今日も朝から、秋晴れ・・・。
今日は、同じ入院でも、人生第一回目の手術を伴う入院の時に出会った物語。
五木寛之さんの『青年は荒野をめざす』。
じつは、この物語の初見は、本ではない。
NHK-FM放送で、23時を少し過ぎた頃、10分か15分くらいの朗読の番組あって(今でもあるのだろうか・・・)その時にドラマ仕立てて、放送されていたのを、病院のベッドで聴いていた。
朗読は、森本レオさんだった。
退院してから本を買った。
Jazzトランペッターを目指すジュン(すみません。現在、本が手許にないんで、本名は、多分、北純一郎だったと思うんだけど・・・この漢字でよかったどうか・・・)は、大学受験に失敗。
中産階級で、何不自由なく育った彼は、ナホトカ航路を経て、ソビエト(現・ロシア)のシベリア鉄道を経て、やがてヨーロッパへ渡り、いろいろな人種、いろいろな人間と知り合い、自分には、何が欠けているのか・・・Jazzトランペッターとして何が不足しているのかを自問自答する。
そんな物語だった。
病院のベッドで、毎晩、これを聞いていたのだけれども、あの頃は、病気さえ治れば、何でも出来ると信じていたし、同じ年齢のジュンに、自分を重ねて見ていたような気がする。
あの頃、漠然と抱いていた夢は、どうなったんだろう・・・。
何がしたかったんだろう。
すっかりオトナになった今、棄ててきた夢の欠片さえ、忘れてしまった・・・というより、忘れようと必死になってきた。
ジュンは、どうしているだろう・・・本を読んだ人の心の中のジュンは・・・。
五木寛之さんの小説は、これしか読んでいない。
最近では、仏教関係の随筆を書かれたり、お寺を巡る旅をされたりしているようだ(もう終わったのかな・・・)。エッセイの方は、何冊か読ませていただいた。
70歳をとうに超えていらっしゃるのに、老人という印象をまるで受けない・・・若々しい感性がそうさせているのだろうか・・・。
あの青年を思わせる豊かな髪も、半年に一度しか洗わないという・・・。
垢も脂も、必要だから分泌されているので、あって、何か役割がある・・・神経質に洗う事を好まれない為だそうである。
五木さんのあのやわらかい感性は、仏教をはじめとして、ご自分の人生に起こったこと全て?を受けいれた結果なのだろうか・・・。
今日は、同じ入院でも、人生第一回目の手術を伴う入院の時に出会った物語。
五木寛之さんの『青年は荒野をめざす』。
じつは、この物語の初見は、本ではない。
NHK-FM放送で、23時を少し過ぎた頃、10分か15分くらいの朗読の番組あって(今でもあるのだろうか・・・)その時にドラマ仕立てて、放送されていたのを、病院のベッドで聴いていた。
朗読は、森本レオさんだった。
退院してから本を買った。
Jazzトランペッターを目指すジュン(すみません。現在、本が手許にないんで、本名は、多分、北純一郎だったと思うんだけど・・・この漢字でよかったどうか・・・)は、大学受験に失敗。
中産階級で、何不自由なく育った彼は、ナホトカ航路を経て、ソビエト(現・ロシア)のシベリア鉄道を経て、やがてヨーロッパへ渡り、いろいろな人種、いろいろな人間と知り合い、自分には、何が欠けているのか・・・Jazzトランペッターとして何が不足しているのかを自問自答する。
そんな物語だった。
病院のベッドで、毎晩、これを聞いていたのだけれども、あの頃は、病気さえ治れば、何でも出来ると信じていたし、同じ年齢のジュンに、自分を重ねて見ていたような気がする。
あの頃、漠然と抱いていた夢は、どうなったんだろう・・・。
何がしたかったんだろう。
すっかりオトナになった今、棄ててきた夢の欠片さえ、忘れてしまった・・・というより、忘れようと必死になってきた。
ジュンは、どうしているだろう・・・本を読んだ人の心の中のジュンは・・・。
五木寛之さんの小説は、これしか読んでいない。
最近では、仏教関係の随筆を書かれたり、お寺を巡る旅をされたりしているようだ(もう終わったのかな・・・)。エッセイの方は、何冊か読ませていただいた。
70歳をとうに超えていらっしゃるのに、老人という印象をまるで受けない・・・若々しい感性がそうさせているのだろうか・・・。
あの青年を思わせる豊かな髪も、半年に一度しか洗わないという・・・。
垢も脂も、必要だから分泌されているので、あって、何か役割がある・・・神経質に洗う事を好まれない為だそうである。
五木さんのあのやわらかい感性は、仏教をはじめとして、ご自分の人生に起こったこと全て?を受けいれた結果なのだろうか・・・。