鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

Pink Diamond-『蘇る金狼(大藪春彦・著)』

2007-10-17 19:01:26 | Weblog
久しぶりに明るい朝。

1年くらい前の事である。
無くしたと思ったPink Diamond の指輪がひょっこり見つかった。
無くしたと気づいてから1年目くらいに姿を現した。
出しっぱなしにしておいたものを家人が、めったに開けない茶箪笥の抽斗の中へ入れておいてくれたらしいのだが、抽斗に入れたことを失念していたらしい。
0.08カラットという極小だが、淡い淡い早春をイメージさせるようなホントに淡いピンク色のダイヤモンドである。
プラチナのアームも2.6mmの細さなので、このリングは、しょっちゅう、私の前から姿を消す・・・。そして、今週の日曜から、再び姿を消した。

細くてクールなイメージの作りで、シンプルで全然ひっかかりがなくフラットなのだが、プラチナの重量感があって、すごく使いやすく、また(数少ないリングの中でも)一番好きなリングなのだ。
もう、7年くらい、ほとんどのシーンで、私の指で淡く光ってくれていた(過去形になっちまってるし・・・)。
自室で姿を消したのだから、多分、この部屋の何処かにいるだろう・・・。
ごめんよ・・・時々、浮気をして、違うリングばっか連れてたし、最近・・・。
血眼で捜したが、依然、行方不明・・・。早く出てきてくれよぉ~。
大事にしているモノが無くなるということは、持主に替わって災難を引き受けてくれているというお話もある・・・。


さて、ピンクダイヤモンドが印象的なラスト・シーンの小説がある。
『蘇る金狼(大藪春彦・著)』の主人公・朝倉哲也が、飛行機のタラップで、手を振るシーンである。
彼の指には、血を吸ったようなピンク・ダイヤモンドが煌いているのである。
もちろん、私の早春色のダイヤモンドとは、月とスッポン・・・いや、スッポンとアンドロメダ星雲(意味不明)くらい違う・・・まず大きさ、そして、血のような色と表現されたカラーである。多分、数千万円は下るまい・・・。
ダイヤモンドのカラーで、めったにないのが、ブルー。天然のモノは、めったにお目にかかれないようだ。お値段で、『???』と思うようなブルーダイヤは、たいてい処理石。トリートしてるみたい。次が赤と濃いピンク・・・。こちらも大変高価。ブラウンとかイエローは、格段に価格が下がるようで、数も多い。希少性の問題でしょう・・・多分。

この小説は、何回も映画化されているが、私は、故・松田優作さんが演じた、朝倉哲也が一番印象に残っているんだけど、20世紀末か21世紀になった頃だったと思うが、いまから7年くらい前だろうか・・・)香取慎吾さんが、テレビドラマで、演じていた。こちらも好き・・・。
原作とは、違っていたけれども、なかなか面白かった。


リングに限らず、大事なモノは、ちゃんとしまっておきましょう。
・・・と言うわけで、今日は、大変、機嫌が悪いんで、これで終わります。