『女信長』②～ジェンダーの狭間で・・・。

くもりがちで、冷んやりした一日。

今を去ること、ン十年前、テアトル・銀座が、まだ、セゾン劇場と呼ばれていた頃、坂東玉三郎さんの主演で、
『エリザベス』が上演されました。
英国のエリザベス一世が、女性ではなく、男性だったというストーリーでした。
『女信長』の逆バージョン。
玉三郎さんは、生物学的には、男性ですが、舞台に立つと、どこの女性より女性らしいし、『エリザベス』は、もともと男で、それを男性が演じていたのだから、ナンの齟齬もないのですが・・・。

閑話休題。
『女信長』を演じるのは、黒木メイサさん。いやぁ・・・Ｃｏｏｌな美人です。
１ｍｍの狂いもない美少女ですわ。
こんなに綺麗な女優さんに、あの暴力的な演出は、ちょっといただけないような気がして見ておりました。
合戦での殺陣は、時代劇には、必須要素ですから、致し方がない。しかし・・・家臣や、最愛の？明智光秀を、殴り続けるシーンには、ちと閉口。
アクション重視の演出とはいえ・・・。

生物学的には、女性なのに、舞台に立つ、黒木メイサさんには、暴力的な男しか感じない。
しかも女性特有のヒステリックな怒りが伴っているので、見ていてなんだかツライ。
女なのに、男性的な暴力で、しかも感情は、ヒステリックな女性なので、どうしていいのか、判らなくなってしまう訳ですね。

前半は、桶狭間の合戦から、信長ピンチの金ヶ崎の合戦までをスピーディに展開。
恋人である浅井長政に、自分の妹・お市（彼女も史実では、戦国一の美女で、兄・信長と夫・長政の間で苦悩する悲劇のヒロインですが、このドラマの中では、頭は空っぽ、やたら、男にベタベタして媚をうり、自分からは、何もせず、馬鹿を売り物にして、男から守られる価値もないのに、必然的に守られるという、男性に頼らず、自力で、生きている女性には憎むべきキャラクターに設定されています・・・なんのこっちゃ・・・）を、嫁がせるあたりから、やたら、お長（信長）の求めるものに、性愛的様相が、強くなってくるのですが・・・。

問題は、後半。
天下布武・・・戦のない平和な世の中を目指して戦いに明け暮れるお長（おちょう：信長）と光秀の関係に翳りが現れてきます。

愛されたい、守られたい・・・結局、恋人・浅井長政に裏切られ、彼女の周りから、人が離れていきます。
一人で闘う『女信長』にとって、天下さえ取れば、自分の望みは、全て叶うと錯覚させるのですが・・・。

このあたりから、前半のワクワクするような期待感がなくなり、やっぱり、男性の作ったドラマなんだな・・・と失望さえ感じてきました。
あんなに、面白かった前半なのにな・・・。

結局、男女間のジェンダーの壁は、越えられないってことですかね・・・。

まだ、続きます。

『女信長』～ヴィジュアル系戦国絵巻～

久々に晴れ。もう夏・・・ですかね・・・？？？

昨日は、2週間ぶりに都内へ。
青山劇場へ『女信長』を観劇に行きました。

2週間前は、電車の中とか、デパートの中は、マスク・マスク・マスクのひとばかりだったのに、昨日は、誰ぁれもマスクなんてしていなかったな・・・。
Ａ型インフルエンザも毒性は、普通のインフルエンザ並みってことだったので、今後は、感染しても、自宅療養で済みそう・・・なんて気配だし・・・。
Ａ型インフルエンザの遺伝子検査って、1件4万円もかかるって話だし、罹患したひと（或いは、これから大流行して・・・）全部に対応していたら、国の財政破綻・・・なんて記事もあったしな・・・。
定額給付金なんてバカなことで、カネ使ってないで、こっちに回したらどうかね・・・なんて、シロウトの意見ですがね・・・。

青山劇場・・・何年ブリかな・・・。
2008年1月に劇団☆新感線『ＩＺＯ』を観にいって以来だから、1年半ぶりですかね。
この劇場には、何故か、座席運に見放されて、最高に前方だったのが、Ｅ列で、前から10番目（この劇場は、最前列とされるＡ列の前にＸＡ～ＸＥの4列が設定されていて、オーケストラピットが、入るときや、演出の都合で、舞台奥行きを広く取るばあいなんかに、撤去される席のようですが・・・）。
今回は、ＸＥ列左サブセンターの通路側と願ってもないお席。
あとは、雨さえ降らなきゃな・・・と思っておりましたところ、午後からお天気回復。
ラッキーだぜぃ・・・。

