鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

令和元年

2019-05-01 23:28:16 | 社会・経済

 

『令和』元年初日。

朝方には、雨も止んで、薄日も差したりしていたけれど、午後になって、雲行きが、妖しくなって、本降りの雨。

 

テレビは、新天皇即位・・・そんなニュースばかりでした。

 

前回の改元は、昭和天皇崩御後でしたから、祝賀というムードではなかったようですが、あの頃は、テレビ番組を一切見ておらず、仕事は、残業ばかりで、あまり記憶がなくて、父が、癌療養中でもあり、ピリピリした日々でもありました。

 

・・・そんなことを思い出しながら、空虚な30年だったな・・・と改めて思います。

 

毎日を・・・ただやり過ごすだけの・・・30年・・・。

一体、何だったのだろう・・・???

 

ひとつの時代が、終わったのか・・・まだ終わっていないのか・・・。

 

近代の日本で・・・明治・大正・昭和・・・と続いてきたけれど、明治時代は、古き世の終わり、大正時代は、モダニズム・・・短いながらも美しい芸術の時代という印象があって、そして、世界が戦争へと向かった昭和前半、敗戦をへて復興の昭和後半・・・そして、豊かさを享受した(・・・ような気になっていた)バブル期を経て、やがて、平成へ。

 空虚なバブルの夢ははじけて、停滞の時代だった平成。

爛熟は、やがて腐敗へ・・・その腐敗が、令和の世の中にどう反映されるのか・・・。

 

腐敗のまま、終わるのかもしれませんし、腐敗の中から、何かが、生まれるのかもしれません。

 

混沌としたカオスの中・・・。

 

次代は、たぶん・・・『ゼロ』に戻っていくのかもしれません。

その向かう先の『ゼロ』とは、何かを見極めたものだけが、生きる証を見つけるのでしょう。

 

平成最終日は、『雨』になりました。

平成の泥を祓う禊の雨かと思いましたが・・・令和元年・・・日付が変わっても雨は、降り続いておりました。

 

或る方のブログに、『令和』の『令』に、『雨』がふる令和元年・・・そして、『零(ゼロ)』。

言いえて妙だなと思います。

 

改元前に感じた空虚感・・・まさに・・・零の世界・・・。

 

そんなイメージの・・・令和元年初日。