明るい曇り空・・・快晴とまではいかないような・・・?そんなお天気。
金木犀の香りもそろそろお終いか・・・。
何をするにもよい季節ですが、これから、寒くなる一方か・・・。
昨日の続き。
19世紀のフランスを背景にした作品を理解するのに、おおいに役立つのは、かのフランス文学者の『鹿島茂』先生のエッセイ集でしょうかね。
20世紀に入るまでのほぼ500年間貨幣価値がまるで変動しなかった稀有な国・フランスでの貴族階級を知らないと『赤と黒』は、多少理解しづらいところもあったようです。
『赤と黒』は、中学生のときに、トライしたものの、どうも背景がわらなくて、途中でやめてしまったのだけれど、美形の主人公ってのは、いつの時代でも、読んでて楽しい訳で・・・。
何故、平民出身のジュリアンが、神童と言われつつ神学を学びながらも『神』の存在を否定するあたりが、唯一神を持たない日本人の我々としては、理解し難いところか・・・。
観客が勝手に勉強すればいいだけの話ですが、演劇みにいくのに、予備知識がないと・・・ってのは、どうにもこうにも・・・。
特に古典?は・・・。
もちろん、演劇は、創造の空間だし、現代調にアレンジしたり、斬新な演出を試してみてもまったく問題ないと思いますが・・・。
ジュリアンの影とナポレオンの関係もイマイチ不明瞭。
あれ程、頭脳明晰で野心家のジュリアンを、煽動するナポレオン(たぶん、ジュリアンの潜在意識???の象徴なんでしょう・・・)の存在にも、もっと意味を持たせたほうが、わかりやすかったか・・・。
着ている衣装も、赤と黒を意識していたようですが、赤なら赤、黒なら黒と二分化して統一した方が、視覚的にわかりやすかったのではないかと・・・。
ジュリアン自身が、地位・名誉を手に入れて、守りの姿勢にはいったとたん、影とナポレオンは、消えてしまった・・・ラストで、気の効いたコメントを期待していたのだけれども、それもなかったな・・・。
舞台に流れるヴェートベンピアノ協奏曲第5番『皇帝』は、効果があって格調高さを演出。
全部、コレ系(英雄とかさ・・・)にしちゃえば、よかったのにな・・・と思うけれど。
途中、テクノ調になってしまったりと、雑多なカンジは、否めなかったような気もします。
少々、辛口なコメントになってしまいましたが、娯楽作品としては、充分楽しめるし、綺麗な俳優さん達のヴィジュアルも存分に楽しめるこれは、これで、ニューウェイヴな『赤と黒』なんでしょう。
金木犀の香りもそろそろお終いか・・・。
何をするにもよい季節ですが、これから、寒くなる一方か・・・。
昨日の続き。
19世紀のフランスを背景にした作品を理解するのに、おおいに役立つのは、かのフランス文学者の『鹿島茂』先生のエッセイ集でしょうかね。
20世紀に入るまでのほぼ500年間貨幣価値がまるで変動しなかった稀有な国・フランスでの貴族階級を知らないと『赤と黒』は、多少理解しづらいところもあったようです。
『赤と黒』は、中学生のときに、トライしたものの、どうも背景がわらなくて、途中でやめてしまったのだけれど、美形の主人公ってのは、いつの時代でも、読んでて楽しい訳で・・・。
何故、平民出身のジュリアンが、神童と言われつつ神学を学びながらも『神』の存在を否定するあたりが、唯一神を持たない日本人の我々としては、理解し難いところか・・・。
観客が勝手に勉強すればいいだけの話ですが、演劇みにいくのに、予備知識がないと・・・ってのは、どうにもこうにも・・・。
特に古典?は・・・。
もちろん、演劇は、創造の空間だし、現代調にアレンジしたり、斬新な演出を試してみてもまったく問題ないと思いますが・・・。
ジュリアンの影とナポレオンの関係もイマイチ不明瞭。
あれ程、頭脳明晰で野心家のジュリアンを、煽動するナポレオン(たぶん、ジュリアンの潜在意識???の象徴なんでしょう・・・)の存在にも、もっと意味を持たせたほうが、わかりやすかったか・・・。
着ている衣装も、赤と黒を意識していたようですが、赤なら赤、黒なら黒と二分化して統一した方が、視覚的にわかりやすかったのではないかと・・・。
ジュリアン自身が、地位・名誉を手に入れて、守りの姿勢にはいったとたん、影とナポレオンは、消えてしまった・・・ラストで、気の効いたコメントを期待していたのだけれども、それもなかったな・・・。
舞台に流れるヴェートベンピアノ協奏曲第5番『皇帝』は、効果があって格調高さを演出。
全部、コレ系(英雄とかさ・・・)にしちゃえば、よかったのにな・・・と思うけれど。
途中、テクノ調になってしまったりと、雑多なカンジは、否めなかったような気もします。
少々、辛口なコメントになってしまいましたが、娯楽作品としては、充分楽しめるし、綺麗な俳優さん達のヴィジュアルも存分に楽しめるこれは、これで、ニューウェイヴな『赤と黒』なんでしょう。