鼎子堂(Teishi-Do)

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『Endless Spiral』--ヴィクトリア女王の遺伝子

2007-10-30 19:33:57 | Weblog
今日は、Spiral・・・螺旋です。スパイラルと聞いて、螺旋階段だとか、海に住む巻貝、あるいは竜巻なんかを連想される方もいらっしゃるかも知れません。

RXのCD『Elements』の中に『Endless Spiral』という曲がありまして、好きな曲なんですが(以前も書いてしまいましたが・・・)、終わりなき螺旋・・・って事でいいのかなぁ・・・・。

さて、このスパイラルですが、よく考えてみますと、身近に、しかも、私も、皆様も所有されているスパイラルがあります。
DNA デオキシリボ核酸・・・遺伝子ですね。
生物かなにかの時間に学習されたと思いますが、遺伝子は、4種類の塩基A,T.G,C(アデニン、シトシン、グアニン、チミン)がツイン・スパイラル・・・二重らせんになった構造をしていて、あっと驚くゴジラがシェーなんてバカみたいなゴロ合わせで、覚えた記憶があります。

このDNAが一国の王朝を滅ぼしたという歴史があるのだそうです。

19世紀のお話になりますが、英国のヴィクトリア女王が血友病の遺伝子を持っていたということです。血友病は、半生遺伝のため、女性が、発症するのは、稀だそうで
ヴィクトリア女王の場合、先祖に血友病をもつ人物の記録がないため、塩基の然変異ではないかといわれています。
ご存知のとおり、血友病は、怪我や、抜歯・・・とかで、出血すると止まらなくなるという病気ですね。

ヴィクトリア女王の孫のアレクサンドラが、ロシア皇帝ニコライⅡ世の皇后になり、
王位を継ぐはずであった皇太子アレクセイが血友病を発症し、それが、いろいろな要因とあいまって、ロシア革命が起こり、ロマノフ王朝は、壊滅した・・・というお話です。

このヴィクトリア女王の血友病の遺伝子は、ヨーロッパの各王室に入り込みましたが、
現在では、女王の血友病遺伝子を持った人は、全て淘汰されて、亡くなっているということだそうです。

最近では、遺伝子の解析が進んでいるようで、4種類の塩基の繋がり方で、どんな病気になりやすいのか、わかってくるようになってきたようです。治療の方針も立てやすい反面、将来かかる病気が、わかってしまうというのも・・・何だかなぁ・・と思います。


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10月31日~11月2日まで、多忙につき、ブログをお休みします。