。写真は6月17日に美浦村の菜園で撮影させていただきました。写真からわかるでしょうか。花が終わって小さなサヤが付いていますね。これが大きくなったものがサヤインゲンとして食卓に上ります。秋まで待つとサヤが弾けて豆が採れます。
夏になると美味しくなる食材です。地植えのナスは6月頃から9月末頃まで花が咲き実がなります。写真は手前が食べる実でこれからどんどん大きくなります。その奥に黄色に見える花がナスの花です。写真は近所の農家の畑で6月20日に撮影しました。ナスはインドが原産ですが、平安時代の頃から我が国でも奈須比(なすび)として栽培されていました。地方ごとに品種も異なるようで、私が生まれた山陰地方では柔らかい長ナスが多かったように思います。そのほかに丸ナスや卵形のなすなど各種あって用途も多彩のようです。ナス科の植物は、ピーマン、ジャガイモ、トウガラシなどがありますが、花を見ると親戚関係であることが良くわかります。