さて、この　『女信長』。
時代劇ですが、誰もチョン髷結ってません。
明智光秀役の中川晃教さんにいたっては、金髪のロングヘアーです（『ＳＨＩＲＯＵ』かと思った！）
甲冑・兜といった戦国時代の必須アイテムの衣装を纏った方、どなたもいらっしゃいません。
戦国時代といった、オトコ・オトコ・オトコ・・・・といった所謂マッチョ系の俳優さんは、いらっしゃいません。
どちらかと言えば、線の細いヴィジュアル系なきれいなお顔の役者さんばかり・・・。

あの斉藤道三（蝮どの）役が、石田純一さんですからね。
リアル追求のテレビドラマでは、まず、在り得ないキャスティングです。
テレビなら、確実に、浅井長政役（このドラマでのキーマン）でしょう。たぶん・・・。

そこが舞台の面白さというか、或る意味、実験的な手法なのかもしれません。

史実から、かなりかけ離れた人物像ですが、もともと『織田信長』が女性であったという、原点から、ブッとんだ物語ですからね。

史実と違うフィクションとして・・・ということを前提で、楽しむ作品なのでしょう。

明日に続きます。

Ｋ嬢の失踪②

夕刻から、雨・・・本降りになるのか・・・
・・・となると、いよいよ、梅雨入りってことでしょうかね。

拙ブログ５月２０日に書きました失踪したＫ嬢・・・。その行方は、未だに掴めぬものの、ある筋から、
『居酒屋さんで、バイトしてたよ～～～。』
という情報がありました。

事件性は、少なくなりましたが、自宅のアパートも雨戸が閉まったままだし、車もない・・・ってことなんで、車については、売ってしまった可能性もありますし、雨戸開けるのが面倒になって（昼間寝てるから・・・）閉めっぱなし・・・ってことも考えられますが・・・。

もともと、会社でも、あまり親しいひともいなかったせいか、消息は、依然として不明・・・。

会社のデスクには、かなり大事なものと思われる書類（年金ナントカ便とか、健康保険関係とか・・・）も置きっ放しだし、ひざ掛け、傘だとか、バンドエイドだとか、使い捨てカイロ？だとか、歯ブラシだとか、ティーカップとか、有象無象・・・玉石混合・・・全て、捨てて、夜逃げ・・・みたい（夜逃げってやったことないから、わからないんですが・・・）。

多分、もうどうでもよくなってしまったのかも知れませんね。

自分に置き換えてみれば、私の机の中も、私物で一杯だ・・・。

でもさ、ティーカップは、ヘレンドだし（8,200円で購入）、読み差しの文庫本（それに伴い、昼休み、事務所の電気を消されてしまうので、本を読むためのブックライト（3,000円くらいか・・・）、まだ、未開封のアーモンドチョコと残業用に買っておいた『soyjoy』だの、自腹で購入したフラット・ホチキス（針の留まる部分が、通常のホチキスよりフラットになるやつ。1600円くらい）。
結構、資産的に？？？高いもの？もあるのよっ・・・て、全然、高くないか・・・。

失踪・・・とか、夜逃げとか・・・自分からアクションを起すということではなくて、事故とか病気とかのアクシデント的突然死なんかで、デスクの中を片付けられないままだったらどうしようか・・・。

幽霊になって、片付けるしかないけれど、物体のない幽霊じゃな・・・。
ボールペン1本だって持ち上げられないし・・・。

パソコンの中のメールは、どうしようか・・・。
悪口メールなんて、見られたら、品性の問題だよな・・・。

日頃から、整理整頓、見られて困るものは、取っておかない・・・くらいの気持ちでいないと後悔が残りそうだな・・・。

でも、死んでしまっては、それも『無』に帰すのか・・・。

ナンだか・・・虚しい・・・。

『帰休』は続くよ・・・どこまでも・・・？？？

朝、激しい雨音で目が覚めました。
本日もまた、臨時休業で、会社へ来るな・・・ってことなんで、４連休に突入ですわ・・・。

基本的に、会社勤めは、性質に合わないし、何の理由も考えることなく、会社自体が休みって方が、楽ですし・・・。

さて、この『帰休』・・・会社の臨時休業なのですが、どうも９月迄、コンナ状態らしいってことで、８月なんかは、出勤日が、７日しかない計算のようです・・・。
学生さんなみの夏休み・・・。
フランス人なみのロ～～～ング・バケーション・・・でございます。

