『令和』元年初日。
朝方には、雨も止んで、薄日も差したりしていたけれど、午後になって、雲行きが、妖しくなって、本降りの雨。
テレビは、新天皇即位・・・そんなニュースばかりでした。
前回の改元は、昭和天皇崩御後でしたから、祝賀というムードではなかったようですが、あの頃は、テレビ番組を一切見ておらず、仕事は、残業ばかりで、あまり記憶がなくて、父が、癌療養中でもあり、ピリピリした日々でもありました。
・・・そんなことを思い出しながら、空虚な30年だったな・・・と改めて思います。
毎日を・・・ただやり過ごすだけの・・・30年・・・。
一体、何だったのだろう・・・???
ひとつの時代が、終わったのか・・・まだ終わっていないのか・・・。
近代の日本で・・・明治・大正・昭和・・・と続いてきたけれど、明治時代は、古き世の終わり、大正時代は、モダニズム・・・短いながらも美しい芸術の時代という印象があって、そして、世界が戦争へと向かった昭和前半、敗戦をへて復興の昭和後半・・・そして、豊かさを享受した(・・・ような気になっていた)バブル期を経て、やがて、平成へ。
空虚なバブルの夢ははじけて、停滞の時代だった平成。
爛熟は、やがて腐敗へ・・・その腐敗が、令和の世の中にどう反映されるのか・・・。
腐敗のまま、終わるのかもしれませんし、腐敗の中から、何かが、生まれるのかもしれません。
混沌としたカオスの中・・・。
次代は、たぶん・・・『ゼロ』に戻っていくのかもしれません。
その向かう先の『ゼロ』とは、何かを見極めたものだけが、生きる証を見つけるのでしょう。
平成最終日は、『雨』になりました。
平成の泥を祓う禊の雨かと思いましたが・・・令和元年・・・日付が変わっても雨は、降り続いておりました。
或る方のブログに、『令和』の『令』に、『雨』がふる令和元年・・・そして、『零(ゼロ)』。
言いえて妙だなと思います。
改元前に感じた空虚感・・・まさに・・・零の世界・・・。
そんなイメージの・・・令和元年初日。