鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

芸術祭十月大歌舞伎・夜の部

2007-10-14 11:19:36 | 演劇・映画
現在、薄い日差しの秋の日曜日。

昨日は、芸術祭十月大歌舞伎・夜の部 通し狂言『怪談 牡丹燈籠』、『奴道成寺』を見てきました。

坂東玉三郎さん、片岡仁左衛門さんの美しいお二人の共演は、歌舞伎ではないけれど、泉鏡花の『天守物語』以来です。
何年たっても、ほんとに美しいお二人です。
いつも天人とか、高貴な上臈の役のときしか、みたことのなかった玉三郎さんですが、今回は、悋気爆発の年増の女房の役(お峰)で、コミカルさと鬼気せまる演技でした。場内、拍手の連続。
ああいう役もこなしてしまう玉三郎さんって・・・(はじめてみました)。
仁左衛門さんの超カッコいい、いなせな亭主役(判蔵)で、この方、歌舞伎メイクをしていなくても超超美男の誉れ高いですからね。
女房・お峰に頭のあがらないご亭主役でしたが、ホンッとにカッコいいっす・・・。
しかも、お峰に唆されて?幽霊と取引しちゃうあたり、気の弱い旦那さんの姿を、ご自分や、ご自分の旦那さんに重ねて見た方も多かったんじゃないでしょうかねぇ・・・。

物語を進行していくのは、落語家・三遊亭円朝役を演じる坂東三津五郎さん。
重厚な重みで、物語を支えていました。
牡丹燈籠の後の演目『奴道成寺』では、踊りの上手さを存分に発揮。

恋愛中にありながら、恋人に焦がれて死んでしまって幽霊になっちゃうお露に、中村七之助さん。
線の細さで、幽霊の綺麗さを演じていましたね。
スモーキピンクの絹ものに金の薄のお衣装がお旗本のお嬢さん役にぴったり。
お露に取り殺されてしまう萩原新三郎に片岡愛之助さん・・・超美形でございました。


今回も、美濃吉でお弁当を購入(いつものパターンですね)。
お弁当の後は、幕間に甘味茶屋で、葛流しをGet!

普通の劇場では、客席での、飲食禁止のところは、多いけれど、歌舞伎座・演舞場は、OK!なので、観劇の楽しみも倍増するカンジですね。
上演中でも、おせんべいを食べる音が聞こえてくるし・・・。

今回は、2階席の上手の方のお座席・・・。
ワタクシとしては、2階席、最前列のセンターブロックが、ベスト・シートだと思っています。
歌舞伎座は、舞台が広いんで、1階席の前方だと、全部見渡せないような気もしますしね。

まだ、座ったことないけど、花道至近の桟敷席で、見てみたいなぁ・・・どんなカンジでしょうか・・・。
でも、いつも売切れ・・・なんですよね。桟敷席って・・・。