つくば植物園の熱帯山地雨林温室で見かけました。穂状に伸びた花序に小さなクリーム色の花がいっぱい咲いています。ほのかな香りが良くとても涼しげな花でした。花茎に綺麗に二列に並んで花が咲いていますので、首飾りのようにも見えます。又、猫の尻尾に似ていることから「Cat's tail Orchid」とも呼ばれるそうです。説明板によれば、台湾・フィリピンに分布し、「Dendrochilum uncatum」、岩や樹上に着生するランです。写真は11月3日に撮影しました。
つくば植物園の食の植物展示区画には、各種の柿の品種が植栽されています。まだ若い苗木ですが、中でも、紅葉が美しかった’西条’を紹介します。説明板によれば、日本、中国(推測)に分布し、「Diospyros kaki 'Saijou'」、カキノキ科の落葉高木です。柿の実と同じような美しい色をした葉です。この品種は、わが国でも中国地方での生産が多く、渋柿で、干し柿等として味が良くて知られています。写真は11月15日に撮影しました。この柿を見ると故郷の風景を思い出します。
つくば植物園の熱帯雨林温室で見かけました.ブルーの花がとても美しいです。この色を瑠璃色と言うのでしょうか?インドが原産で、「Eranthenum pulchellum」、キツネノマゴ科、エランテムム属の常緑低木です。花は直径2cmくらいで、5枚の花弁を持っています。写真でお分かりのように2本のおしべが突き出て見えます。写真は11月3日に撮影しました。
つくば植物園で今年も小さな可愛い柿の実を実らせていました。中国東部原産で、「Diospyros rhombifolia」、カキノキ科の落葉低木です。直径1.5cmくらいのミニトマトのような柿の実がとても可愛く見えます。雌雄異株で、雌株にこの先端がとがった独特の美しい実がなるそうです。別名は、老鴉柿(ロウシガキ)とも呼ばれるとか。写真は11月23日に撮影しました。
つくば植物園のサバンナ温室で見かけた珍しい多肉植物の花です。地面から2cmくらいのところに先端を切りそろえたような形をした多肉植物の葉が群生し、その中からごく短い花茎の先端に見事な花が咲いています。全体のバランスからすると花が異様に大きいような気がします。説明板によれば、南アフリカ原産で、「Fenestraria rhopalophylla」、ツルナ科、フェネストラリア属の多肉の多年草です。岩などの間に生育して見分けがつかないほどで、「石植物」戸の呼び名まであります。和名では「郡玉(グンギョク)」だそうです。写真は11月3日に撮影しました。
つくば植物園の熱帯山地雨林温室の観察路の廊下で見かけました。詳しい説明はまだありませんでした。外側が薄で内側が白く、6弁の花の中央が黄色い美しい花です。花弁の色は、淡青紫色もあるようです。図鑑を見ると北アフリカ~西アジア~パレスチナ~アルメニアにかけて分布すると記されていました。寒い時期も気温が5度以上の日当たりのよい比較的温暖で乾燥した地中海沿岸地域の3-5月頃に咲くようです。研究用の名札を見ると、「Crocus cancellatus」、Greeceと記されていました。写真は11月3日に撮影しました。
つくば植物園の熱帯雨林温室で見かけました。枝に直径7mm程度の小さな花がきれいに咲いていました。説明板によれば、インドネシア原産で、熱帯雨林に生育し、「Sauropus androgynus」、トウダイグサ科の常緑の低木です。若葉は食用にできるそうで、根などには解熱などの薬効があるそうですが、摂取量を間違えると危険なようですから、素人は避けたほうがよさそうです。写真は11月3日に撮影しました。
初冬に入って今年も美しい花を咲かせてくれました。霞ヶ浦湖畔を散策していて撮影しました。茎は木のように固くて太くなり、木立ダリアともいわれるこの花は3m位のところに写真のような花を咲かせています。11月21日の小春日和の日に青空を背景に見ると・・まさに名前にふさわしい威容を誇るようなダリアで、キク科の多年草です。霞ヶ浦周辺でも霜が降りるころになると枯れてしまいますので、今が見頃です。
小春日和に誘われて、霞ヶ浦湖畔へ散歩に。白鳥とオオバンがゆったりと泳いでいました。何か思いにふけっているような白鳥の姿がよいですね。霞ヶ浦には、白鳥が留鳥として年中いますが、この時期には北から渡りで立ち寄る?白鳥もいるようです。オオバンは黒い姿に白い嘴と眉間の模様が特徴で、ツル目クイナ科の鳥だそうです。白鳥の大きさと比較してご覧ください。写真は11月21日に撮影しました。
つくば植物園で毎年この時期に美しい薄紫色の花を咲かせてくれます。茎が黒褐色で特徴があります。説明板によれば、「Aster ageratoides ssp. ovatus」キク科、シオン属の多年草です。写真は10月25日に撮影しました。
つくば植物園で10月下旬ころから咲き始めていましいた。緑の美しい葉に白い花弁(舌状花)と黄金色の筒状花の対比がとても美しい花です。説明板によれば、準絶滅危惧(NT)に指定されており、「Chrysanthemum wakasaense」、キク科キク属の多年草です。前出のリュウノウギクの変種のようですが、やや花も草丈も大きいのが特徴です。福井県若狭湾周辺~鳥取県の海岸付近の岩場などに分布しているようで、この和名がついています。とても良い香りがします。写真は11月3日に撮影しました。
つくば植物園でイソギクの近くで咲いていました。花がイソギクより大きくてボリュームがあります。説明板によれば、つくば植物園で、交配に成功したものだそうです。前掲の菊と比較してみてください。写真はまだ蕾状態のもので、10月25日に撮影しました。
つくば植物園の海岸植物展示区画で見かけました。黄色い小さな花が集まって咲いており、緑の葉の縁が白く見えることが特徴です。これは、葉の裏や茎に白い繊毛が密生しているためで、写真でもその一部が観察できます。名前の通り、海岸付近に生育するようですが、生育地は限定されているようで、千葉県東部~静岡県の御前崎周辺までの間に見られるそうです。写真は10月25日に撮影しました。