鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

ドラッグ・ストア

2022-06-23 21:23:25 | Weblog

薄暗いくもり空の一日。

最高気温25℃。昨日より、幾分、涼しい気もするけれど、湿った梅雨独特の蒸し暑さもあり・・・。

夕刻より、雨。

 

 

昨日。

日用品とアイスクリームの購入で、立ち寄った近所のドラッグ・ストア。

アイスクリーム(特に夏場)を買うときは、自宅から一番近いこの店舗を利用することにしていて、この店舗は、県内のドラッグストアのはしり・・・みたいなお店で、1号店は、母が在職していた保育所の近くにあった。

今でも、本社は、私の居住地市内にある。

 

創業は、薬局・薬剤店だったようで、市販薬に特化した今のドラッグストアの形態のモデルを作ったお店だったように記憶している。

1号店は、雑然として、今の業務スーパーのように、段ボールのまま商品陳列されていて、ところ狭し・・・と日曜雑貨類、お菓子類が並んでいた。

 

市内JR駅の至近に住んでいて、現在地に転居したのが、半世紀くらい前の話で、それから、このドラッグストアが、近くに支店を作ってから、母は、ほぼ、毎日のように、この店舗を利用していた。

主業種である市販薬販売、シャンプー、石鹸、歯磨粉、トイレットペーパー、洗剤、清掃用品、化粧品、日用品、お菓子類、乳製品、練り物、豆腐・・・などなど・・・生鮮野菜類以外は、好みとか、品質を選ばなければ、大体、揃うし、バナナ、りんごといった普段ある果実類、大根、ニンジン、タマネギ・・・などの野菜類のコーナーも出来た。

母は、かなり高額な薬なども、ここで買っていて、薬剤師さんとは、親しくして貰っていて(・・・売りつけられた???)、母自身が食べるお菓子類やパン類も、大人買い的な買い方をしていたので、よい?お得意さんだったと思う。

ポイントカードの割引券(500円)なども、頻繁に溜まっていて、時々、私もその(わずかな)恩恵にあずかってた。

そんな母の遺したポイントカードのポイントが、溜まっていて、昨日、レジで会計をしたら、ちょうど500円溜まっていて、割引券をいただいた。

母最後の恩恵だな・・・と思いながら。

(故人のポイントカードが使われているとは、お店側も知らないだろうけれど、ポイントカードの氏名とクレジットカードの利用者名などイチイチ、チェックも入らない)

 

私は、よく母の足替わりにされて、ドラッグストアへ行くから、車を出して・・・とか言われて、送り迎え兼荷物運びに使われていた。

母が買い物をしている間に、ドラッグストアの隣の隣の銀行へ行ったり、コンビニに行ったりして、用達しをしてから、駐車場に戻り、店舗内の母を探す。

母は小柄で、身長が、150cmないから、商品棚に隠れて探すのが難しいことも多々あった。

レジ前と商品棚の少し幅の広い通路を東西に歩き、南北の商品通路を確認する。

真っ白な白髪頭が、母だった。

帽子をかぶっているときは、ちょっと発見しづらかったけれど。

白髪頭を探すと分かりやすかったので、いつもそうしていた。

 

昨日の日中。

あまりお客さんもいなくて、ガランとした通路をみたとき・・・。

このお店で、母を探したことを思い出した。

・・・もう探しても、母の姿を見つけることは、出来ないけれど。

 

あの時の母は、真っ白い白髪頭で、買い物カートを押していた・・・。

間違いなく・・・母が買い物をしていたお店だった。

 

母は、いつも食べきれないくらいの食材を買い求めてきた。

・・・だから、家には、いつも雑多な食べ物があった・・・。

現在は・・・拙宅には、母が居た頃のように、冷蔵庫の中にも、テーブルの上にも・・・食材は、殆ど・・・ない。

お腹が空けば、すぐ手に取れるようなお菓子やバナナ、ヨーグルト、菓子パン類は、今は、ない・・・。

 

母が居なくなるというのは、こういうこと・・・。

たまに、あの添加物だらけのお菓子類が食べたくなる・・・。

 

母の買い求めてきた・・・加工食品類。

身体には悪いと思うのだけれど、そういうものを食べていても、母は、日本女性の平均寿命を幾らか超えて、生きた・・・。