鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

馥郁(ふくいく)

2021-10-04 21:22:23 | 

夏日の秋の晴天続く・・・。

 

午前中、3日ぶりに家の外に出て、金木犀の木に花が咲いているかどうか、確認しました。

やはり、金木犀は、数週間を経て、今秋二度目の花を咲かせていました。

一枝剪って、母の仏壇に。

菊が枯れたので、先週の生ゴミの日に処分して以来、仏壇に供花がなかった(プリザーブドフラワーはあるんだけどね・・・)ので。

 

金木犀の小さなオレンジ色の花は、秋の色。

まだ秋になりかけの・・・夏色の思い出のようなオレンジ色。

 

季節ごとに、香る香木

春は、沈丁花(じんちょうげ)

夏は、山梔子(くちなし)

秋は、金木犀(きんもくせい)

冬は、蠟梅(ろうばい)

 

いづれも、単体での香が強すぎて、いくつかの香りを調香した香水を作るのは、ちょっと難しい?のかも。

単一の香りのものならあるんだけれど・・・。

 

私は、春に咲く沈丁花の香りが一番好きだと思うのです。

春雨の日の沈丁花の香り。

 

山梔子は、至近距離だと気持ちが悪くなってしまう。

そういえば、シャネル・ガーデニア は、山梔子・・・だったかな?

 

三十数余年前の話ではあるけれども。

普段、花などに目もくれなかった父が、金木犀を一枝、剪ってきて、コップに挿し、部屋に飾りました。

それをみた母が、

(珍しいコトもあるものだ)

と思ったそうで。

その1か月後、父は、亡くなったのでした。

 

母に関しては、そういう(前兆?めいた)コトは、なかったです。

 

一つの季節に二度咲きした沈丁花を眺めながら、そんなコトを思い出しました。

別に、何のことはない・・・記憶です。

・・・ここまで、書いて、ふと・・・もしかしたら、父が剪ったのは、金木犀ではなく、山梔子だったのかも・・・???

そうなると、季節が違うかな???

金木犀だったか、山梔子だったか・・・???

 

どちらも、馥郁とした香りの香木には違いないのですが・・・。