日中は晴れ間も。曇りがちな土曜日。
宵になって、立待の月。
金木犀の香り。
少し冷たい秋の風。
ベランダにイスを持ち出して、双眼鏡で、月を眺むる。
時々、薄雲が通過するものの、雲の切れ間から、ほぼ真円・・・というよりは、右上部が、僅かに欠けていて、その斜め上に、赤い火星。
クレーターもはっきり見える。
月の出が、日一日と遅くなる。
酒でも飲みながら、月眺むるのもよさそうなれど、既に、夕食を済ませていたので、月見の宴というには・・・。
秋の空気を、オレンジ色に染める金木犀。
部屋を出て、階段の途中から、金木犀の香り。
拙宅の庭に、1本だけ、金木犀の木があるので、花をつけているんだろう。
遠目では、わからぬが、小さな花がたくさん集まって、可愛らしく清楚な花が、私は、ここにいます・・・と言っているかのよう。
金木犀郁(かお)る夜、十六夜(いざよい)の月を眺むる・・・。