深夜から本降りの雨。
明け方前から激しい土砂降り。
梅雨らしいと言えば、梅雨らしい週末。
こんな雨の中、早朝より、相方と笠間市へ。
北大路魯山人生誕140年と題した展覧会の催されている笠間日動美術館を訪れました。
雨だし、平日だし・・・お客さんは、数名程。
各展示室には、監視員さんの姿もなく・・・独り占め状態で、鑑賞することができました。
魯山人は、書画、骨董、美食など多彩な才能をもった芸術家ではありますが、こと陶芸に関しては、窯を極める・・・例えば、九谷焼きなら、九谷、有田焼なら有田・・・という決まった作風で作り続ける・・・ということもなく、九谷焼風、有田焼風、伊万里焼風、益子焼風・・・といった制作年代によって、作風を変える・・・陶芸家のようにみえました。
あくまで・・・風というか。
何でも、幅広く取り入れて、自分の作品とする・・・???(違うかもしれませんが・・・)。
或る意味、守破離・・・を繰り返した作家でもあるようです。
日動美術館は、個人の収蔵品では、そのへんの県立、市立といった自治体で作った美術館など足元にも及ばぬ収蔵品も目玉で、初代オーナー(日動画廊の長谷川仁・のコレクションは、豊かな財を美術品収集につぎ込んだ歴史をみることができる美術館でもあるようです。
特に、近代西洋美術においてのコレクションは・・・ああ、ここの収蔵品だったのか・・・とあちこちの美術館に貸出ししているものも多くて、美術誌や画集で一度はみたことのある作品があるのでした。
シャガール、ピカソ、ルノワール、ドガ、モネ、セザンヌ、マティスなど、一度に見られるあたり、画商業ならでは?のコレクションといえるのかもしれません。