これで、『カネ』さえ、あれば、いう事ないんですがね・・・。

在庫充満！作っても売れねぇ～～～市場の需要がないんじゃね・・・どうしようもないので。

そんな中・・・、仕事は、一応、９月迄の契約継続となりました。
この辺が、潮時でしょうかね・・・と今のところ考えていますが・・・。

３ヶ月更新で、その度に、打切りかな・・・という、『ヘビの生殺し状態』が、この半年間、ずっと続いているので、そろそろ終わりにしたいところですが・・・。

仕事は、面倒なことは、増える一方。
それに伴い、重要性の低いものは、削ぎ落としていくといったことをやっていかないと立ち行かなくなるのは目にみえていますが・・・。

そして、ついに、残業も全面禁止になりました。
私の仕事は、期限付きなんで、どうしても間に合わないんですけどね。
ダメなもんは、ダメらしい・・・。
サービス残業をしたって、身入りがあるわけでなし、９月以降の契約だってどうなるかわからないのに、他人の会社のために、なんでこんなに苦労しなくてはいけないのでしょうかね・・・。
・・・しかも、臨時休業なんで、給料は、半分・・・以下・・・？？？だし・・・。

『なんで、アタシばっかり・・・。』

これが、出るともうダメですね・・・。

そんな中、もしかすると・・・モト・相棒ことＨさんが同じ事務所に帰ってくるかも・・・？という、あくまでも
・・・かも？？？なのですが、ちょっと期待しています。

Endless Spiral・・・ 螺旋を描き～～～

久々の晴天。

考えてみれば（別に考えなくったっていいんですが・・・）、まあ、６月ってことで、雨期ってことでしょうかねぇ・・・。
今年は、時間が経つのが早いんだか・・・遅いんだか・・・。
減産が、決まって、帰休が、決まって、休みが多くなって、多分、これからもらう給料明細の数字に愕然として・・・それでもって、一体、この閉塞した状態が何時まで続くんだろうか・・・なんてことを、考えてみるものの、自分じゃどうしようもないしなぁ・・・と・・・。

それとも、仕事辞めちまうか・・・もう億劫になったし・・・。

・・・相変わらず、行き詰まってます・・・。

一度、このスパイラルに陥ると、自分では、なかなか脱出できないんですわ・・・ホント・・・。

考えてみれば（別にかんがえなくったっていいんですが・・・と２行目のリピートになりますが）、去年の９月頃に、アメリカ経済が、『？？？』ってことになって、１０月になって、『やっぱり？？？』なんて思っていたら、、１１月になって１００年に一度の経済危機だとぉ～ってことになっても、まだまだ、そんなに危機感がなくて、１２月も、まぁ、どうにかなるんでないかい・・・なんて、楽観視してたら、年があけて、契約社員や派遣社員が次々と契約打ち切りで、いづれ我が身か・・・とビビリまくり、そして、臨時休業中だし、この先の雇用の保証は、何処にも無いって状況になった訳で、ここ１０ヶ月・・・なんだか、右往左往して、落ち着きのない日々でした・・・。

それでも、まだ、クビが繫がってるってのは、どういうもんだろうか・・・とやはり、ここで考える訳です。

そこでまた、もういいや・・・やっぱり会社、辞めちまおうか・・・と戻るんですわ・・・。

抜け出せない思考のスパイラル・・・。

Endless Spiral・・・・螺旋を描き～～～と・・・つい、歌ってしまったりで・・・。
（因みに『Endless Spiral』は、RXのアルバム『Elements』、♪螺旋を描き～～～は、face to ace のアルバム『face to face』のSpiral stepです）

小人閑居して不善をなす・・・ってカンジか・・・。
人間的器の小さい人が、暇になるとロクなことをしないってサンプルですな・・・。

休みなのに、それでも仕事は、山積みで、仕事は、増えても、給料は減る・・・って、
『なんじゃい・・・！！！コレは・・・』
とジーパン刑事の松田優作さん状態だ（『太陽に吠えろ！』なんですけどね・・・知らない人ごめんなさい・・・）。