鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

料理本

2020-10-25 23:41:53 | 食・料理

日中、やや強めの冷たいような乾いた風吹く。

もう少し、気温が低くて、北よりの風だと、木枯らしってぽくなるんだろうか・・・。

明け方の気温が、10℃を割り込んでも、日中は、20℃を超える。

寒暖の差が大きく、意外に、風邪などひきやすい季節。

 

昔、初めて、小豆を煮たときに、まだ小豆自体が、良く煮えていないうちに、砂糖を入れてしまって、その後、2時間近く、火にかけていても、ちっとも柔らかくならず、全部捨てることになった。

前の日から、浸水させていたので、小豆と砂糖と、そして時間も無駄になった。

勿体ないことをした。時間も材料も・・・そして、それから数十年、自分で、小豆を煮ようとしなかったことは、大きな損失であったと思う。

一度の失敗が、その先の道を閉ざしてしまった(今では、圧力鍋という強い味方を得て、時短・節約に励んでいる)。

 

今は、インターネットの普及で、ちょっと調べれば、小豆の煮方など、すぐにわかるのだけれど、その当時は、まだインターネットが普及していなかった頃で、料理などは、専ら、料理本か、新聞か、テレビの料理番組に頼るしかなくて、丁度良いタイミングで、テレビ、新聞などのメディアが、レシピを公開してくれる訳でもないので、やはり、頼みの綱は、料理本だったように思う。

昔の(昭和40年代・1970年代)料理本など、自宅にあった本は、雑誌・主婦の友だのの付録本が多くて、昔の広告なども、時代がかっていて結構、懐かしくて、面白くもあったりする。

 

今は、料理本などは、特別なものを除いては、殆ど、売れていないのではないだろうか?

ユーチューブなどでも、かなり詳しくレシピや材料の紹介などしてくれるので、ヘタな本などより、動画で、分かりやすくなっている。

・・・それでも、やはりいろいろとコツなどあるらしい。

サイズの大きいフルカラーだと、本自体も高額になるし、かといって、モノクロだと、美味しそうな感じがしないのかもしれない。

 

私が好きな料理本は、料理研究家の江上トミさん、栄子さん共著(だったと思うのですが、原本が手許にないので、不明です)によるものだ。

私が、自分で買った本ではなくて、自宅にあったものだから、たぶん、家人が購入したものかもしれない。

この本で、一番最初に作ったのが、『栗ご飯』であった。

 

栗ご飯は、秋の味覚で美味しいけれど、副菜の献立にちょっと苦労する料理だと思う。

栗ご飯は、生の栗を剥くのが大変だけれど、多めに剥いて、砂糖をまぶし、冷凍保存できるので、年内一杯くらいは、楽しめていいんだけれど。

栗ご飯が、ちょっとご飯的に、炊き込み、ご飯風だけれど、入っているのは、栗だけで(拙宅では、気分で、小豆を加えることもある)、汁物、香の物を添えれば、ほぼ完成という炊き込みご飯とは、ちょっと違うような気がする。

・・・かといって、甘みのあるご飯に合う副菜は、何にしようか・・・といつも悩ませる。

いっそのこと、具沢山の根菜のけんちん汁か、或いは、ヴォリューミーな豚汁とかにして、あとは・・・いやいや、折角の栗ご飯なんだから、あおさとお豆腐と葱のお清まし汁とかのほうが、さっぱりしていて、いいかもしれない・・・となると、たんぱく質は、ハナから足りないしなぁ・・・。

オイルサーディンの缶詰で、南蛮漬けでも作るか・・・。それとも、大根と鶏肉を黒酢で、煮て供するか・・・。

 

合うオカズが、なかなか見つからず、江上料理本の栗ご飯には、ハテサテ?どんな献立だったのか・・・?